〜〜〜〜カービィ探偵団!ミラーキャッスル殺人事件!問題編!1〜〜〜〜

 主な登場人物
カービィ・・(探偵)
クー・・・・(探偵)
アドレーヌ・(探偵)
バグジー・・(警部)
スパイキー・(警部補)
ユーフォー・(鑑識)
メタナイト・(王様)
ブーマー・・(女王様)
ベニー・・・(コックその壱)
祐・・・・・(コックその二)
ワドルディ・(召し使いその壱)
マッシャー・(召し使いその二)

*;今回は,題名を見てもわかるように,問題編がいつくにも別れています。
*;祐さんは,元山口さんです。でも,同じ人ではないと考えて下さい。
 では,カービィ探偵団の始まり始まり・・・・・。



 ここは,クラウディーパークにある,山のふもとの町。カービィ達は依頼によりこ こにやってきました。
カービィ「う〜ん・・・山は気持いい!」
アドレーヌ「本当ね!」
クー「ああ・・・だけどよく依頼がきたなぁ・・・」
カービィ「だって,探偵だもん」
クー「とはいっても,おれたちが担当した事件は全部で7つ。そのうち一般公開さ れた事件は5つ。たったのそれだけなのにな・・・」
カービィ「こまかいことは気にしない気にしない!」
アドレーヌ「あ,お城見えてきたわよ!」
カービィ「大きぃ」
アドレーヌ「一度こんな所に住んでみたい」
ワドルディ「あ,ようこそいらっしゃいました!はじめまして,わたしは,このお 城に仕えるワドルディです!よろしくおねがいします」
アドレーヌ「こちらこそ!」
マッシャー「わたしもここに仕えている召し使いです。何かご用があったら,我々 に遠慮なく言って下さい」
ワドルディ「では,中へどうぞ」
 すたすたすた・・・・・・。
 そして,カービィ達は足を踏み入れました。これからおこる,今までにない恐怖 の殺人事件の舞台に・・・・・・。

ワドルディ「ここです」
 と,案内された所は,大広間。ここで待てとのことらしい。しかし,いやに鏡が 多い。
カービィ「王様って,どんなひとかな?どきどき」
クー「ああ,デデデ大王みたいじゃないといいけどな」
アドレーヌ「そうね・・・」
マッシャー「あ,王様が来ました」
メタナイト「こんにちは。ようこそいらっしゃいまいた!我がミラーキャッスルに!」
アドレーヌ「こんにちは」
メタナイト「さて,手紙で書いたとおり,殺人予告のカードが来て・・・我々の命が 狙われているのがわかった。という訳で,君らを呼んだ。しっかり頼むぞ!」
カービィ「はい!」
アドレーヌ「あの・・・ちょっと質問なのですが,なんで鏡がいっぱいあるのです か?」
メタナイト「それは後に説明させよう。その前に自己紹介だな。わたしはここの王の メタナイトだ」
ブーマー「わたしは,女王のブーマーです」
ベニー「わたしはコックのベニーです」
祐「ぼくは二人目のコックのブレイド。よろしく」
アドレーヌ「よろしく」
メタナイト「さて,これが殺人予告のカードだ」
 と,カードが渡された。カードの内容はこうだった。
『あさっての早朝,一人消える。またさらに消える。またさらに・・・そして,最後 には,わたし,鏡魔神を残し,全員消えうせるであろう』
アドレーヌ「一人消える。またさらに・・・」
ブーマー「殺される順番までは書かれていませんが,おそらくわたしあたりから・・ ・」
クー「・・・・・・」
メタナイト「にしても警察は遅い!一体何をしてるんだ?」
アドレーヌ「ああ,そろそろ来ますよ」
バグジー「御用だ!・・・って,毎度のことだがなぜにお前らがいる?」
カービィ「毎度のことだから」
ユーフォー「そういう運命なのですね」
メタナイト「というわけで,キャストがそろった所で,ワドルディ!探偵さん達を案内しな さい」
ワドルディ「はい!」
メタナイト「警察の方々はここにいてください」
クー(・・・消える・・だと?まさか・・・犯人の狙いは・・・)
ワドルディ「では,こちらへどうぞ」
 クーの推理は一体なんなのか?
 まずは,ワドルディの案内が先。さて,最初に案内されたのは,一階食堂。
ワドルディ「ここが食堂です。ここから向こうに廊下が見えるでしょう?あそこを 左に行くと,あなた達の部屋。右に行くと開かずの間です」
カービィ「開かずの間?」
ワドルディ「ええ。本来は全く普通の部屋なのですが,以前鍵をなくしてしまって」
カービィ「ふ〜ん」
アドレーヌ「鍵士に頼めば開けられるんじゃないのですか?」
ワドルディ「いえ,それが,何やら電子キーを使っているらしく,開けるのは不可 能だとか」
カービィ「へぇ〜」
ワドルディ「では,お次の部屋・・・」
クー「・・・・・」
 次の部屋は地下の何やら不思議な部屋。
ワドルディ「ここは,さっきのアドレーヌさんの質問の答えになっております」
アドレーヌ「え?あ,なんかこの部屋,正十二角形で壁中に鏡が」
ワドルディ「はい。ここらでは,鏡の中に神様が宿っていると言う伝説があるので す。だから色々な所に鏡があるのです。この部屋は,いわば教会なのです」
カービィ「へ〜」
クー「鏡の神様か・・・。まさか,その神様の名前って・・・」
ワドルディ「はい。鏡魔神です」
カービィ「見立て殺人がおこるって訳?」
ワドルディ「それはありません。鏡魔神の伝説では,人なんて死にませんから」
カービィ「ふ〜ん」
アドレーヌ(あら?あんな目立つ所に換気扇がある。ドアの目の前なんて)
 そして・・・他の所は出しません。後々少しづつ・・・。
 さて,そんなわけで全ての所を回ったカービィ一行。元の場所に戻ってきました。
ワドルディ「王様!戻って参りました」
メタナイト「おお,そうかそうか」
クー「バグジー警部。少し話が・・・」
バグジー「へ?」
カービィ(?)
クー「警察って,死体が見つからなければ行方不明扱いなんだよな?」
バグジー「ああ,そうだ。死亡した確かな証拠がなければ,行方不明扱いだ」
クー「今回の事件では,特別にそれをなくすって事は?」
バグジー「意味はわからんが,それは無理だ」
クー(犯人の狙いは,やはりそれか・・・)
アドレーヌ「クー・・・なんなの?」
クー「まぁ,すぐに分かる」
カービィ「?」
鏡魔神(ちっ・・・ばれたかな・・・まぁ、いずれわかることだがな)

 そして次の日・・・。
カービィ「ふわあぁぁ」
クー「おそよう!」
カービィ「おそようってなにさ?」
クー「おはようの遅いバージョンさ」
アドレーヌ「二人とも遅いけどね」
クー「おれは夜行性なんだ」
アドレーヌ「ま,どうでもいいけど・・・。さっき朝御飯できたよって言ってたわ よ。さ,早くいくよ」
カービィ「は〜い」
 しかし,ドアを開けるということは,これからおこる,恐ろしい殺人事件の幕開 けとなるのだった。
アドレーヌ「き・・・・きゃああぁぁぁぁ!!!」
クー「!?」
カービィ「アドちゃん!?」
クー「し・・・死体!?」
 だだだだだっ!
メタナイト「どうしましたか!?」
ブーマー「なにか悲鳴が・・・」
アドレーヌ「後ろ」
メタナイト「え?」
 そこにあったのは,鏡に映ったマッシャーの首吊り死体だった。
ワドルディ「ひっ!」
クー「この鏡をたどっていくと,どこにつきますか!?」
メタナイト「え・・・確か開かずの間」
クー「いくぞ!」
バグジー「みなさんはここで待っていて下さい!」
祐「こんな死体の目の前でですか!?」
バグジー「・・・・・わかった。ついて来ることを許可する」
 だだだだだっ!
 しかし,一同を待っていたのは世にも奇妙な現場のみ・・・。そこにはなんと,開 かずの扉を残し・・・。
カービィ「いない!?」
クー「な!?そんな・・・馬鹿な・・・」
ベニー「そうか・・・。消えていくってことは,このことだったのか・・・」
ブーマー「そうすると・・・わたし達は本当に全員・・・」
クー(そんな馬鹿な!ここまで一本道。さらに全員おれらの部屋に来た・・・)
カービィ「どうやって,死体を消したんだ?ここにいる人にはだれ1人先回りはでき ない・・・・」
アドレーヌ「走り出してからここに来るまでにかかった時間は,ほんの10秒弱・・ ・」
スパーキー「仮に外部犯でも,不可能だ・・・」
メタナイト「そうなると,不可能犯罪と?」
 そこにあったのは,漂う謎と恐怖・・・。そして今にも鏡魔神の高笑いが聞こえ そうな不陰気だけであった
探偵団「・・・・・・・・・」
鏡魔神(さぁ,この不可能トリックの謎が解けるかな?お手並み拝見しようじゃない か!探偵諸君!ふふふふふ・・・・)

 なにはともあれ,朝御飯・・・のシーンは省いて,現場検証!
カービィ「う〜ん。死体が急に消えた。しかも消すチャンスはだれ一人もっていな い」
クー「ああ。だが,犯人はどうにかしてそのチャンスを手に入れたんだ」
アドレーヌ「だけど・・・死体を消すのには,運ぶ・・・」
クー「だが,運んでいる暇などないだろう」
アドレーヌ「そうねぇ・・・。あら?」
カービィ「どうしたの?アドちゃん」
アドレーヌ「何か光ってる」
カービィ「本当だ・・・。なんだろこれ?」
クー「う〜ん・・・。ガラスの破片だな。それもかなり薄い」
アドレーヌ「コンタクトレンズ3枚ぐらいの厚みね」
カービィ(なんてわかりずらい説明・・・)
アドレーヌ「それはそうと,バグジー達はどうしたの?まったく!」
クー「捜査に来ていない・・。ってことは,犯人のねらい通りって事か」
カービィ「え?」
クー「バグジー警部の所に行けばわかる」
アドレーヌ「警察は何やってるのかしら?まったく・・・」
 食堂。
アドレーヌ「えええ!?本格捜査が出来ない!?」
カービィ「なんでさ!」
バグジー「ああ。昨日も言ったが,死体が見つからん限り,行方不明扱いになるん だ。ましてや事件からまだほんの数時間。いなくなっても行方不明扱いにはまだな らん」
アドレーヌ「な・・・・・。へ理屈ばかり言ってないで,少しは捜査したらどう! ?」
バグジー「別にへ理屈ではない・・・そういうルールなんだ」
アドレーヌ「〜〜〜!!」
ユーフォー(おろおろ)
 くるっ。すたすたすた・・・。
 現場。
アドレーヌ「なんなのよ!あれ!」
クー「いったろ?これが犯人の狙いなんだ。死体がなけりゃ,警察は殺人事件とし て捜査しない。つまり,犯人は強力な警察の力を消そうとしているんだ」
カービィ「じゃぁ,なんで殺人予告なんてしたの?」
クー「さぁな」
アドレーヌ「だけど,謎を解くための鍵が,まだこの小さな小さなガラスの破片だ けとはねぇ」
クー「いや。もう二つあるぜ」
アドレーヌ「え?」
クー「このドアと,鏡だ」
カービィ「え!?」
クー「容疑者は全員死体を消すチャンスはなかった。となると,このドア・・・ある いは鏡に仕掛けがあるはず・・・」
アドレーヌ「それか又は二つともに・・・」
クー「ああ」
カービィ「でも,そんな仕掛け,いくら探しても見つからないよ」
クー「ってことはだ・・・。この破片一つでトリックを暴けということだ」
アドレーヌ「ええ!」 クー「だがこの破片,この厚さからすると鏡のガラスではなさそうだな」
アドレーヌ「え!それじゃぁ」
カービィ「仕掛けはこのドアにあるって事!?」
クー「かもな」
 はたして,クーの推理は当たっているのかな?
鏡魔神(・・・・・しかし,しくじったな・・・あれを現場に残してしまうとは・・ ・。まぁいい。あんなものでこのトリックがわかるはずがない・・・。わかるはず が・・・・・)
カービィ「だけど・・・これ本当に電子キーなのかなぁ?」
クー「なに?」
カービィ「だってなんかこれ,漫画に出てくるかぎ穴みたいなんだもん」
アドレーヌ「本当だ〜」
カービィ「中も覗けるよ」
クー「・・・・・」
 そこへワドルディがやってきた。
カービィ「あ!ちょうどいい所に!」
ワドルディ「はい?なんでしょう?」
カービィ「これって本当に電子キーなんですか?漫画みたいなかぎ穴だし,中が覗 けるけど・・・。もっとも,真っ暗だけどね」
ワドルディ「はい。そんな形をしていますけど,電子キーです。ずっと前,なくす 以前に,誤ってそこの鍵を磁石につけてしまった時,鍵が使えなくなってしまった ので・・・」
クー「その後どうしたんどすか?」
ワドルディ「スペアの鍵を使いました」
カービィ「ふ〜ん」
アドレーヌ「犯人はスペアの鍵を見つけ,ドアの向こう側から細工したとすれば, こちら側には細工が見えないはず。この手を使えば・・・」
ワドルディ「あ,それはありませんと思います」
アドレーヌ「え?どうしてですか?」
ワドルディ「毎年毎年大掃除をやっていますが,一向に見つからないので・・・」
カービィ「そうなると・・・こちら側から細工したとか?」
ワドルディ「あ,わたしは行っていいですか?」
クー「あ,はい」
アドレーヌ「・・・・こちらから細工?」
カービィ「!もしかして!」
クー「なに?」
カービィ「あのとき実は,死体は天井に張り付いていて,ボクらはその死体を鏡ご しに見ていたのかも!」
クー「それはない。現場についた時,おれはあたりを見わたした。天井も含めて」
カービィ「そっか」
アドレーヌ(このガラス・・・破片にしては一か所だけ,奇麗に丸くなってる。これってもしかして・・・)
 さて,アドレーヌの推理は一体?
カービィ「ねぇ。ここに死体があって,一瞬にして消えたとは,限らないんじゃな いの?」
アドレーヌ「え?」
カービィ「つまり,ボク達の部屋の前の鏡がマジックミラーになっていて,実は鏡 の裏側に死体があったとか」
アドレーヌ「・・・それはしらべてみる価値ありね」
カービィ「ね!」
クー「よし,行こう」
 はたして,カービィの推理は当たっているのか!?
   〜〜〜〜カービィ探偵団!ミラーキャッスル殺人事件!2に続く〜〜〜〜

    ・・・・あとがき・・・・
 こんにちは!黄黒です。えぇ,今回は,初めにも書きましたが,問題編がいくつ にも別れているのでそこらへんを,要注意。
 さてさて,今回の話では,殺人と,事件を解くための鍵と,カービィ達の推理が出てきましたが,これだけで犯人がわかったら凄い!(注;絶対にわかりません。 わかるのは超能力者だけです)それはおいといて,今回はヒントも暗号も出しません。一回目からわかったらつまらないと思いますので・・・。
 ちなみに今回の小説は,今までの中で一番長く、おそらくこれから出てくる小説の中でも一位,二位を争う長さになると思います。あ,そんなに長いなら最終話にしても良かったかな?ところで,カービィ探偵団の最終話っていつ?ま,そんなことはおいといて,このへん で!(はやっ)
 (^。)/当初の設定にまつわるエピソード!(。^)
 改めてこんにちは。黄黒です。さて,今回は予告通りクーの悲劇のお話しです。
クー「で?おれがおまけってのは?」
 はい。実は,ボクの小説の元になった漫画には,実はなんとクーがいないのです!
探偵団「えぇ〜〜!!!」
アドレーヌ「じゃぁ,クーが解いた殺意のデデデ城やらは,本当は誰が解いてたの?」
 デデデ城はアドレーヌ。海底は漫画にはない。
アドレーヌ「クーに役とられた」
クー「好きで取った訳じゃねぇ」
 さらにいうと,カービィ探偵団という名前も,漫画にはないんですよね。『カービ ィ探偵とアドレーヌ探偵。この二人はライバルどうし・・・』と言う設定で漫画は かかれているのです。
カービィ「そうなんだ」
 んでもって,小説にする時に,どうせなら探偵団にして,カービィキャラクター から頭のよさそうなキャラをいれよう。と言う訳で,クーを入れたのです。
カービィ「ライバルどうしの方がよかった」
クー「おれはどうなる?」
 ですから,カービィ達に推理勝負をさせたのは,そのなごりだったのです。ま,最近は推理勝負してませんけどね
 ちなみに,実は警察も出てこないんですよね。で,ホエール号あたりで警察がいないことに気付き,警部のバグジー,警部補のスパーキー,鑑識のユーフォーをいれ,この小説のキャストが見事決まったというわけです。
クー「ちなみに,バグジー達を警察にした理由は?」
 それは,時間がないのでまた次回!Good By!

 おまけの顔文字コーナー(謎)(゜。゜)映画『もののけ姫』のこだま

     作:黄黒真直

問題編2を読む

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