〜〜〜〜カービィ探偵団!ミラーキャッスル殺人事件!問題編!3〜〜〜〜

容疑者リスト
メタナイト

ワドルディー
*;お待たせしました。いよいよ問題編最後です。
   前回のあらすじ
 なかなか謎がとけないカービィ達。そこで、二人目が消え、三人目が消え………。次々と人が消えていき、戸惑うカービィ達。しかし、そこでアドレーヌが思わぬ一言を……。
 では、問題編3をお楽しみください。


アドレーヌ「わたし……第一のトリック解っちゃったかも……」
カ&ク「えええええぇぇぇ!?」
カービィ「本当?」
バグジー「本当か?」
アドレーヌ「みなさんは食堂に戻っててください」
クー「………。みんな食堂に戻った…。で、どんなトリックだ」
アドレーヌ「おしえない」
カービィ「ええぇぇ」
クー「アドレーヌ。今回の事件はおれ達協力しなければ、絶対にとけない。はやくこの事件をとかないと皆殺しになってしまうかもしれないんだぞ!」
アドレーヌ「わかったわよ…。あのね…………」
 でもみなさんは、自分で考えてください。
カービィ「ええ?そんなことできるの?」
アドレーヌ「マッシャーさんは身長も低かったし、不可能は無い」
カービィ「え?身長が低い方がいいの?」
アドレーヌ「当たり前でしょ」
クー「しかし、解ってみりゃあ、単純なトリックだな」
アドレーヌ「ひょっとしたら、第三のトリックも単純なトリックかもしれない」
クー「ああ。……あんな事言ったからおれも言うが、第二のトリック。あれは不可能だ」
カービィ「えええええ??」
クー「だって考えてみろ。下りて来たカービィはすすで黒くなっていた。もし城の中の誰かが黒くなっていたら、明らかに不自然だろ?」
アドレーヌ「たしかに…」
カービィ「じゃあ、外部犯かもしれないって事?」
クー「それはないと思う。この霧で外には出れないし、外部者が簡単にこの城の敷地に入れるわけが無い」
カービィ「じゃあ、不可能犯罪?」
クー「さあな?」
カービィ「霧っていえば、アドちゃんよく向こう側が見えたよね」
アドレーヌ「ええ。うっすらだけど見えたのよ」
クー「今でもうっすら見えるけどな」
アドレーヌ「とりあえず、向こう側にいって見ましょう。なにか解るかも」

王室前
アドレーヌ「よくみるとこっち側って、王室前なのね…」
クー「ああ…ん?」
カービィ「どうしたの?クー」
クー「さっき来たとき、こんな物置あったか?」
カービィ「さぁ?」
アドレーヌ「慌ててて見逃したんじゃない?」
カービィ「しかも、物置というより、設計ミス……」
 そこにあった物置は、設計ミスのようなへっ込み。これではコの字型ではなく、Gがた…。
 そこへ、朝食を食べおわり、メタナイトが来た。
メタナイト「………なぜここに?」
アドレーヌ「あ、メタナイトさん」
クー「ちょうどよかった。実は、ブーマーさんの死体が、一旦ここに隠された可能性があるので、少し、部屋の中を見せてもらえませんか?」
メタナイト「別にかまわんが……」
カービィ「では失礼します」
クー「あ、カービィはそこの物置を調べてろ」
カービィ「ラジャ」

 さて、捜査を始めるカービィ一行。なにか良いものは見つかったかな?
アドレーヌ(この部屋…鏡だらけね………)
クー(特にこれといって、死体が隠されたような形跡はない……。もっとも、これだけの犯行をこなす奴なら、形跡を消すことも出来ると思うが………)
カービィ(物置って、形跡を一番調べづらい所No.1って感じ……。ん?)
カービィ「クー!アドちゃん!」
クー「どうした!?」
カービィ「これ。ロープじゃない?」
アドレーヌ「そうね……。きっと、これでブーマーさんの首を絞めてここへ捨てた」
クー「このロープ。わざと切ったんじゃなくて、切れたんじゃないか?」
カービィ「え?」
アドレーヌ「本当だ」
クー「と、言う事は、ここに一旦隠れたが、ロープが腐っていたか何かで、さらにどこかへ引っかけてしまい、ロープが切れた…」
カービィ「うん」
アドレーヌ「そんな事が解っても、どうやってブーマーさんを隠したの?全員アリバイもあったし…」
クー「だが、少なくともここにいったん死体を隠したことは確実なはずだ」
メタナイト「そういえば、一つ気になることがあるのだが…」
アドレーヌ「え?なんですか?」
メタナイト「実は、わたしの部屋の鏡を、誰かが動かしたようなのだが」
クー「え?」
メタナイト「この鏡だ…」
カービィ(おっきな鏡……)
アドレーヌ「確かに、少し動かした形跡が…」
クー「いや、なにか外まで持っていった感じだぞ。じゅうたんの毛が外からここまで倒れてる」
カービィ「と言う事は、この大きな鏡を一旦外に出して、また中に入れた……。って、この鏡あのドア通る?」
クー「できそうだが…」
アドレーヌ「論より証拠。カービィやって!」
カービィ「え?」

 と言うわけで、鏡を外にだす探偵団。ところが…。
カービィ「お…重い…。でかい……」
アドレーヌ「カービィ力無いわね…」
カービィ「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬ…」
クー「じゃあ、おれがこっちを持つ。せーの!」
 ずりずりずりずり…
 この鏡、二人がかりでも引きずるのが限界の用です。
カービィ「重い…」
クー「よーし。ドアもくぐれるし、一応引きずれる。じゃ、戻そうか」
カービィ「ふえぇ〜…」
アドレーヌ「でも、こんな重くてでかい鏡を、一体何の為に外に出したのかしら?」
クー「ふっ。そういう事か……」
アドレーヌ「え?」
クー「今外にだして解ったが、この鏡は斜めにしなくてはドアをくぐれない。さらに、この高さは外の高さとぴったしだ。今ここにあっても解るだろ?」
カービィ「でもそれがどうしたの?」
クー「さっきブーマーさんの件でこっちに来たとき、おれはあの物置に気付かなかった。それはおそらく、あの鏡を使って物置を隠してたんだ。そこに身を潜める為にね」
カービィ「でもさぁ、誰が?」
クー「なに?」
カービィ「だって、アドちゃんが言うには、アドちゃんの悲鳴を聞いて全員来たんでしょ?じゃあ、全員アリバイあるじゃん」
クー「ああ。第一の事件と同じく…。もっとも、第一は解けたがな」
カービィ「もしかして…おばけが!?」
クー「なんでだよ」
カービィ「じゃあ、幽霊が!?」
クー「だからなんでだよ。人間死んだら何も出来ないんだぞ!」
カービィ「う〜ん。アリバイがありつつ、ここに身を潜める…??そうだ!もしかしたら、ここに死体だけを潜めさせたのかも!」
アドレーヌ「どうやって死体だけをここに移動させるのよ!」
カービィ「……………死体が勝手に動いた」
クー「人間死んだら自分で動けないんだぞ」
アドレーヌ(人間死んだら何も出来ない。人間死んだら自分で動けない)
クー「………いったん、地下室に行こう。ここの謎も解けてないけど、地下室も解けてないんだからな」

 地下室
クー「まずだ。この通気孔を利用するような気がしてならないのだが…」
アドレーヌ「この中を通るのはまず無理…」
カービィ「じゃあさぁ、この中にロープを落として、吊り上げるとか!」
クー「通気孔を通るよりはるかに時間がかかるだろ!」
カービィ「そっか………」
アドレーヌ「そうねぇ…」
クー「………なあ…」
ア&カ「え?」
クー「さっきのアドレーヌの推理。あの推理が正しければ、おれとんでもない可能性が出てきた」
アドレーヌ「どういうこと?」
クー「理科の実験を思い出してみろ」
カービィ「え……あ!まさか!?」
クー「そうだ。つまりだ……………………ってことも考えられるだろ?」
アドレーヌ「じゃあ………」
クー「今すぐ、バグジー達を呼ぼう!」
 さて、クーの推理は一体何なのか?そして、バグジー達を呼ぶ理由は?
 そして…
バグジー「なんなんだ?一体…」
ユーフォー「呼び出しって言うと、小学校の頃を思い出す」
スパーキー「なんでだ?」
ユーフォー「小学校の頃はいたずらっ子だったんです」
バグジー「で、なんだ?」
クー「霧が濃くて大変だと思うが、死体を捜してきてくれ!」
バグジー「なに?」
ユーフォー「たしかに、死体が出てくれば我々は殺人事件として動けますが…」
クー「ああ。それに、バグジーだって、本当は殺人だと思ってるんだろ?いいじゃないか!」
バグジー「まあな。どっちにしろ行方不明事件として取り扱うわけだから、人を探すわけだ…。よし。わかった。良いだろう」
クー「ありがとう!」
スパーキー「…………霧が…濃いですねぇ………」

 そして。
クー「さてと、バグジー達は死体を捜しにいった」
アドレーヌ「でもさあ。さっきのクーの推理。ちょっと無理があるんじゃない?」
クー「なんでだ?」
アドレーヌ「だって………………………って事にじゃない」
クー「ああ。その通りだ。その推理で解る事それは…」
カービィ「あ!まさか……………って事!?」
クー「ああ。それならアドレーヌが言っていた謎も解決できるし、さっきおれがいった推理で出てくる疑問が全て解消できるはずだ。さらに、地下も…」
カービィ「で、問題は犯人だね」
クー「ああ…………」
アドレーヌ「まって。今のクーの話が本当なら、もしかして犯人が解るかも!」
カ&ク「なんだって?」
アドレーヌ「にやり…」
 と、話していると…。
祐「みなさん…昼ご飯ですよ」
探偵団「はい」
 といったものの、食堂は完全に緊張感と恐怖感が張り詰めていた。まあ、無理も無いだろう。そんなとき、カービィがふと窓の外を見ると……。
カービィ「あ……霧が晴れて来た」
アドレーヌ「本当だ」
『密室開放…』
 全員の頭の中に、そんな安心感が訪れたか否か…………。
アドレーヌ(この中に必ず犯人がいるはず)
カービィ(いったいそれは、誰なんだ?)
クー(ぼろをまったくださない…。強敵だな…今回の犯人は…)
祐「……………」
ワドルディ「食欲が無いので部屋に戻らせてもらいます」
アドレーヌ「いえ。危険ですので、このままこの部屋にいてもらいます!」
カービィ「全員が集まっていれば、犯人は動けませんから」
祐「そうですよ。ワドルディさん。それに、いつも夜になってやっぱりお腹が空いたからといってパンやなんやらを持っていくじゃないですか。だめですよ」
アドレーヌ「そうなんですか…?」
ワドルディ「ははははは…

 昼食後
カービィ「霧、晴れてきたね」
アドレーヌ「そうね」
クー「霧が晴れれば、バグジー達も少しは楽になるだろう」
カービィ「ところで、まったく犯人が解らないね…」
アドレーヌ「………………」
クー「………………………」
カービィ「………もしかして二人とも…」
クー「ああ。だろ?」
アドレーヌ「ええ。わかったわ。全ての謎が!」
カービィ「ええ!?」
クー「昼食中、ず〜〜〜っと考えていたが、解ってみると簡単な事だったな」
アドレーヌ「そうね」
クー「証拠もあるしな」
アドレーヌ「ええ」
カービィ『ボクだけ…置いていきぼり…ぅぅ…』
クー「あとは、バグジー達が戻ってくるのを待つだけだ!

〜〜〜〜カービィ探偵団!ミラーキャッスル殺人事件!解答編!へ続く〜〜〜〜

〜〜〜〜あとがき〜〜〜〜

 こんにちは。黄黒です。
 今回の小説。なんか短かったような気がしない事も無い事も無い事も無い事も無い事も無い(どっちだよ!)とりあえず、犯人が解るようになっています。また、カービィ達(クー&アドレーヌのみ)は順々に考えていきましたが、よ〜くこの小説を読むと順々に考えなくても解るかと思います。もちろんクー達の推理の内容が解れば捜査はぐ〜んと楽になります。
 さて、今回は問題編最後という事ですので、当然ヒント♪でも、今回は誰にも解かせない為に書いたので、難しいヒントのみ。
ヒント1:忘れてはいけません。ガラスの破片。
ヒント2:アドレーヌが第一のトリックに気が付いた理由。それは問題編2の最後とこれの最初に。
ヒント3:問題編2後半。
 まぁ、こんなところにしておきましょう。どれもこれも重大ヒントです。でもまともなヒントって1だけかも…。
 それでは今回は当初の設定にまつわるエピソードをやめて、終わります。ではまた!

おまけの顔文字コーナー(謎) ̄(ー。ー ̄)ちゃんちゃちゃっか 阿波踊り

作:黄黒真直


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