〜〜〜〜カービィ探偵団!ポンコン王家殺人事件!問題編!後編!〜〜〜〜

容疑者リスト
プット
マドゥー
ヤバン
ネリー
*:問題編後編です。気を引き締めて読んで下さい。
前回のあらすじ

ポンコン王家からの依頼でポンコン城までやって来たカービィ一行。
そこで出会ったのはバグジー警部達…ではなく、どことなく不審な人々。
夫が殺されても動揺しない人、いつまでも冷静にかつマイペースでいる人、占いを予言と偽る人…。
そして、最初の殺人。そして、またもう1人…。
カービィ達は犯人を追いつめられるか?
なんか、文章力があれでしたが…。前編より数分後から、後編の始まり始まり。


カービィ「………とは言ったものの、現段階じゃあ、犯人の目星も付いてない」
アドレーヌ「そうよねぇ」
 そう、カービィはまったく自信が無いのに、犯人を見つけてやる!と、叫んでしまったのだ。もはや後にはひけない。
クー「そんなことより、おれ達は引き出しの中を調べるぞ」
カービィ「ああ、そうだったそうだった」
バグジー「こっちは我々警察に任せろ」
アドレーヌ「任せられない」
バグジー「黙れ」
 とりあえず、ポンの部屋へ戻ったカービィ一行。
カービィ「さてと、じゃ、開けるか」
 がらっ!と、カービィはいきなり開けた。引き出しの中には…ノートパソコンが入ってた。
カービィ「パソコンだ!」
アドレーヌ「これは大収穫ね」
クー「まだ収穫になるかどうか解らんが、ひょっとしたら、動機を示すようなものが書かれてるかもしれないな」
アドレーヌ「じゃ、早速見てみましょう」
 というわけで、ポンのノートパソコンをたちあげたカービィ達。しかし、そこで思わぬものを発見する事になる。
クー「さてと、どこから見るか…。お、日記ってあるじゃんか。見てみるか」
 それは、ポンの書いた日記だった。
 とくに古いことは書いていなかった。どうやら、最近つけはじめたようだ。そのうち、今回の事件に関係があるのは下の部分だけだった。
 ○月☆日
 本日、マドゥーの占いを聴いてみた。するとなんと、もうすぐ殺人がおこるというではないか。すぐに警察に電話をしたが、だめだった。悩んだあげく、最近噂で聴くカービィ探偵団に依頼することにした。今日だしたから、おそらく明後日には来るだろう。
 ○月★日
 昨日カービィ探偵団へ手紙を出したから、明日には来ると思う。来て欲しい。マドゥーが明日来ると言っていたから、おそらく間違いないだろう。それまでに、殺人がおこらないことを祈ろう。
 ○月◇日
 今日、やっとカービィ探偵団が来た。よかった、よかった。これで一応一安心だ。後は、殺人がおこる前に犯人を見つけてくれればうれしいが、果たして出来るであろうか?できてほしい。しかし、そんなことが出来たら神業だ。カービ
 ポンの日記はここで終わっていた。明らかに書き途中なのに、途切れていた。
クー「ここで終わりか…」
クー(また漢字を間違えてるし…)
カービィ「どういう事?これ」
クー「多分、これを書いている途中で殺されたんだろう」
アドレーヌ「でも、それも変じゃない?」
カービィ「どこが?」
アドレーヌ「だって、ポンさんは胸…というより、みぞおちを刺されているのよ?パソコンに向かってたら、背中を刺すはずじゃない?」
カービィ「そういわれればそうだね…」
クー「と言うことは、これを書いていて、ドアを開ける音がした。そこでドアを見たら、犯人と目が合った。そして、そこをいきなりグサリ。と、やられたんじゃないか?」
アドレーヌ「その仮説が、今のところ一番有力ね…」
カービィ「っていうか、今のところ、今の仮説しか出てないじゃん」
アドレーヌ「そうね」
クー「それじゃ、他のファイルも見てみるか…。ん?なんだこれは?」
アドレーヌ「え?どうしたの?」
 クーが指差したところには、『遺書』と言うファイルがあった。
クー「なんだこれは…?」
 クーがそのファイルを開いた。そこには、列記とした遺書が…。
『遺書
わたしは、数年前、殺人を犯した。今回の事件で、警察がやってきた。わたしの部屋はもちろん、この城の所々にその殺人の証拠が残っている。それが発覚し、罪にとわれ、大事な家族や、プット、ヤバン、マドゥーを巻き添えにしたくない。聞くところによると、自首の方が罪が小さいらしい。わたしは、それならば自首を選ぶ。そして、死んで罪を償おうと思う。わたしの家族はまったく関係ないから、これで許して欲しい。
こんな泣き言、わたしが殺した人々が聞けば、激怒するに違いないが、これで許して欲しい。本当に、わるかったと思う。
ポン』
カービィ「何これ?」
 読み終わったカービィがいった。
クー「遺書だよ」
 当たり前のことを聞くなと言う感じでクーが答えた。
クー「たしかに、何これといいたくなるほどおかしな個所がいくつかあるが、遺書だ」
アドレーヌ「これは、今回の事件と大いに関係がありそうね…。これを使えば、この事件もいっきに方がつきそう」
カービィ「え?だって、自殺じゃないの?」
クー「自殺とも見えるし、他殺とも見える…。この遺書だけじゃ、判断しにくい…」
アドレーヌ「これは、偽装よ。列記とした殺人だわ」
カービィ「そうかなぁ?遺書の内容におかしなところは無いけど…」
クー「このことをバグジー達に伝えないとな」
カービィ「じゃあ、コンさんの部屋に行こうか」
 そういって、一同はコンの部屋へ向かった。
コンの部屋
 コンの部屋では、バグジー達が一生懸命動き回っている。
バグジー「おまえら。ここは我々警察に任せろ。おまえらは聞き込みでもしてろ」
アドレーヌ「引き出しの中調べ忘れてたのに?」
バグジー「そうだ。引き出しの中何が入ってた?」
 バグジーは、開き直って(?)聞いた。
 カービィ達は、遺書の事を言った。
バグジー「なんだって!?遺書が…。そうか…」
ユーフォー「しばらくの間は、その事言わない方が良いかもしれませんね」
バグジー「そうだな…」
カービィ「………」
食堂
カービィ一行は食堂へ来て、プットに質問をした。
カービィ「プットさん。コンさん発見時の事を教えて頂きたいのですが…」
プット「はい…。えっと、わたしは…あの時…お茶を…女王様に運んでいたんです…。落ち着かせようと…思いまして…」
 プットは、少し動揺していた。
プット「そして…ドアをノックしたのですが…返事が無く…それでドアを開けようとしたんです…」
カービィ「そしたら、中で?」
プット「いえ…鍵がかかってたんです」
 この一言は、探偵達を驚かせた。
探偵団「ええ!?」
クー「鍵が掛かってたんですか!?」
プット「ええ」
アドレーヌ「じゃあ、どうやって開けたんです?」
プット「そっとしておこうとも思ったんですが…ヤバンが落ち着くお茶だと…言っていたので…どうしても飲まそうとおもい…警備室にある…合鍵をとりに行ったんです」
カービィ「合鍵…?」
プット「はい。それで、ドアを開けたら…」
アドレーヌ「合鍵…。それは、誰でもとれるんですか?」
プット「いえ。まさか…。といっても、この城の人はみんなとれますが…」
アドレーヌ「なんだ…」
プット「でも、鍵をとった時間は分かるんです」
クー「なんだって!?」
プット「まだ見てませんので、ついでですから行きましょう」
 そういって、プットは警備室に向かって歩きはじめた。

警備室
 警備室と言うのは、狭く若干汚らしいイメージが(少なくとも作者は)あるが、ここはまったくの正反対であった。
カービィ「で、合鍵ってのは?」
プット「これです」
 プットは、壁にかけてある鍵を指差した。
カービィ「ふ〜ん。で、時間ってのは?」
プット「こっちのパソコンで見れます。万が一、ドロボウに取られた時のために、ここの鍵をとると、カメラが作動するようになってるんです」
カービィ「え?」
クー「ということは、犯人がこの鍵を取ってる可能性は少ない…」
アドレーヌ「映ってたらラッキーね」
 だが、世の中そんなに甘い訳が無い。プットがパソコンを捜査していると、写真がパソコンに表示された。
プット「これが、今日の朝から今までにここの合鍵を取っていった人です」
 と言った。探偵達が画面を覗き込むと、そこには、コンの発見する数分前の時刻の写真が一枚。写真に写っているのはプットであった。
アドレーヌ「これ一枚だけ?」
プット「そのようですね。合鍵なんてほとんど取りませんので、この一週間でもこれだけです」
アドレーヌ「うそ〜…。それじゃあ、完全な密室殺人じゃない!?」
クー「合の付かない鍵の存在のこと忘れてないか?」
カービィ「そうだよね」
プット「……………」
カービィ「ともかく、コンさんの部屋に行こう!鍵に付いて、解ってるかも」
アドレーヌ「そうね。あ、プットさん、ありがとう」
プット「いえ…」

コンの部屋。
 コンの部屋ではいまだに忙しそうに警察達が動いている。
アドレーヌ「どう?なにかわかった?」
バグジー「その前に、そっちのほうはどうなんだ?」
 カービィ達はかわるがわる、バグジー達に合鍵と写真の事を話した。
バグジー「なんだって?合鍵を取られてない?」
アドレーヌ「そう。で、聞きたいんだけど、鍵、あった?部屋の中に」
バグジー「ああ、鍵が部屋の中にあった」
カービィ「!?」
バグジー「つまり」
アドレーヌ「密室殺人!?」
バグジー「そういう事だ」
ユーフォー「ついでに言いますが、コンさんの死因は毒殺。遅効性の毒ならば、この密室の謎は簡単に解けるのですが、あいにく即効性の毒でした」
クー「完全に密室か…」
ユーフォー「ちなみに、コンさんの飲んだ毒は、ここに置いてあるコップに入ってたものと、思われます」
カービィ「ん?鍵が部屋の中にあったんだよね」
バグジー「そうだ」
カービィ「じゃあ、どうやって犯人が密室にしたか?の前に、どうやって犯人が中に入ったか?を先に考えるべきじゃない?」
アドレーヌ「そういえばそうねぇ。コンさんから鍵をすったんじゃないの?」
カービィ「そうかなぁ?みんな、殺人事件があってピリピリしてたのにすられるかなぁ?」
クー「確かにそうだ。それに、すられたら今度コンさんが入れない」
カービィ「なんで?」
クー「殺人事件がおこったんだ。鍵ぐらいかけてるだろう」
アドレーヌ「それもそうよね。部屋の中に毒ガスを充満させられる危険もあるからね…」
カービィ「うーん…。…ん?この部屋にも仕事机みたいな机が…。しかも引き出し付き」
バグジー「なに?」
アドレーヌ「バグジー警部。もしや…」
バグジー「おい。スパーキー。調べろ」
スパーキー「アラエッサー」
 スパーキーの声には、いつものようなはりが無かった。
 スパーキーが引き出しを開けると、そこには白い封筒が。その封筒にはなんと『遺書』と記されていた。
カービィ「え!?遺書だって?」
スパーキー「ええ。はい」
アドレーヌ「で、内容は?」
スパーキー「えっと…」
 スパーキーが読み上げた内容は、ポンの書いていた遺書とほぼ一致した。
アドレーヌ「どうなってんの?」
クー「………」
カービィ「じゃあ、2人とも?」
アドレーヌ「そうねぇ…。自殺か他殺か…。普通、2度も偽装自殺に見せないものねぇ」
クー(先入観…)
カービィ「………………………」
バグジー「とりあえず、おれ達はみんなにこの事を伝える」
カービィ「え!?」
バグジー「2人とも自殺だったとな」
クー「ちょっとまて」
バグジー「確かに偽装かもしれん。だが、現段階では偽装の証拠がない」
アドレーヌ「!?」
バグジー「警察界ではこれは自殺とみなされる。正しいかどうかを考えるのはおまえらの仕事だ。警察は、深追いしないからな」
 探偵達は、言葉を失った。

カービィ「今回の事件の一番のポイントは、これだね」
 と、カービィは遺書を指差した。
クー「ああ」
 半分上の空でクーは返事をした。どうやら、懸命に他殺か自殺かを推理しているようだ。
アドレーヌ「だけど、なんかだんだん他殺説に自信がなくなってきた」
カービィ「ほんとに…コンさんの部屋も、ポンさんの部屋も、警察とボク達がしらみつぶしに調べたから、もう手がかりも残ってなさそうだしね」
アドレーヌ「そうよねぇ」
クー「………。一度、整理してみよう」
 クーが切り出した。
クー「まずだ、最初の殺人は夜中に行われた。その時は、密室じゃなかった」
カービィ「自殺するんだったら鍵をかける必要もない。それだけじゃあ、他殺か自殺かわからない」
クー「黙って聞いてろ。日記から察するにポンさんは用心深い性格だ。他殺なら、どうやってポンさんの部屋に入ったかのか?と言う謎も出てくる」
カービィ「鍵を閉め忘れた?」
クー「黙って聞いてろ。自殺なら一切の問題がなくなる訳だ。そして、遺書。これが一番の難点だ」
カービィ「自殺か他殺か。確かにバグジーが言ってた通り、偽装したと言う証拠も無い…」
クー「いいから黙って聞いてろ。そしてコンさんだ。こっちは完全な密室殺人。だが、こっちは自殺の可能性の方が高い」
カービィ「なんで?」
クー「ユーフォーの言う限り、毒はコップの中に入っていた。しかも即効性のが。いつ殺されてもわからない時に、他の人が持ってきた物を飲むだろうか?」
カービィ「そっか。そうだよね」
 探偵達は全員でうなった。またしても自分で自分の首を絞める推理。
 実は毒が遅効性だったとか、ピッキングをしたとか、無理矢理飲ませたとか様々な推理を出したが、どれも推理してみると違った。
クー「やっぱり、全ての答えは、この遺書の中にありそうだな…」
 と、クーがコンの遺書をひろげた。カービィもポンのノートパソコンを立ちあげ、遺書を読み返した。アドレーヌは、何か見逃したものがないかとポンの部屋へと行った。
 誰が正しい行動を取ったか、頭の切れる人ならわかるだろう。そう、あの人だ。
〜〜〜〜カービィ探偵団!ポンコン王家殺人事件!解答編!に続く〜〜〜〜

あとがき

 どうも。黄黒です。
 最後の部分、ちょっといつもと違う雰囲気。さて、誰が一番正しい行動でしょうか?気をつけてよ〜く読めば解るはずです。
 ちなみにこの後編は、ものの2週間足らずで書いてしまいました。費やした時間は多分5時間…3時間ぐらいかな?だから、長いんだか短いんだかよく解らない。うむ。あとでよ〜く読み返さなければ。HPの方もやらないとなぁ。
 それと、今回は自殺か他殺かも考えてみましょう。もしかしたら、自殺かもしれませんよ?
 では、お次はヒントです。
ヒント1;すばらしい心理トリック採用
ヒント2;どこかのクーのセリフにちょこっとヒント
ヒント3;素阿濡世鬼亜
 ヒント3は久々(?)の暗号。解れば簡単です。ちょっとひねってあるだけですよ。ふふふ。
 ではこの辺で。答えが解りましたら、[kiguro2@yahoo.co.jp]まで。では解答編で会いましょう。

(そろそろネタギレの)おまけの顔文字コーナー(謎)(==っ) 青春(?)

作;黄黒真直


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