摩訶不思議探偵局〜深間小学校殺人事件〜
主な登場人物( )内は読み、【 】内は役
実相真解(みあいまさと)…【生徒】
実相真実(みあいまさみ)…【生徒】
相上謎事(あいうえめいじ)…【生徒】
事河謎(ことがわめい)…【生徒】
兜剣(かぶとつるぎ)…【警部】(非登場)
猫山剣事(ねこやまけんじ)…【警部補】(非登場)
小鳥遊市医(たかなしいちい)…【鑑識】(非登場)
満井清川(みついきよかわ)…【校長】
新井光(あらいみつる)…【教師】
原美奈子(はらみなこ)…【教師】
市野瀬明良(いちのせあきら)…【教師】
とろとろ(とろとろ)…【教師】
27…【教師】
末吉(すえよし)…【教師】
はしがき;いよいよ始まりました、摩訶不思議探偵局。どうぞ、ゆっくり鑑賞して下さい。

人間、大人になるにつれだんだん頭が固くなる。だが、子供は頭が柔らかい。
もしかしたら、警察や探偵は、大人よりも子供の方が向いているのかしれない。

摩訶不思議探偵局〜深間小学校殺人事件〜事件編

我が摩訶不思議探偵局へようこそ。
ここには、4人の人物がいる。
そのうちの1人が探偵だ。
彼は、警察の間でも有名だ。
そう、彼が噂の摩訶不思議名探偵。
彼の名は…
???「何やってんだ?」
そこまでうつと、”彼”がわたしの目の前にひょいと顔を出した。
???「キャッ!?もぅ…ビックリさせないでよ」
???「いや、わりぃわりぃ…。で、何やってるんだ?」
???「見ての通りよ♪」
???「見ての通り?」
初めまして。ようこそ、摩訶不思議探偵局へ。
わたしは、ここの名探偵の良き助手であり、良き妹であり、良き恋人である、実相真実(みあいまさみ)、14歳です♪
妹が恋人になれるわけないって?いいのいいの♪
そして、いまわたしの目の前でパソコンの画面を覗いているのが、ここの名探偵であり、わたしの双子の兄である、実相真解(みあいまさと)です。
真解「なぁ、この彼って、オレのことか?」
真実「お兄ちゃん以外に誰がいるの?」
真解「なんでこんなもん書いてるんだ?」
真実「だって、わたし達せっかく探偵局開いてるのに、お客全然こないんだもん。客寄せの為には、インターネットでしょ」
真解「ホームページでも作ってるのか?」
ピンポーン
真実「あ、誰か来たみたい」
わたしは、玄関の方へ走った。まぁ、”誰か”って言っても、誰が来るかは決まってるんだけどね。ここの探偵局のメンバーの残り2人。
真実「いらっしゃーい」
???「どうもどうも!」
???「お邪魔します」
じゃ、紹介するね。
先にズカズカと入ってきた方が、相上謎事(あいうえめいじ)君。出席番号が万年1番なのは、言うまでもないわね。
そして、後から入ってきた、クールで、いかにも優等生、って感じの方が、事河謎(ことがわめい)ちゃん。わたしの大親友なの♪
2人とも、同級生よ。
謎事「じゃ、あがるぞぅ」
真実「どうぞぅ」

 一方、部屋に取り残された(?)真解。
真解(確かに、客こねぇもんなぁ…。なんでだろ?)
 そんなことを考えながら、パソコンを見ている。
真解(そういえば、ボクらが探偵になってから、もう5年もたつのか…。あの時の事件…。あれをきっかけに探偵になろうと決意したんだよな…)
 真解は、5年前の事件を思い出した。

5年前…。
 真解、真実、謎事、謎の4人は、小学3年生。
 真解達が通っていた学校の名前は深間(ふかま)小学校。特にこれといった事件もおこっていなかった。
 そんな学校でおこった、真解達初の事件。

1997年某月某日。
真実「さっきの授業、面白かったね!」
真解「うん」
真実「吹き矢って、あんなにちっちゃいんだね」
謎「ちっちゃいのとおっきいのがあるらしいですよ」
真実「へぇ」
謎事「おれ、酸欠気味なんだけど…」
真解「ざまあみろ」
謎事「ひでぇ」
 真解達が何気なく廊下を歩いていた。そして、校長室前に来た。
 校長室の前には、真解達の担任教師、原美奈子(はらみなこ)がいた。
真実「あ、先生!」
真解「何してるんですか?」
原「あら真解君達。校長先生を呼んでるんだけど…返事が無いのよ。鍵もかかってるし…。おかしいわね?呼ばれて来たのに」
謎事「返事が無い?」
原「いないのかしら?」
謎事「ちょっと待って」
 謎事はそう言うと、鍵穴から校長室を覗きこんだ。どうやら鍵は、旧式の物の様だ。
原「え?そっから覗けるの?」
真解「謎事は妙なところに鋭いからね」
 と、謎事が言った。
謎事「あ、校長先生、寝てる」
原「寝てる?」
 原は謎事にどいてもらって、鍵穴から覗きこんだ。
原「あら、本当。でもなんか様子が変なような…?顔が青い…」
真実「え?」
真解「どういうこと?」
 騒ぎに気付き、新井光(あらいみつる)がやってきた。
新井「どうしたんです?」
原「あ、新井先生。校長先生の様子が変なんです」
新井「え?どれどれ?…って、鍵かかってるじゃないですか」
謎事「こっから覗き込むの」
 謎事は鍵穴を指差した。
 新井は屈んで鍵穴から中を覗いた。
新井「たしかになんか変だな…。合鍵持ってくる」
 新井は教員室へ走った。
 新井が合鍵を持ってやってきた。合鍵を管理している、とろとろも一緒だ。
とろとろ「どれ、じゃ、開けますね」
ガチャリ
 鍵が開き、原は校長の満井清川(みついきよかわ)のもとへ駆け寄った。
原「校長先生、起きて下さい」
 原が呼びかけたが応答が無い。
とろとろ「校長先生?」
 とろとろが満井の体を揺すった。すると、満井はそのまま椅子から転げ落ち、倒れた。
とろとろ「!?」
新井「校長先生!?」
 新井が満井を抱きかかえた。
新井「つ…冷たい…」
原「どういうことですか?」
新井「死んでる」
真解&真実「えええぇぇ〜!?」
 真解と真実が大声をだして仰天した。謎事は声すらあがらなかったようだ。謎は息を呑んだだけだったが…。
 騒ぎに気が付いて市野瀬明良(いちのせあきら)と27と末吉(すえよし)がとんできた。
市野瀬「どうした?いま大声が聞こえたが…」
27「校内であまり大声をだすなよ!」
末吉「どうしたんです?」
新井「校長先生が……死んでる」
27「ええぇ〜〜!」
 校内で大声をだすなといった27が大声を出した。
真実「110に!」
末吉「119だろ?この場合…」
謎事「いや、110だ!」
末吉「なんで?」
謎事「校長先生の額…針が刺さってる!」
真解「多分、毒針だよ!唇青いし」
謎「毒死の場合、死後、唇の色が青くなるんです」
真実「だから、はやく110番!」
末吉「よし、わかった」
 末吉は校長室を出て、教員室に向かった。そして、電話をかけた。
末吉「もしもし!?警察ですか!?殺人です!!」
 末吉が、必死に叫んだ。

countinue

〜あとがき〜
さぁ、いよいよ始まりました。摩訶不思議探偵局!
やっぱり、登場人物紹介には思い出を語って頂くのが一番!そんなわけで、語って頂きました、探偵局最初の事件!
カービィ探偵団!とは、一味違う小説にするつもりです。
それにしても、真解や真実ならまだ良い。謎って、漢字で書くと、解りづらいがな!
真解「おまえがつけたんだろ。名前」
全部片仮名で書こうか?と言う話しも出たけど、それはそれで読みづらいし…。
ま、そんなわけで漢字です。

え〜、本当は、『事件編』と次の『事件・推理編』はくっ付いているハズだったのですが、それだとどう頑張っても半角10000文字にならないので、分けました。
まぁ、気にしない気にしない。
さぁ、どうぞ、推理してください。
犯人、トリック。どちらでもいいので解ったら、メールでお知らせ下さい。
メールアドレスは[kiguro2@yahoo.co.jp]です。
間違っても、推理をレスしないでください。
それと、今回からは、正解しても小説参加は出来ないことにしました。
真実「ええ!?」
まあ、たまには小説参加OKにしますけどね。その時は、ちゃんと言います。
謎事「ちなみに、賞品は?」
現在、考案中です。
では、また会いましょう。

作者;黄黒真直

事件・推理編を読む

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