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黄黒真直(管理人)のぼやき
これは、キグロが日常の様々なものに突っ込みを入れた本です。が、ジャンルを特定していないので、日記的な物もあります。
解釈によっては誹謗中傷とも受け取れますが、こちらにはそのような意図はありません。念のため。


「(近所の墓にて)少し前に書いたが、最近私は引越しをした。で、引越し先の近所には、何故か墓が多い。外を散歩などしているときは、なんとなくそれらの墓を見てしまう。ところで、墓には普通『○○家之墓』などと書かれているものだが、先日見つけた墓にはなんと、『先祖代々之墓』と書いてあった。別に間違いではないだろうが、その表記は、アパートのドアプレートに『あたしの部屋』と書くようなものではなかろうか……」
「(ネットニュースにて)夏になると熱中症が騒がれるが、ネットニュースを読んでいたら、熱中症の記事を見つけた。水分を多く取るように、という予防策や、何故熱中症になるのかなどが、長々と書かれていた。そして記事の最後の方に、熱中症が引き起こされる代表的なケースが紹介されていた。『10代は運動中、20〜50代は仕事中、60代以上は日常生活の中で発症するケースが目立ち、熱中症にかかった人の半分が屋内で発症している』 えーと、よくこういう統計見るけどさ。熱中症は陽射しの強い昼間に発症しやすいわけで(記事によれば、夜も起こりうるようだが)。そしたら10代はともかく、20〜50代は昼間は仕事しているだろうし、60代以上は定年退職して昼間は日常生活を送っていると思うのですが。それに、夏の暑い日に屋外にいるケースと屋内にいるケース、どちらが多いかと言えば、圧倒的に屋内にいるケースの方が多いわけで。要するにこの文章、長々と書かれている割には、『誰でも熱中症になりうるので注意するように』程度のことしか言っていないと考えられる」
「(トイレにて)やや汚い話で申し訳ないが、男性用の公衆トイレにはたいてい、『立ってする用』の便器と『座ってする用』の便器の、2種類の便器が存在する。で、女性の方は知らないかもしれないが、『立ってする用』の前で立ってしている男性はみな、一様に同じ姿勢を取っているのである。これが4〜5人並んでいると、傍目には異様な光景である。そして私はその光景を見るたびに、『あそこにトラップを仕掛けたら、百発百中で当たるだろうなぁ』と思ってしまうのだ。ところが先日、立ってしているときに、普通なら下を向いているはずなのに、真上を向いている人がいた。おそらく、トラップに気が付き、回避したのだろう。男の日常は、常に戦いである」
「(髪飾りにて)シュシュ、という女性の髪飾りがある。数年前から、突然街でよく見かけるようになった代物だ。実は私は、シュシュが登場した当初から、それが女性の髪に留まっているのを見るたびに、『何かに似ているなぁ』とずっと思っていた。ところがつい先日、天啓のように突然わかった。ウミウシに似ているのである。 だからどうした、というわけではないのだが」
「(不動産屋にて)だいぶ前に、『内定が取れた』という話をここで書いた。で、4月に入社し、4月の末に配属先がようやく決まった。しかも配属日が5月2日なので、数日で引越しを完了させなければならず、大慌てだった。そしてその配属先は、群馬である。私は神奈川県出身で、ずっと神奈川で暮らしてきたため、群馬県とはこれまで一切接点がなかった。関東地方の南端に位置する神奈川県民としては、『群馬』といえば『県』というより『北関東の一部』という認識で、右に栃木、下に埼玉があることは知っていたが、長野や新潟と接していることは、今回地図を見て初めて知った。私はそのくらい地理に疎いのだが、さすが不動産屋さんは、日本の地理にお詳しい。『どちらから引っ越されるんですか?』と聞かれたので、『神奈川です』と答えたところ、『あー、東京の方ですか!』 いや、神奈川だってば」
「(駅にて)現在、東北で起こった大震災により、東北・関東を中心に混乱が続いている。直接の被災地はもちろん、直接被災したわけではない地域でも、色々な問題が生じている。例えば、電力不足である。関東に電力を送っていた原発が震災でダメージを負い、電力を供給できなくなったためなのは、周知の通りである。ただ、どうも勘違いも起こっているのか、大学に行く途中の駅の電光掲示板に、こんな文章が出ていた。『現在、日本国内の深刻な電力不足により、特別ダイヤで運行しております』 ……うん、言いたいことはわかるけど、電力が不足してるのは日本国内ではなく、東京電力・東北電力圏内だと思うんだ。いや、包含関係的には正しいのかもしれないけど」
「(テレビで紹介された古書店にて)先日特に何をするでもなくボーッとテレビを見ていると、某古書店ストリートの古書店の紹介がされていた。キャスターの女性が店長に質問。『こちらのお店は、どういったお客さんが多いのでしょうか?』すると店主が答えた。『女性が多いですね。半分くらいは女性です』 ……いや、半分女性なら残り半分は男性なわけで、その理屈でいくと男性も多いってことになるのでは……。それとも、残り半分のうち、半分くらいはニューハーフが来るのでしょうか」
「(学園祭にて)先日、うちの大学で学園祭があった。で、そこにどこのサークルが呼んだのか知らないが、本物の占い師が来ていた。しかも、学生は割引で占ってくれるらしい。そしてその看板には、こう書いてあった。 『学生詐称する人が多いので、学生証を提出してください』 ……相手が学生かどうかわからない占い師なんて、それこそ詐欺じゃないか?」
「(女子高生たちの会話にて)先日大学から帰る途中、女子高生たちの会話が聞こえてきた。どうやら、1人の少女がキャラクターの名前を思い出せず、キャラクターの特徴を他のメンバーに伝えて、名前を思い出そうとしているようだ。『だから、黄色い鳥みたいな奴なんだって!』『ウッドストックじゃない?』『違う。ウッドストックって感じの名前じゃなかった』ちなみに、ウッドストックとはスヌーピーと一緒にいる黄色い鳥だ。『なんか大きくて、黄色い中に赤い線が入ってるの』『何そのケバい鳥』『しかもクジャクみたいなんでしょ? 見たことないし』『絶対あるって! みんな知ってるって!』 ……うん、お嬢さん。たぶん君が言いたいのは、『セサミストリート』に出てくるビッグバードじゃないかな? と思ったが、いきなり見知らぬ女子高生に話しかける勇気はなかったので、そのままスルーした」
「(英語にて)私は現在、大学4年生だが、なんと所属する研究室で『夏休みの宿題』を出された。英語で書かれた短い論文を翻訳せよ、と言うものだ。幸い大して難しくは無いが、さすがに専門用語が多いので辞書は手放せない。で、その論文に『photoresist』と言う単語が出てきた。『フォトレジスト…かな? なんだこれ』と思い、辞書を引いてみると、その意味は『フォトレジスト』 ……いやだから、それはなに!?」
「(塾での授業中にて)私は現在、某個別指導塾で講師のアルバイトをしている。で、小学生の理科の授業中のこと。その日の内容はヒトや動物の骨格。問題集には、人体の一部の骨格のイラストがあり、それらがそれぞれどこにあるものか答えよ、と言う問題があった。そのイラストを示しながら、私は解説した。『これは肩甲骨と言って、肩のところにある骨ですよ』と生徒(女子)の肩を触ろうとして…その瞬間、講師の服務規程に『例外を除き、生徒の体に触れてはいけない』とあった事を思い出し、手を止めた。『いやでも、実際に触った方が絶対覚えるし、それに肩ぐらい……』とそろそろと手を伸ばしたが……その瞬間、次の問題に肋骨のイラストが描かれている事に気がつき、手を引っ込めた。 生徒にわかりやすい授業を行うのは、非常に難しいことである」
「(駅にて)先日、駅のホームにバケツが置いてあり、その近くに『雨漏り注意』と書いてあった。それだけならなんの問題もないのだが…その日は、朝から完全な快晴。雨が降っていないのに、何故雨漏りをしているのだ? 冷房の水か何かが漏るのだろうか、とも思ったが、それなら雨漏りではなく水漏れだろう。一体なにがあった」
「(電車内にて)先日電車に乗っているとき、近くに立っていた女性のTシャツに、『Motion Groovy』と書いてあった。Motionは『動き』と言う意味の名詞であるが、後半のGroovyが聞いたことのない単語だった。早速辞書で意味を調べてみると、『カッコいい』などの意味を持つ形容詞だとわかった。要するに、『カッコいい動き』と言う意味合いの英語らしいのだが……だとしたら、文法的には『Groovy Motion』なのではなかろうか? それとも、敢えて前後を逆にするのがGroovyなのだろうか」
「(Twitterにて)今回は突っ込みではなく、Twitter始めました、と言う宣伝です。何年か前に突然ブログが登場し、そして最近Twitterなるものまで現れた。で、『HP更新しなきゃなぁ』とぼんやり考えていたときに、同時にふと思った。『何故オレは、ブログどころかTwitterまで流行りだした現代で、未だにタグ打ちでHPを作っているのだろう』と。HPを全てブログ化する、と言う案もあったのですが(雑学サイトなのだから、1項目ごとに1記事にしてしまえば、と思ったのだけど)、今更変えるのも面倒だし、何よりこのHPの裏の目的『暇なときに1時間でも2時間でも読めるHPを作る』がブログでは達成しにくい、と言う理由で却下した。ならぼやきのTwitter化はどうだ、とも思ったのだが、Twitterもやはり過去ログが閲覧しにくいという致命的な欠点があり、却下した。それで思ったのだが、なんとなくブログもTwitterも、そしてmixiも、過去ログが見づらいような仕組みになっているような気がするのだが、気のせいか。現代人は、過去に縛られずに生きているのだろうか。あまり関係ないが、Twitterの話を聞くたびに、『そんなのオレ、何年も前からやってるんだけど?(このぼやき、及び実際に書いている日記のこと)』と言う気分になる。そしてそんなことより、メインの雑学を早く更新せねば…」
「(夕食にて)先日の夕食の最中、母親が『お米には、人間に必要な栄養素がほとんど全部含まれてるんだって』と言う話をし始めた。『だから、毎日ご飯だけ食べてても十分らしいから、もし将来貧乏になったら、お米だけでも買いなさいよ』と言われた。しかし、『毎日お米だったら飽きない?』と私が突っ込むと、母と姉が口々に言った。『母)だから、納豆とかヒジキとかを載せるんですよ』『姉)月曜は納豆で、火曜はヒジキで、水曜はシラスで…ってやって行けば、金曜日ごろにはまた納豆が食べたくなるんだよ!』 いや、納豆とか載せてる時点で既に『ご飯だけ』じゃなくね? と思ったが、口げんかに発展しても面倒なので、黙っていた」
「(近況にて)今回は突っ込みではなく、近況報告である。長らく更新が停止していたが、何故かと言えば、まぁ、色々あった、としか言いようがないのだが、最近あったビッグな出来事の1つをお知らせすると、内定が取れました。つまり就職先が決まったわけです(大学を無事卒業できれば、の話だが)。で、その内定承諾書を向こうに送付したのだが…『届いた』と言う連絡が特に無いので、ちゃんと届いたかどうか微妙に不安な私は、心配性だろうか。いや、連絡は来なくて正解なんだけども」
「(駅の売店にて)駅の売店には色々売っているが、先日行った駅の売店にこんなタイトルの本が置いてあった。『会社が放り出したい人、一億円積んででも欲しい人』である。タイトルから察するに『会社が求めているのはこんな人材だよ!』みたいなことが書かれたサラリーマン向けのビジネス書だと思われる。が…このタイトル、ちょっとおかしくないか? サラリーマンの生涯賃金は約2億円だと言う。それはつまり、会社が人を定年まで雇う=その人を2億円で購入する、ということを意味する。言い換えれば、会社は誰かを雇うときに『2億円積んででも欲しい』と思って雇っているのだ。とすると、この本の『1億円積んででも欲しい人』というのは、通常の半額になるわけで、普通の人材の半分の能力しか持たない人材、ということになるのでは……」
「(某薬のCMにて)赤と白の粒々が中に入った薬のカプセルがキャラクターの某CM。エレベーターの中にいる男性の鼻が蛇口になり、そこから水がだだ漏れになっている。部下らしき人物が『部長、花粉症ですか?』と聞くと、男性は『ああ…』。するとそこに薬のキャラクターが落ちてきて、『鼻水・鼻づまりに…』と歌いながら蛇口の栓を締めると水がピタリと止まる。言うまでもなく、この水は鼻水の象徴であり、『この薬を飲めば、鼻水が止まるよ!』と言う意味なのだろうが……鼻の蛇口の栓を締めたら、水も止まるが空気も流れなくなるんじゃないのか? それは、鼻がつまっている状態ではないか? と言うことは、これを飲むと鼻づまりになるんではないか? 直後の男性の『よし、これで!』と言う声が若干鼻声に聞こえるのは私だけか」
「(心理テストにて)私は現在就職活動中なのだが、就職活動の一環として『自己分析』なるものがある。自分がどういう人間かじっくり調べ、自分に向いた仕事を選んだり、自己PRの資料にしたりするのだ。で、各種就活支援サイトでは自己分析を手伝ってくれる心理テストのようなものが設置されている。それを受けた結果、次のような結果が表示された。 『コップから水が溢れ出すように想像力が溢れているタイプです』 …水が溢れるようじゃ、コップとして失格じゃないか?」
「(夕食にて)我が家の夕食には和食が多く、そして和食ゆえにお味噌汁が出ることも多い。更にそのお味噌汁は、豆腐系であることが最も多いように思う。が、必ずしもその原則に則るわけではなく、『一見豆腐っぽいが、お箸で掴んでみると豆腐じゃなかった』ものが入っていた。何気なく『今日のお味噌汁はお豆腐じゃないんだ』と言うと、わかってくれたのが嬉しかったのか、母は嬉々として言った。 『そうなのそうなの! 今日はね、高野豆腐なの!』  ……高野豆腐は豆腐じゃないのか。それは知らなかった」
「(バイト先の塾にて)バイト先の塾にて、塾生たちがケータイを見ながら話していた。『女性が彼氏に対して不満を抱く行為ベスト10』的なものを見ていたようだ。そしてかなり上位に、『ケータイにロックをかけている』が入っていたらしい。なるほど、ケータイにロックをかける行為は、何か秘密を抱えているに違いないと判断するに十分だというわけか(特にケータイは、浮気が一発でばれる重要アイテムだ)。言われてみればごもっともだが、ケータイと言うのはかなりの個人情報が入った危険なアイテムだ。落として誰かに拾われた場合、自分の個人情報だけでなく、他人の個人情報まで漏洩することになる。そのような場合、元の所持者には責任が取れないので、ケータイにロックをかけるのは防犯上仕方がないことで、女性たちには我慢してもらうしかない。……と言うか、どうしてケータイにロックがかかっている事を知っているのか。見たのか」
「(某お茶のCMにて)日本家屋のようなところで日本人男性と、外国人と思われる女性が一緒にお茶を飲んでいるこのCM。女性の方がお茶を飲んでひと言。『こだわりの“あし”ですね』すると男性が苦笑しながら、『こだわりの“あじ”』と訂正。しかし女性は再び『あし』男性は再び苦笑しながら『あじ』。だが、やっぱり女性は濁点が上手く言えない。男性が困ったように微笑んだところで、ナレーション。 『本物にはにごりがある。綾鷹(あやたか)』 ……製品名ににごりがありませんが」
「(某車のCMにて)近年はエコブームである。特に車業界には、最近『エコカー減税』なるものが導入され、ここぞとばかりにエコを売りにして売り上げを伸ばそうとしているようだ。そのため、車のCMには『この車はエコですよー』と主張するものが多い。特に、『ハイブリッド車よりすごい!』と主張するCMが多いように思う。エコカーの代表格であるハイブリッド車(未だに日の目を見ない電気自動車と、手軽なガソリン車を足して2で割った(ハイブリッドした)もの)よりも環境に優しいガソリン車となれば、それはすごいだろう。で、それを主張する宣伝文句にこんなものがあった。 『○○(車の名前)購入者のうち、45%がハイブリッド車も検討していました』  ……えっと。だからどうしたと言うのだ? 以前にも似たような突っ込みをした気がするが、この宣伝文句は全くもって意味がない。この45%と言うのは、あくまで『○○購入者』の中での割合であり、『ハイブリッド車を検討していた人』全体の割合じゃないからだ。要するにこう言うことだ。仮に100人がこの○○を購入したとしよう。そのうち45人が、ハイブリッド車を検討していた。しかし、『ハイブリッド車を検討していた人』が、この45人以外に何千人もいたらどうだろう? そして、45人以外の全ての人がハイブリッド車を購入していたらどうだろう? 上記の宣伝文句は、『ハイブリッド検討者のうち、△△%が○○を購入しました』と言わなければ、意味がないのだ」
「(某テレビ番組にて)先日、だいぶ前に録画したテレビを見ていたときのこと。番組の中で、『科学的に生クリームの泡立てを早くする方法』が紹介されていた。通常15分近くかかる泡立てを、ほんの2分程度でやってしまおうと言うのだ。見ていると、番組の出演者がイチゴジャムを取り出した。それを生クリームにいれ、泡立て器で一生懸命泡立てると、ホントに2分程度で生クリームが完成! しかもイチゴジャムなので、味も合う。これはイチゴに含まれる『何とか』と言う物質がクリームと空気が混ざるのを助けてくれるからだそうだ。それを聞いて感心する出演者たち。私も『へー』と思った。思ったのだが……ハンドミキサーを使えばいいんじゃないのか? ジャムなどと言う小賢しい手を使うより、ハンドミキサーの方がよっぽど『科学的』だと思うのだが。 科学が身近にありすぎるせいで、科学とは何か、忘れている人があまりに多いように感じる」
「(大学の友人にて)先日大学の友人と大学の本屋に行ったときのこと。両親を失った少年が、ある日突然『お前は魔法使いだ』と知らされ魔法学校に入学し、スリル満点の学園生活を送りつつ、両親を殺した『例のあの人』を追う大人気ファンタジー小説を発見した友人が、こう言い放った。『これ、日本語訳がひどいんだよ』 友人曰く、英語版と日本語版を読み比べると、意訳しすぎて意味が変わってしまっている訳や、あからさまな誤訳を発見できるのだと言う。更にこれが映画になるともっとひどくて、長い話を2時間に収めるため激しくカットし、ただでさえ解り難い展開になってしまっている上に、これもやっぱり日本語訳がおかしいらしい。『「原作をもとにしたフィクションです」ってぐらい違うんだ』と友人は力説していた。そのとき私は、特に何も考えずに『ふーん』と聞き流していたのだが…あとになって冷静に考えてみて、気がついた。この男、日本語版を読んだだけでなく、原作の英語版を読み、その上で映画まで見ていることになる! こいつ、実は相当なマニアなんじゃないのか? それでいてこんなに文句を言っているのだから、こいつ、さてはツンデレだなっ!?」
「(近所のスーパーにて)先日近所のスーパーをうろついていたときのこと。そのお店で使える『ポイントカード』について説明する放送が流れた。曰く、そのポイントカードには4つの特典があるという。その1『1ポイント1円でお買い物ができる』 まあ当然だ。それがポイントカードがポイントカードたる所以だ。その2『100ポイント単位で100円に交換できる』 この辺から『へー』と興味を持ち始めた。ポイントカードと言うのは普通、お店が自分の店だけで買い物をさせるための物で、現金に交換できないものが多いからだ(現金に交換できると、他の店で買い物してしまう)。その3『ポイントで買ったものにもポイントがつく』 これはすごい。アイスで『当たり』が出てもう一本もらったら、それも当たったようなものだ。そして極めつけの4つ目がこれ! 『一万ポイントで一万円と交換!』 ……いや、そもそも100ポイント単位で交換できるんだから、意味ないだろそれ」
「(電車内にて)先日通学中の電車内で、スーツを着た、しかしカバンも何も持っていないサラリーマン風のおじさんを見かけた。カバンを網棚に置いている、と言うのならわかるが、その人は私の乗っている車両から別の車両へと歩いて行ったのだ。しかも朝だったので、この人は『カバンも何も持たずに会社に行こうとしている人』になる。彼を見て、『なんだこの人は。痴漢するために電車に乗ってるのか』と疑ってしまったが、良く考えたら『仕事は全て会社で終わらせて、決して家に持ち帰らない』と言う主義の人ならば、カバンを持たずに通勤することになるのかもしれない、と思った。無闇に人を疑ってはいけない、というお話でした」
「(本屋にて)とある本屋に行ったときのこと。なにを探すでもなく本棚の間を歩いていると、こんな札を見つけた。 『立ち読みした本は、元の場所に戻してください!!』 …立ち読みは禁止しないんですね」
「(英語にて)このぼやきでは、たまーにこういう一般常識に対して突っ込みを入れるが、今回も一般常識への突っ込み。当たり前すぎていままで全く気付かなかったのだが、英語の数の数え方がナゾである。one, two, three, ときて、10が ten となる。ここまではいい。そして次、つまり11が eleven で、12が twelve である。ここまでは全くの不規則。そして次の13以降は、thirteen, fourteen, fifteen, と規則的に続いていき、20が twenty である。これは普通に中学で習うことであり、そして『何故12までは不規則なのか?』と言う理由も、中学で習う。私が学校で習った理由をそのまま述べると、『昔の12進法の名残』となる。今現在我々が使っている数字は10進法であるが、昔の英語圏では12進法が普通だったという。それにあわせて、単語も11までが、いわば“1桁の数”であり、その次の12から“2桁の数(つまり10進法での10)”になる。だから12までは不規則で、それ以降は規則的なのだという……が。この間ふと、この説明では説明しきれていない事に気がついた。もしかしたら英語が好きな人にとっては常識なのかもしれないが、私はここに疑問を投じよう。
 『13以降は、何故12進法ではないのか?』
 要するに、こういうことだ。12進法の場合、初めて“2桁”になるのは12である。そしてその次の13は英語で thirteen。この単語の前半部分は明らかに3を表す three を意識している。が、13は10進法の感覚で言うところの11(つまり2桁になって2番目の数字)であるのだから、もし12進法が残っているのであれば oneteen と言わなければならない。いや、teen が明らかに10を表す ten を意識していると考えると(つまり oneteen=1+10 を意識していると考えると)、onetwelve(1+12)と言うべきかもしれない。14は twotwelve, 15は thirtwelve, 16は fourtwelve と言わなければいけないのだ。そしてこのまま数え続けると、20はeightwelve(8+12)となり、twenty は12進法で表した『20』、つまり25を意味しなければならない。10進法の100は hundred ではなく eightyfour となり、hundred は12進法で表した『100』、つまり10進法での144を意味しなければならない。しかし、実際にはこうなっていない。hundred は百だし、twenty は二十である。いったい何故なのか。もしかしたら、『面倒だから10進法に直したのでは』と言う人がいるかもしれないが、だとしたら12は twelve ではなく twoteen というべきだろう。もし12を twelve と言うのなら、それ以降の数も12進法に統一するべきである。一部だけ12進法にしてあとは10進法にするというのは、どう考えても理不尽だと思うのだが、どうだろう」
「(中吊り広告にて)先日の下校途中。中吊り広告を眺めていると、女性誌の広告に次のように書いてあった。『どっちがいいの? はやい結婚vsおそい結婚』 …あの、それで悩むなら、その境界、つまり『遅くも早くもない時期=適齢期』に結婚すれば良いのではないか?
 もちろん、やむを得ず早いor遅い時期に結婚せざるを得ない人もいるだろうが、だったらそれは強制的に押し付けられることなので、その人はどちらがいいのか悩む必要はない。どちらがいいのか悩む、と言う事はどちらでも結婚可能、と言う事であり、すなわち結婚する年齢を操れるということだ。ならば、その境界で結婚すれば、全ての問題は解決すると思うのだが」
「(床屋にて)だいぶ前、私はこのぼやきに『床屋が嫌いだ』と言う話を延々と綴った事がある。散髪前に当然聞かれる『どのようにしますか?』と言う問いに対して『適当に』としか答える術を持っておらず、こんな返事では床屋さんが困るではないか、そして他人を困らせる私は悪人ではないか、と言うわけで、整理すると言いがかりとも思えるような理由で床屋、とりわけ『どのようにしますか?』と聞く理容師に嫌悪感を抱いていたのだが、散髪と言うのは現代社会で生きていくうえで避けては通れない行事である。嫌な事に出遭ったときの対処法は『逃げる』か『戦う』だが、『逃げる』がない今、少しでも嫌悪感を減らすべく対策を練らねばならない。要するに『適当に』と答えるからいけないのであって、なんでもいいから注文をつければ良いのである。しかし残念ながら、私は憧れる芸能人などがいないし、自分の見た目もあまり気にするタイプではない。そのため、散髪に関する用語の知識も少ない(だからこそ『適当に』と答えていたのだ)。私の知っている単語と言えば『すかし』と『かりあげ』ぐらいであり、しかも何を意味するのか知らないのだ。となれば実験しかない。適当に『すかし』と『かりあげ』の注文をつけ、どのように加工されるか観察するのだ。その後、『生え心地』の最も良い髪型を模索する。要するに、見た目で髪型を決定できない以上、『私がどう感じるか』で決定するしかないのだ。デザインよりも着心地である。
 以上の考えの下、数ヶ月に1度の散髪の機会で1年〜1年半ほど模索を続けた結果、ついに次のように注文すれば良い事がわかった。
『前髪は5cmぐらい残して切り、他はそれにあわせて不自然にならない感じに。後ろはかりあげて、すかしは前髪だけにしてください』
 私はこのフレーズを武器に床屋へと赴く事で、理容師の『どのようにしますか?』の質問に答えられるようになったのだ! …なったのだが、一向に床屋に対する気持ちが変わらない。未だに私は床屋が嫌いなのだ。で、色々考えた結果、原因がわかった。 私は、首に何かを巻きつけたり、他人に自分の体を触られたりするのが嫌いなのである。
 ……全責任は私にあった。全国の理容師の皆さん、理不尽な苦情、申し訳ありませんでした」
「(某深夜アニメにて)先日の夜中。なんとなく寝る気になれずボーっとテレビを見ていたら、所謂オタクっぽいアニメがやっていた。内容は恋愛物のようで、こんなシーンがあった。少年が、学校を休んだ少女にノートを届ける。『今日の数B。ここ、テストに出るらしいよ』 その後二言三言話したあと、少女がノートを開く。そこには、汚い字で『ド・モルガンの法則』と書かれている。…待て。ド・モルガンは数Aだっ!!  …こんな事を気にする私は、オタクにはなれない(数学オタクにはなれそうだが」
「(某塾のポスターにて)私(ワタクシ、と書かず漢字で書く事にした)は現在、塾講師のアルバイトをしているのだが、そのバイト先の塾のポスターに次のような謳い文句があった。 『生徒一人一人の無限の可能性を広げ、(以下略)』 よく耳にする謳い文句だが…『無限の可能性を広げ』って、既に無限に広がってるんだから、それ以上広げようがないのでは。ここは『無限の可能性を“引き出す”』と書くべきなのではないか? なんて事を授業中に思ったが、とても生徒には言えない」
「(電車内にて)大学への通学中、電車内での女子中学生2人組みの会話。ディズニーランドの話をしていて、ディズニーランドに疎い子に、ディズニーランドに詳しい子が一所懸命説明していたようだった。『私、ホーンテッドマンション好き』『へぇ、どんなやつなの?』『えっとね、天井が伸びるの』 …いや、確かにそのようなシーンはあるが、それでは全く説明になってないと思うぞ、お嬢さん」
「(PASMOにて)ボクは以前、たいそうな機械オタクだと思われていた時期があった。機械に詳しくパソコンは自作らしい、と言う噂だ。だが実際にはその逆で、結構機械オンチなところがある。操作方法がわからなかったり、すぐ壊してしかも直せない、と言う事態が昔からよくあった。
話は変わって。つい先日PASMO定期券と言う物を購入した。(よくわからないが)いわゆる電子マネーのようなもので、普段は普通に電車の定期券として使えるのだが、内蔵されたコンピュータに金銭情報が入っており、乗り越しや他の交通機関の利用もこの1枚で可能、と言うものだ。で、こいつ。最近よく見る改札機に触れさせて『ピッ』と言うやつなのだが、初の利用時、知らずに改札機に投入。 そして停止。え、なにこれ!? ピッてするやつなん!? んなことどこにも書いてないじゃん!!
というわけで、ボクは結構機械オンチである」
「(携帯電話にて)『携帯電話の電波が人体に悪影響を及ぼす』という話を、ケータイが普及し始めた頃はよく聞いたが、このところ全く聞かなくなった。それが理由、というわけではないのだが、つい先日生まれて初めてのケータイを購入した。つまり今まで持っていなかったわけだが、別に深い理由があるわけではなく、ただ単に持つ機会が無かったのだ。で、今回初めて購入して、楽しくて色々いじくっていたら。 親指が痛くなった。 うむ。携帯電話の電波が人体に悪影響を及ぼすと、実証された」
「(テレビにて)先日夜中にボーっとテレビを見ていると、中国人の某アクション俳優の特集がやっていた。来日した際の様子を放送しており、会場に来ていた日本人ファンにインタビューをしていた。そんな中、1人の男性が彼についてこう語った。『彼は本当に、人間の形をしたスーパーマンだと思います』 スーパーマンは人間の形をしておりますが」
「(散歩中にて)ワタクシは、自転車で見知らぬ街を走るのが趣味である。何も考えず、好奇心の赴くままに走り続けると、たいてい知らない場所にたどり着き、そして迷う。で、その趣味の途中に通りかかった建物の前に、こんなことが書いてあった。 『昼夜駐車禁止』 …いや、普通に『駐車禁止』って書いときゃいいんじゃないの? 『夜間駐車禁止』とか『昼間駐車禁止』ならわかるけどさ」
「(某サイトにて)ワタクシはこのサイトの管理人である。だがそれ以前に人間である。現在世界にあるサイトの数がいくつか知らないが(数年前に1億を突破した、といった内容のニュースを聞いた気がするが)、その全てのサイトに管理人が存在する。そしてその管理人は、全て人間である。もちろん中には企業が運営しているサイトもあるが、個人が運営しているサイトについてのみ、ここでは語ろう。個人が運営しているサイトは、複数人で管理している事もあるだろうが、たいていは1人だ。管理人がたった1人で、自分の意思でもって、サイトを作り、運営している。
 そして我々は人間である。人間であればいつか必ず死ぬという自明な論理がある。それも、たいていの場合いつ死ぬか正確な予測ができない。大多数の人が長生きするのかもしれないが、人によっては事故等で突然死んでしまう事もあるだろう。そしてもしそうなったら、その人が管理していたサイトはどうなってしまうのか。もちろん、亡くなった方全員が管理人とは限らないが、管理人が絶対に亡くならないとも限らない。しかし、サイトの閲覧者の方では、管理人が死亡したかどうかなど、知る由もない。『このサイト、最近更新されないな』と思って足が遠のき、最終的に過疎化するだけである。
 ところで、2〜3日に1回程度の間隔で更新されていたワタクシのお気に入りサイトが、ここ2ヶ月ばかり全く更新されていないのだが、さて」
「(英語の辞書にて)先日英語の勉強中。英和辞書をパラパラとめくっていると、『ひざ』を表す単語【lap】の項に、こんな意味が載っていた。『(スカートなどの)ひざの部分』 …どこだ」
「(某中吊り広告にて)先日電車に乗っているとき、中吊り広告を見ると夏のバーゲンの広告がぶら下がっていた。そこに書いてあったのは、『バーゲンが終わるまで、夏は終わらないよ』と言うキャッチフレーズ。そしてそのバーゲン期間は6月30日から7月4日までだった。『まぁそりゃ、7月4日ぐらいじゃまだ夏は終わらないよなぁ』と思った。しかしこれでは、このキャッチフレーズはただ単に事実を伝えているだけで、本来ならばぼやきのネタには決してならない。ならば何故なっているのか。何を隠そう、ワタクシがこの広告を見たのは、7月5日だったのだ。 …夏は終わっていないが、バーゲンは終わっている!!」
「(某携帯用食品のCMにて)会議中、猛烈にお腹が空いて仕方がない会社員。ふと窓の外を見ると、黄色い服を着たサル顔の男が窓の清掃員と共に上から降りてきて、某携帯用食品をパクパク食べ、『そこはもっとかないと』と言う字幕が出るこのCM。最近第2弾も登場し、祈祷だかなんだか知らないが、和風の部屋で神官がなにか喋っているのを聞きながら空腹を堪える。と、庭に自転車に乗ってサル顔の男が飛び込んできて、同じく携帯用食品を見せ付ける、と言うこのCM。このCMには『そこはもっとかないと』と言う字幕が出るのだが…仮にそこでもっといたとしても、会議中に食えるのか?」
「(イメージチェンジにて)本日、当館の住人全員のイメージチェンジを行った。全員ドット絵調にし、目と髪の色だけそのままにして、服装と髪型はほとんど変更した。で、今回絵を描きかえるに当たって改めて住人の絵を見てみたところ、女性陣全員に胸が無いという事実に気がついた(そう言えば、あれを描いたのは中1の時だった)。今回の画像変更で胸を追加しようとしたところ…女性の胸の位置がわからないと言う緊急事態が発生。
 その時思ったのだが、我々人間は、他人の横顔(横姿)をまじまじと見つめる、と言う機会が非常に少ないように思える。例えば後姿なら、授業中に前の人の後頭部をまじまじと見る事が出来るし、列に並んでいる時前の人の背中を見る事が出来る。前姿なら、誰かと立ち話していれば好きなだけ見れるだろう。だが横は? そう考えるとハテと思う。授業中見ようと思っても、そのためには首を90度曲げなければならない。そんな事してたら先生に怒られる。また誰かと歩きながら話していたとしても、前を見なければ危ないし、並んで座って話していても、こっちが相手を見ていたら、相手もこっちを見ているだろう。つまり前顔だけで横顔は見れない。そんな中、一番他人の横顔が見れるのは電車の中である。ドア付近で壁に寄りかかっている人の横顔なら、ほぼ怪しまれずに見つめる事が出来る(ばれると危険だが)。それに満員電車なら、自分と90度の向きを向いている人が何人かはいるはずだ。そうした人の横顔なら、好きなだけ見れるだろう。
 と言うわけで今回、試しに他人の横顔を観察してみたが、驚いた。人間の顔と言うのは、ホントに頭のまん前にある。今回描いた絵は頭の後ろ半分ほどが髪だが、実際の横顔は8割ほどが髪に覆われている。マンガの登場人物の横顔では、目は顔のラインから離れているが、実際は顔のラインと目のラインは一致している。そして横顔の中心にあるのは、頬ではなく耳である。
 色々観察したが、その観察結果は今回の画像変更には全く生かされて無い。しかも観察のきっかけとなった胸だが、さすがに女性の胸をまじまじ見るのはまずかろうと思い、自分の無い胸の位置で描く事にした。ま、たぶんあってるだろう。うん」
「(自分にて)たまには他人に突っ込まず、自分の行動に突っ込みを入れてみよう。ワタクシは現在1年17組16番なのだが、年組番を書くときに必ず、自分が17組16番なのか、16組17番なのか、わからなくなる。ワタクシの名前は『真直』なのだが、急いで名前を書くとたまに『直真』と書き間違える。ついでに『機器』を『器機』と書き間違え、『方法』と書くべきところを必ず『法方』と書いてしまう。  …どうやらワタクシは、前後不覚に陥りやすいようだ」
「(電車内にて)先日の電車内で、高校生か大学生かわからない少年2人組みが学校の授業について話していた。内容的に、どうやら英語の授業のようである。その担当の先生が、『何度も何度も同じ事を言う』と1人が言うと、もう1人がうなずいて、『あの、<地球には何とかを大量に含む>って文章、よく覚えてる』。 いや、『何とか』って言ってる時点で全然覚えてないだろ。しかも文法も微妙に変だし」
「(某貼り紙にて)うちの学校にはいたるところに灰皿が置いてある。その灰皿の周りならば、どこでも喫煙OKなので、タバコ嫌いのキグロとしてはいい迷惑だ。で、その灰皿の近くにタバコのポイ捨て禁止を訴えるポスターが貼ってあった。そしてそこにはこんな文字が。『吸殻は、灰皿へon』 …ON? 英単語【on】とは、『何かと何かが接触している』と言う意味の前置詞だ。英語習いたての時は『〜の上に』と習うが、高校以降は完全に『〜と接触している』として扱う。すなわち『灰皿へon』とは、『灰皿と接触させよ』と言う意味合いになってしまう。それってつまり、灰皿の上にタバコを載せる必要はない、って事じゃないか? 例えば、灰皿の側面に貼り付けたり、下にくっ付けたりしても、『on』している事には変わらない。しかも構内に置いてある灰皿は、家庭のテーブルの上に置いてあるお皿状の物ではなく、ゴミ箱のような形の物で、箱の中に液体が入れてあり、そこに吸殻を入れるタイプの物である。これは明らかに、【on】ではなく【in】だっ! このポスター誰が書いたねん」
「(電車内にて)先日、学校へ行く電車の中で、少女たち(会話内容から女子中学生と思われる)が楽しげに会話していた。そんな時、1人の少女がこう言った。『お父さんの身長+お母さんの身長+63、割る2が、自分が絶対に伸びる身長なんだって』 こう言った迷信は世の中に数多く横行しているが、これはひどすぎないか? 考えてみよう。ここでは、父の身長をχ、母の身長をyとする。すると、先のセリフは (χ+y+63)/2 と書ける。これを変形すると、
 (χ+y)/2 + 63/2 = (χ+y)/2 + 31.5
 となる。この式、実は物凄く恐ろしい事を意味している。式の前半の (χ+y)/2 が何を意味するかわかるだろうか。これは『父と母の身長の平均』を意味する。この場合は2人しかいないから、2人の身長のちょうど真ん中である。そこに、31.5(cm)を足すのだ。
 話を簡単にするために、ここでは母より父の方が背が高いとしよう。31.5(cm)を足すと言う事は、両親の身長の差が、倍の63cm以上なければ、子どもは確実に父親の身長を超す事になる。もちろん、大抵の人は父親より背が高いだろう。キグロも自分の父親より背が高いが、そう言う問題ではない。この式が正しいとすれば、両親の身長差が10cmぐらいしかなければ、子どもは26.5cmも父親より背が高くなってしまうのだ。日本人夫婦の身長差の平均が何cmかしらないが、大きく見積もって15cmとしておこう。この時、式によると子どもの身長は父親より24cm高い事になる。この子どもが孫を産めば、父と孫の身長差は48cm、父とひ孫の身長差は72cmにもなってしまう。父親の身長が170cmだとしても、ひ孫の身長は240cmを超えてしまう。ひ孫のひ孫は3メートル強。未だかつて、人類はそのような身長には到達していない!
 確かに近年、日本では栄養状態が良くなり平均身長が伸びてきている。だが孫と50cm近くも身長差がある人など、本当にいるんだろうか……?」
「(サークルにて)大学と言えばサークルである(と言うと誤解を招くと言うか、物凄い批判を浴びるのでこの言葉は使いたくないのだが、適当な書き出しが思いつかなかった)。で、何にしようかな〜と色々考えて、結局合気道部に入った。今までずっと文化系の部活で通してきたキグロにとって、初の体育会系の部活である。合気道と言うのは元々護身用に編み出された武術(城を守るため、などと言っていた)なので、非力な人間でも出来るところが特徴である。で、合気道部に入ってから3日が経った頃…… 何故か、首が筋肉痛になった。 ……不思議な武術だなぁ。
…ちなみにこの合気道だが、体育会系のテンションに着いていけなかったので4日で辞めてしまった。我ながら、なんとひ弱な根性だろうか」
「(某制汗剤のCMにて)主成分の名前が英語で32文字だと言う理由で掛け算の名前がついた某制汗剤のCM。外で楽しげに遊ぶ男女4人組(6人だったかも)。そのうち休憩するが、女性が男性の隣に座った瞬間、女性が考え始める。『やばい、近すぎる。汗とか、臭いとか、どうしよう…』が、そこで女性は気付く。『って、(某制汗剤)してきたじゃん』そして男性の腕に自分の腕を巻きつける。 このCMの言わんとする事は、『これをつけときゃ汗かいても彼氏と密着できる』と言う事のようだが…待てよ。この2人は、さっきまでずっと一緒に遊んでいたわけだ。この女性も汗かいてるだろうが、男性の方も汗をかいているはずである。そしておそらく、男性の方は制汗剤をつけて来ていない。仮にこの女性が制汗剤をつけておらず臭っていたとしても、男性からすれば、それが自分の臭いなのか女性の臭いなのか、わからないのではないか? むしろ女性の臭いだとしても『やべ、俺臭ってる!?』と思ってしまうのではないか? 男性も女性も臭っているわけだから、制汗剤をつけようがつけまいが関係がない。仮に女性が臭っていても、さっきまで運動していた事は男性もわかっているのだから、イメージダウンにつながる事はあるまい。一体この女性は何を気にしているのか、ワタクシには全くもって理解が出来ない」
「(某洗剤のCMにて)女性のナレーションで静かに展開されるCM。なんのCMか忘れたが、確か洗剤だったはずだ。温かい家族の映像を背景に女性の声でナレーションが流れる。CMのラストシーン、家族全員が外に出て、女性が赤ん坊を抱き、柵の上に置かれたカメラに向かってニッコリ。その瞬間パシャリとフラッシュがたかれる。 って、なんでだよ。フラッシュの目的は、言うまでもなく暗いところでも撮影できるようにするためだ。曇ってりゃ話は別だが、明るい屋外でフラッシュはいらない!」
「(ドア口にて)先日、1人家でボーっとしている時、来客があった。電話で出てみると、宗教の勧誘。受験中にも1、2回来たが、宗教の勧誘って、意外と追い払うのに手間がかかる。『うちはいらないです』と言っても、結構食い下がる人が多く、追い返すのに苦労する事が多いのだ。その日も電話口で話を聞きながら、どうすっかなぁ、と考えていた時、咄嗟に出た一言がこれ。 『僕)うちは、既に科学教という宗教に入ってますので…』『相手)あ、そうすると、聖書をお読みいただいているような時間はない、と…?』『僕)はい』『相手)そうですか、わかりました。では失礼致します…』  おお! 意外にあっさり引き下がったぞ! 信者と言うのは、自分の宗教を決して裏切らないもの(まぁ、そうでなければ信者とは言えないが)。だから他宗に入っている者を勧誘しても時間の無駄だと言う事を、経験的に知っているのかもしれない。
 …って、自分で言っておいてなんだが、科学教ってなんだよ。もうちょっと良いネーミングはなかったのかよ。 科学は宗教に似ている事から、科学を揶揄したり批判したりする目的で『科学教』と言う言葉を使う事はあるが…。いっそ自分で作ってみようかなぁ、などと思いつつ調べてみたら、実在した。 『幸福の科学』と言う宗教があるらしい。……人間、考える事はみんな同じだなぁ」
「(某レストランの広告にて)電車の中吊りにあった、某レストランの広告。紙面の左半分に大きく、『プロポーズなら食後にしてよ。胸いっぱいで食べられない。』と書いてあった。一瞬、意味が理解できなかったが、『食膳にプロポーズされると、胸がいっぱいで、ご飯が食べられなくなる』と言う意味のようだ。ワタクシがこの意味を理解できなかったのは、『ご飯を食べていっぱいになるのは、腹なんだから、胸は関係ないんじゃ?』と思ったからだ。だがまぁ、この女性にとっては、腹と胸は関係性があるらしい。胸がいっぱいだと、お腹もいっぱいになるようだ。だが、そうだと仮定すると…。食前にプロポーズすると、胸いっぱいでご飯が食べられない。だとしたら、食後にプロポーズした場合、腹いっぱいでプロポーズを受けられないんじゃないのか!? 世の男性諸君。女性に文句を言われても構わない。プロポーズするなら、食前だ!!」
「(某電力会社のCMにて)久しぶりのCMへの突っ込み。電力会社のCMなので、ボクが住んでいる地域でしか見れないCMだと思うが、その会社のマスコットキャラクターの夫婦が、せっせと引越しの準備をしている。引越しの準備を済ませ、『では、出発!』と言って妻が荷物を載せたトラックを発進させるが、実は夫はまだ乗っていない。『あのね…』と言いながら、とぼとぼと歩き出す、と言うCM。ところが、妻が『出発!』と言っている時、妻はトラックの座席の左側に座っているのだ。にもかかわらず、走り出すトラック…。日本の車は、ハンドルは右側についている。左側に座っていてもトラックが動くと言う事は、このトラックは左側にハンドルがついている、と言う事になる。“左ハンドル”と言えば、外国車を表す言葉だが……このトラックは、左ハンドルなのか? 珍しいな、おい」
「(受験にて)受験ネタ第2弾。と言っても、今回は突っ込みではありませんが。受験の間、当館の玄関に『現在受験中のため云々』と言うお知らせを掲載していた。夏休み頃お知らせを掲載したのだが、掲載してすぐに、一通のメールが来た。当館のメールフォームから来た物で、差出人のメールアドレスはもちろん、名前すら無いメールだ。しかもそのメールに書かれていたのは、次のたった一行だけである。『受験がんばれ』 たったこれだけでしたが、結構励まされました。どこの誰だか知りませんが、どこの誰だかわからないボクを応援するためにこのメールを送ってくださった方、どうもありがとうございます。励まされました。第一志望に落ちたとは言え、それなりにレベルの高い大学に入れました。ありがとうございます。
 …何故今までお礼を言わず、今更になって言ったかというと、特に理由は無く、強いてあげるなら『終わってから言った方が綺麗かな』と思っただけです。ちなみに、受験中、他にも、ドラマ『ドラゴン桜』やその主題歌『Realize』(melody)などにも励まされました。『ドラゴン桜』は、勉強方法は気にせずに、普通の学園ドラマとしてみると結構感動します。この時期に見たから感動した、ってのもあるとは思いますが。
 ところで、最初に言ったとおり、受験の間中ずっと『受験中のため云々』と掲載していたのですが…今考えると、これって、『どうぞ掲示板を荒らしてください』と言っていたに等しいかも…?」
「(受験にて)玄関にも書いたが、やっとこさ、受験が終了した。入学試験自体はもっと前に終わっていたのでその時点で更新しても良かったが、キリが良くなるまで待っていた。
 さて、当館は『雑学の館』である。ここを訪れる多くの方々に、トリビア的無駄知識から学術的教養まで、あらゆる知識を知ってもらうのが目的の1つである。と言うわけで、今回のぼやきは、ワタクシの受験スケジュールを書く事にします。と言っても、さして覚えていないので、かなりアバウトですが。
 自分が"受験"を意識して勉強し始めたのは、夏休みから。高校の先生曰く、これは『結構遅い』との事らしい。『夏休みの間はとにかく基礎をやれ』と方々で言われたので、ひとまず基礎からやる事に。何から手をつけていいかわからなかったので、とりあえず、学校から購入していた問題集を、最初の1ページ目から解き始める。やっていた教科は、主に数学と英語。そして、この時から同時に、塾に通い始める。
 2学期に入ってからは、塾の宿題を中心に、夏休み中にやっていた問題集を、そのまま継続してひたすらやり続ける。10月頃までなんとなく勉強を続けるが、11月になって明らかに『伸びていない』と言う事がわかり出す。今から思い出すと、確かにこの頃まであまり勉強していなかった。12月、塾が終了してから、本格的に勉強を始めるものの、正月で若干だらける。正月が4日ほど過ぎた辺りから、再び勉強して、1月のセンター試験で、平均より少し上、と言う程度の成績を取る。センターが終わってから、『今までで一番熱心』と思えるほど勉強するも、2月の最初の入試が終わった後、少し気が緩む(意外によくできた、と言うのが原因かもしれない)。慌てて立て直して、ラストスパート。
 …と、まぁ、大まかですが、こんな感じで勉強しました。こんな感じで勉強すると、第一志望に落ちますので、これから受験を迎える方々は、是非参考にしてみてください。始めるのがちょっと遅かったって言うか、夏休み中に真剣にやらなかったのが原因なんだろうなぁ…。まぁ、いまさら言ってもしょうがないけどさぁ
「(入試の問題冊子にて)現在、受験と言う事で更新をほぼ停止しているが、試験自体は4割終了。あと半分。
 さて、入試の問題冊子と言うのは、その表紙に、色々注意事項が書いてある。これは、受験生に後でイチャモンつけられないようにしたり、大学側の思惑と違う行動を取られないようにしたりするのが目的で、結構細かく書いてある。で、本日受けた大学の、問題冊子の表紙に、こんな注意書きが書いてあった。
『解答用紙は持ち帰らないで、必ず提出しなさい』
 ……いや、さすがに、そんな事は言われなくてもわかると思いますが」
「(英語の勉強中にて)ここのところ、英語ネタが連発しているが、ワタクシは英語が好きなわけではないし、文系ではなく理系である。さて、先日、英文を和訳しているとき、こんな文章が出てきた。『(前略)but he shook his head』別に、文章自体はおかしくない。意味は、『しかし、彼は首を横に振った』と言う事である。が、何を考えたのか、ワタクシはこの『shook』と言う単語を『shoot』と読み間違えて…『しかし、彼は自分の頭を銃でぶっ放した』と訳してしまった……。『どうも話の筋がおかしいなぁ??』と何度も読み直したのだが、結局間違いに気がついたのは、解答を見てから……。大丈夫だろうか、オレ」
「(体育祭にて)1ヶ月近く前の話だが、うちの学校の体育祭があった(高校では、何故か『運動会』と言わず『体育祭』と言う。理由は知らない)。色々と競技に参加し、それなりに楽しんだ後、爽やかに閉会式。そこで、校長先生がこんな事を言った。『みなさん、今日はお疲れ様でした。ですが、明日は全校一斉英語実力試験があります。勉強してくださいね』 嫌な事を思い出させるなぁーーっ!!(←英語が苦手」
「(某英語の問題集にて)先日…といっても、夏休み前の事なので、もう2ヶ月も前だが、うちの学校の英語の先生が、『夏休み中はとにかく基礎をやってください』と言って、やたら基礎的な問題集をクラスに配布した。で、夏休み中それをやっていたわけだが、なんだか妙な英文が大量に載っていたので、そのうちのいくつかを箇条書きで紹介。
・His long speech made us sleepy.(あいつの話、眠くなるんだよ)…『あいつ』とは、校長先生だろうか?
・Don't leave me alone.(あたしを1人にしないで!)…この英文を作った人は、いったいどんな状況を想定していたのか……。
・It is fun to listen to dance music.(ダンスミュージックを聴くのは楽しい)…いや、ダンスミュージックって、踊る為の音楽なんだから、聴いてもしょうがないだろう。
さらに、この問題集はいくつかの章に分かれているのだが、ある章の最後の方に…You need not have studied this chapter.(君はこの章を勉強しなくても良かったのに)…誰や!? この文章書いたの!
そして、これはどちらかと言うと、ボクの想像力の賜物なのですが… Amy gave me her phone nunber.(エイミーが、僕に電話番号を教えてくれた)…ラブドラマの一節か? と思ったら、問題集のあらゆる所に、これに関連した英文が載っていた。
・Call me up whenever you like.(いつでも電話をかけていいわよ)・I will call you up tonight.(今夜、電話するよ)・He is looking for his addressbook.(彼は、アドレス帳を探している)…って、失くしたのかよ!? と思ったら、・Is this the addressbook which you have been looking for?(君が探してたアドレス帳って、これ?)…お、見つかったんだ。じゃぁ、早速電話を…と思いきや、・If I hadn't forgot to, I could have called you.(忘れなければ、君に電話をしたのに…)…忘れたのかよ!? オマケに・Who is the woman whom you were talking to this morning?(今朝話してた女の人、誰?)と浮気を疑われる有様…。他にも無いかな、と探したが、・I didn't know her true feelings until yesterday.(昨日の彼女の真意がわからないよ…)ぐらいしか見つからなかった。昨日、いったい何があったのか…この2人のこれからが、非常に気になる問題集だった」
「(某英会話教室の広告にて)先日電車に乗っていると、某英会話教室の広告を発見した。『「初級から始めた」58%。英会話は最初が肝心と思うひとは、○○を選ぶ』 見た瞬間、『ん?』と思った。『初級から始めた』人が58%…って、普通の人は初級から始めるもんだろう! 上級の人間は、そもそも英会話教室なんか行かないのでは? 要するに、初級か中級、2つに1つなのだから、58%はむしろ普通……。
 念のため、○○のHPに行き、この英会話教室は何段階に分かれているのか調べたところ…全部で10段階。そのうち、最初の2段階が『初級』と書かれていた。要するに、20%が初級。おお、本来20%であるべきところに58%も入っているなら、確かに多いではないか。初級が肝心と思うなら、是非とも○○へ……って、そんなバカなっ!
 広告をよく見てみると、この『初級から始めた』と言うのは、『○○に通っている人間』の中での統計との事だ。広告の下の方に、ちっちゃく書いてあった。それも当然だ。○○内部で、いくら『初級から始めた』人がたくさんいても、『初級が肝心だと思うひとは○○を選ぶ』事にはならない。極端な話、『初級から始めた』が100%でも、全く無意味な広告なのだ。何故ならば、これはあくまで『○○に通っているひとのうち、58%が初級から始めた』と言うだけの事であって、『英会話教室に通っている、初級から始めたひとのうち、58%が○○を選んだ』と言う事ではないからだ。後者の意味ならば、『最初が肝心と思うひとは、○○を選ぶ』と言う論理は正しいが、この広告が前者の意味で書かれている以上、この論理は全く成り立たない。これは、完全にでたらめな文章なのだ! …英語ばかりやっていないで、少しは数学をやりなさい」
「(床屋にて)突然だが、ボクは床屋が嫌いである。とにかく、超がつくほど大嫌いである。何が嫌いって、カットする直前に聞かれる『どのようにしますか?』と言う一言である。ボクの服装を見てもらえればわかるが、ボクはファッションと言うものにまるで興味が無い。したがって、『どのような髪型が良い』と言う理想も存在しない。仮にボクに好きな芸能人がいれば、『○○のようにしてください』と言う事で事態は収拾するだろうが、残念ながらボクに好きな芸能人はいないし、そもそも芸能人のような髪型は、そのほとんどが学校の規則によって禁止されている。それならばと、思わず『横はy=−χ^χのグラフ、前はy=sin(χ)/χのグラフ、後ろはy=1/2χ^4のグラフのようにしてください』と言いたくなるが、相手が理系でなければ、こういわれたところでボクが何を要求しているのか、全く理解できないだろう。仕方が無いので、ボクはいつも、冒頭の質問に対して『まぁ…適当に』と言ってお茶を濁すのである。
 ところが、『適当に』と言うと、今度は相手が困ってしまう。『適当に』とはどのような髪型を指しているのか、推理する必要が出てくるのだ。現在の髪型を維持したまま、長さだけを短くして欲しい、と言う意味なのだろうか。それとも、流行の髪型にしてくれ、と言う意味なのだろうか。あるいは季節感にあわせた髪型、と言う意味かもしれないし、自分の顔に似合う髪型、と言う意味かもしれない。はたまた、季節感にあわせ、かつ自分の顔に似合う髪型、と言う意味かもしれないのだ。また、短くするにしても、どのぐらい短くすれば良いのか。思いっきりバッサリ行っていいのか、それとも少しだけ切って欲しいのか。おそらく無限は存在するであろう髪型の中から、目の前の相手が言った『適当』と言う言葉にマッチする髪型を選び出さなければならないのである。相手との付き合いが長ければ、常連客が『いつもの』といって飲み物が出てくるように、『適当に』といって理想の髪型にする事もできるであろう。だが、初めて来た客で、二言三言しか話していないにも関わらず『適当に』と言われた場合、その短い関係の中で、相手の性格を推し量り、どのような髪型を要求しているのか、推理しなければならないのだ。
 しかも悪いことに、髪というのは、今切ることはできても、今伸ばすことはできない。切り終わった時に相手が『理想より長い』と言えば、また切れば良いだけの事だ。だが、『理想より短い』と言われたら、それはもう、ただひたすら謝るしかない。もし相手がそれで機嫌を損ね、二度と店に来てくれなかったら、店としては損害となる。1人だけならまだしも、それが2人、3人と出てくれば、それに比例して損害も大きくなる。また、その人々が『あの店は良くない』と噂を広めれば、損害は大きくなる一方だ。カットする側は、カットしながら、そのような事も考えてしまうだろう。もしも自分のせいで客が減れば、自分はクビにされてしまうかもしれない。もしもうまく切れなければ、損害が大きくなって倒産してしまうかもしれない。理容師達は、そのような心理状態の中で髪を切らなければならないのである。これでは、彼らの実力を発揮できないであろうし、散髪中、ずっとストレスがかかり続けるであろう。そしてそうなれば、普段は上手に切れる人でも、お客の理想に応えられないかも知れないのだ。
 そうならないために、客側の我々としては、なるべく具体的に、わかりやすく、かつ細かすぎない理想を相手に明示する必要がある。しかし冒頭で述べたように、ボクはファッションに興味が無く、よって理想の髪型というのも、特に存在しない。そのため『適当に』と言うしかないのだ。そうすると、もはや床屋に行くことは論理的に不可能なのである。
 このような理由から、実は高校生になった今でも、ボクは母親に髪を切ってもらっている。そしてそのたびに、『高校生になってまで、親に髪を切ってもらってるのってねぇ…』とブツクサ文句を言われるのだ。言うまでも無く、いつまでもこのままではいけない。いつかは自立するだろうし、仮にそうでなくても、いつまでも親に髪を切ってもらうわけにはいかない。しかし床屋には行けない。そうなると、ボクに残された選択肢は2つ。自分で髪を切るか、ボクの髪を切ることに喜びを感じてくれる人を探すか、である。しかし、後者はかなり難しい。こういう人間を探すためには、まず相手にボクの髪を切ってもらう必要がある。だがそうなれば、相手は必ず『どんな髪型にする?』と聞いてくるであろう。その問いに対し、ボクは『適当に』と答えるしかない。すると先ほどの論理によって、相手にストレスが溜まり、喜びを感じることができなくなってしまうのだ。
 となれば、残された道は『自分で切る』だけである。しかしそのためには、ある程度の練習が必要だろう。だが、散髪の練習と言うのは、そうそう出来る物ではない。2〜3ヶ月に一度きりだ。練習というのは毎日しなければ上達しないのだから、このように飛び飛びの練習では、決して上達しない。どのようにすれば切りやすいのかわからないまま、切りにくい方法で髪を切り続けることになるのだ。いっそスキンヘッドのような髪型にしてしまえば自分でも切れるだろうし、床屋でも要求しやすいが、そのような大胆な髪型にする勇気は、今のところボクには無い。すなわちボクは、頭髪が薄くなるその日まで、ずっとイライラしながら自分の髪を切り続る必要があるのだ。その原因はただひとつ。床屋さんが散髪直前に言う、『どのようにしますか?』と言う一言だ。このたった一言のために、ボクは生涯にわたって悩み、苦労し、悶々とした日々を送らなければならないのである。
 以上のような理由で、ボクは、床屋と言うものが超がつくほど嫌いなのである」
「(某広告にて)夏期講習に通っている塾へ行く途中に、空手の広告が貼ってあった。そこには謳い文句として、『いじめ、不況、リストラに負けるな!』の文字。…あの、いじめはともかく、どうやったら空手で不況やリストラに勝てるんですか…? アレか、リストラしようとしている上司をぶん殴るとか。でもそんな事したら、リストラ以前にクビだろう。それ以前に、傷害罪で捕まるんじゃないのか?
 …お、そうか。そう言う事か! リストラされたら空手を習い、とにかく街行く人を片っ端から投げ飛ばす! そうすればすぐに警察が来て、逮捕→拘留。罪が重けりゃ裁判にかけられ、傷害罪で懲役最長15年! 要するに、15年間は寝食に困らないのだ。これだ、この広告の言っている意味は、これなのだ! 今度、あなたが街中で40過ぎのおっさんにぶん投げられたら、その人はきっと、これを狙っているに違いない。素直に投げられ、そして警察に訴え出てあげよう」
「(某塾にて)夏休みの夏期講習に通っている、某塾での話。廊下をうろついていると、壁にエアコンの操作パネルがあり、その上に貼り紙がしてあった。『適温22℃〜25℃で設定しております。操作パネルに触れないようお願い致します』この塾は、地球と人体に優しく、22℃〜25℃に冷房を設定しているようだ。で、結局今、何℃なんだ? と何気なく下の操作パネルを見ると…『設定温度 21℃』 ……先生! 誰かが操作パネルに触れています!」
「(某塾にて)ちょっと前のぼやきに書いたが、今年の夏、ワタクシは塾の夏期講習に行くことになった。その塾の廊下を歩いていた時の事。少しボーっとしていて前を見ておらず、しかもかなり早足で歩いていたため…廊下の角から突然現れた少女と、思いっきり衝突した。『おお、これは…少女漫画にありがちな展開!!』と若干その後の展開に期待したが…その少女とはいまだに再会せず、少女漫画にありがちな展開にはなっていない。う〜む…やはり世の中甘くない。不埒な心は捨てて、勉学に励まさせていただきます。
 ………いや、もしかしたら、大学で会うのかも……(←捨てきれてない」
「(某染髪料のCMにて)女性と男性が登場する某染髪料のCM。『コクる勇気をくれる色』と言う事で、染髪している女性が『あの…』と顔を上げると、男性が女性の頭を撫でて『男)髪…』『女)え?』『男)いいじゃん』と女性の髪を褒める。それを聞いて、思わず女性がニッコリ…したところで終わるこのCM。って、待てよ…『コクる勇気をくれる色』なのに、全然コクってねぇぞ、この女!」
「(某CMにて)なんのCMだか忘れたが、なにかのCMにて、女性が自分の2人の友人について、こんな事を言っていた。『わたしがくじけた時は、2人がわたしを励ましてくれる』 ほぅ、良い友達だねぇ、と思いながら見ていると、『2人がくじけた時は、わたしが励ましてあげる』とも言った。…ん? 一見、互いに助け合う良い友人関係と言えそうだが…。この女性がくじけた時は、2人が、2人がかりで、女性を励ます。だが、2人がくじけた時は、この女性が、たった1人で、2人を励ますのだ。相手2人は、2人で1人を励ますのに対し、こっちは1人で2人を励ます。要するに、向こうは半人分の仕事しかしないのに、こっちは2人分の仕事をこなさなければならないのだ。これは、明らかに不公平じゃないか? …なんて考えるボクは、人間としてどうかしているのだろうか?」
「(某塾のHPにて)ちょっと前の話。学校の先生と個人面談を行い、『お前はどこかの夏期講習に行った方が良い』と言われたので、色んな塾のHPを見て回る事に。すると、某塾のHPにて、ムービーが流れていた。『アポロ11号が月に到着したのは、夏でした。エジソンが白熱電灯を発明したのも、豊臣秀吉が天下統一をしたのも、夏でした』 へぇ、と思いながらムービーを見ていると、最後にちょこんと一文が。『だからこの夏、○○塾へ』 …いやいやいや、前の文章と全然関係ないし。それともアレか。ここの塾長は、アームストロングとエジソンと秀吉の末裔だと言うのか」
「(某プリンターのCMにて)プリンターと言うか、コピー機と言うか知らないが、まぁそれに類する物のCMに、こんなCMがある。オフィスを背景に、女性が出てきて、『オフィスでは、プリンタ出力70%。だから、プリンタもコピーも出来る、○○(商品名)!』と言うCMだ。これ、最近しょっちゅう見るのだが、見るたびに、何故『だから』がつくのかよくわからない。CM曰く、プリンターとコピーの利用率は、70%と30%なのだそうだ。背景のオフィスでは、そのプリンタに多くの人が群がり、コピー機の方には、たまに人が1人やってくる程度である。もしここで、プリンタとコピー機を合体させたら…? いままで、コピー機の方に回っていた人までもが、同じ機械を使おうとする。いままで、30%の人間は別な機械を使っていたのに、これからは100%の人間が同じ機械を使うのだ。ただでさえ混雑していたのに、余計に混み合ってしまうではないか! そんな機械を買うぐらいなら、プリンタをもう一台買った方が、よっぽどいいと思うのだが……?」
「(PCにて)本日…というか、先ほど、ふとだいぶ前から使っていないフロッピーディスクを読んでみた。『摩訶不思議探偵局〜学園物語〜』と言うのをキグロのテーブルにて公開しているが、そこの舞台である学校、遊学学園の諸情報を書き込んだ物だ。もう、何を書いたかなんてすっかり忘れており、懐かしさを感じる事もなくファイルを開けると…こんな物が出てきた。オ、オレ、こんなに作り込んでたっけ…? と、パソコンの前で1人絶句。全学年主任やら、養護教務員、さらには警備員まで、絶対使わないと思われる人物たちの名前がずらり。さらに見てみると、遊学学園の『学園案内』とも取れる詳細情報や、校則、校章まで発見…。そう言えば、中学の時、やたらと細かく取り決めていたような気も…と、懐かしい思い出が浮かび上がってきた。全生徒・全教員の名前を見てみると、幼小中学校の友達や先生たちや、好きな漫画、ドラマの登場人物たちの名前が、次々と出てくる……。『よくまぁ、こんなに作り込んだなぁ』と過去の自分を褒めると同時に、『使わねぇよ、こんなに』と突っ込みを入れてみた、受験期の午後。数年後、全ぼやきを読み返してここを見た時、『そんな事やってる暇、ねぇだろ』と、未来の自分に突っ込まれそうな気がします」
「(某アニメにて)先日、特にやる事が無かったので、ボーッとテレビを見ていると、『機関車トーマスの飛行機版CGアニメ』とでも言うべきアニメがやっていた。他に面白い番組が無かったので、何か突っ込みどころは無いかどうか、しばらく見ていると、エンディングが流れ始めた。飛行機アニメだけあって、歌の冒頭で『どうしてぼくが飛べるようになったかって?』と言う歌詞があった。さらに彼は『誰でもできるよ』とまで豪語する。じゃぁ、どうやって彼は飛んだのかな? と思いつつ曲を聴いていると、彼は突然『FLY ME』と歌った。…フライミィ…? 直訳すれば、『俺を飛ばしてくれ!!』 ……飛べてねぇじゃねぇかよ!!」 inserted by FC2 system