摩訶不思議探偵局〜学園物語〜修学旅行編




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No.1「ワタクシは全く言えません」
 修学旅行で京都にやって来た遊学学園2年生一同。まずはバスで最初の観光場所へと向かおうとしていた。
亜浦「バスを見ると、あの早口言葉を思い出すな」
駒沢「なんだ?」
亜浦「あれだ。バスガス爆発だ。バスガス爆発、バスガス爆発、ガスバスガクハツ……」
駒沢「全然ダメじゃねぇか。オレは、それにもう一文句つけられるぜ」
亜浦「じゃあ、言ってみろ」
駒沢「任せな。バスガス爆発ブスバスガイド、バスガス爆発ブスバスガイド、バスガス爆発ブスバスガイド。どうだっ!?」
亜浦「すっげぇ!!」
バスガイド「早口言葉………ですよね?」
亜浦&駒沢「!?
 早口言葉を言うのも、時と場所を考えましょう。



No.2「不良的言い方」
金田「この寺、線香の香りがすごいなぁ」
剣持「センコウってさぁ」
金田「先生(先公)の事じゃないぞ」
剣持「!? えっと………センコウってさぁ…あ〜……なんだ、そのぉ……」
金田〔図星か……〕



No.3「これを静電気の法則と言う(嘘)」
 全員で並んで歩くとき、たいていの場合、こうなる。
龍川「ほらみんな! 広がらないでちゃんと歩きなさい!! 何で広がるの!?」
真実「いま、マイナスイオンってはやってるでしょ?」
龍川「? 確かにはやってるけど…?」
真実「それで、みんな結構マイナスイオンが出るブレスレットとかを持ってきてるんですよ。だから、それでみんなマイナスイオンを帯びて反発しあい、くっ付くことができないんです」
龍川「………………………並びなさい



No.4「60Hzの恐怖」
 京都を含む西日本(関西)と、東日本(関東)とでは、電気の周波数(単位Hz)が違う。そのため、一部の電気機器は関東か関西かのどちらかでしか使えないことがある(特に時計)。
上原「確か先生、こう言ってたよね?」
真実「言ってたわ」
上原「わたし、ドライヤー持ってきたんだけど大丈夫かな? 爆発しちゃわないかな?」
真実「たぶん大丈夫よ。モーターの回転数が上がるから、風速は上がると思うけど、壊れる事はないと思うわ」
上原「よかった! じゃあ、安心して使おう!」
 カチッ(スイッチ音)。
 ゴッ!!
上原「きゃっ!?」
 カチッ(スイッチ音)。
上原「び……びっくりした…。ものすごい風力…。でも、確かに爆発はしないみたいね…」
真実「美紀ちゃん!!」
上原「え?」
真実「ドライヤーは爆発してないけど……髪が爆発してる。風圧で」
上原「!?
注;本当はどうなるかわかりません。使う場合は、使用上の注意をよく読み、用量用法を守ってお使いください。



No.5「明らかなる誤解」
 夜、就寝時によくこの話をする。
鴨志田「ねぇ、みんな誰か好きな人いる??」
真実「そんな、いまさら聞くことないじゃん。みんな知ってるでしょ? わたしには素敵な恋人がいるって」
班員〔そ、それって…実相君のこと? でもそれ………たぶん…ってか絶対勘違い…〕
 何故か心では思っても、口に出せない一同であった。



No.6「モテる男の気になるあの人」
謎事「修学旅行の夜ってさぁ、たいていあの話するよな」
斧劈「そうだねぇ」
謎事「じゃあ、まずはマサ
真解「いない」
班員〔即答かいっ!!〕



No.7「夜、眠れなくなります…」
 修学旅行の夜の話題の定番と言えば、これもある。
奈々瀬「それじゃぁこれから、とってもこわ〜いお話を一つ…」
 ―ずっと前の話…。
 ―その日の夜、家にゴキブリが一匹現れたの…。
 ―そいつを思わず掃除機で吸い込んじゃって……それで、2ヶ月近くその掃除機には触らないでおいたの。
 ―そして、2ヶ月近く経った日、もう死んでるだろうと思って掃除機のゴミを捨てようとしたら、なんと中から衰弱しきったゴキブリが大量に……!!!

 きゃあああああああああぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ〜〜っっ!!!



No.8「言い訳の天才」
 今日は班別活動の日。これは、班ごとにバラバラに行動し、自由に京都をまわると言うもの。
真解「2班ただいま戻りました」
若沼「おいおまえら。制限時刻よりちょっと遅れたぞ。なんで遅れたんだ?」
真解「え…えっと……」
謎「それが、光陰に関守なし、時は飛んで行くなどと言うようなことに加え、上手の手から水が漏る、河童の川流れ、猿も木から落ちる、弘法にも筆の誤りと言った感じで蟻の穴から堤も崩れ、足が棒になってしまい、前後不覚になり二進も三進も行かず、遅れました」
若沼「……………そ、そうか…? わかった、大変だったな…」
真解〔絶対わかってない…〕
 ちなみに、このようにわけのわからないことわざや四字熟語を大量に並べると、相手はわけがわからなくなり怒る事を忘れてしまうらしい。
 なお、ここに出てきたことわざ及び四字熟語の読み・意味はご自分でお調べください。



No.9「ちなみに、人名でもシミズさんとキヨミズさんが存在します」
 今日はもう、最終日。遊学学園2年生一同は、清水寺に来た。
真澄「うわぁ、清水の舞台って、高いねぇ。何メートルあるんだろ」
謎「11メートルらしいですよ」
澪〔そういうと、低く感じる…〕
謎事「なぁ、ところでみんな…」
那由他「どうした?」
謎事「『清水寺』をいまのいままで『シミズデラ』と読んでいた人、いるか?」
 そのとき、遊学学園2年生一同は、固まった。謎事が今すぐでも飛び降りたくなったのは言うまでもない。



No.10「1クラスに1人はいる奴(いや、いないって」
 ここはもう、帰りの新幹線の中。
真実「楽しかったね。京都」
沢藤「うん。もう帰ると思うと、ちょっと寂しいね」
謎事「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああああぁぁぁあっ!!」
澪菜「ど、どうしたの!?」
謎事「ホテルに財布を忘れたぁっ!!」
沢藤「……………バカ?」



No.11「そして帰還」
真実「ただいまぁ!!」
美登理(真解、真実の母)「お帰り!! どうだった? 疲れたでしょ」
真解「いやぁ、疲れた、ホントに」
真実「でも楽しかったよ!」
美登理「そう、よかった!! お土産は? お土産は??」
真実「お兄ちゃん、お土産だって」
真解「え? お土産は真実が買ったんじゃないのか?」
真実「え? わたし、自分用の脂取り紙(何故か有名)を買っただけだよ………」
3人「………………………」
 こうして、遊学学園2年の修学旅行は終わりを告げた。 inserted by FC2 system