摩訶不思議探偵局〜学園物語〜夏祭り編




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No.1「実際にやりたくなったもの」
 ここ、遊学学園では、毎年夏休みに全学年自由参加の夏祭りが行われる。主催は学園側だが、出店は生徒もOKだ。
 商品は全て出店者が個人的に用意し、稼いだ金は全て稼いだ出店者の物となる。
鴨志田「夏祭りだ夏祭りだぁ!! どこから周ろうか?」
田中「やっぱ、まずはわたあめからでしょ!」
鴨志田「じゃあ、レッツゴー!!」
・・・・・・・・・
田中「食べ終わっちゃったね」
鴨志田「もう1本欲しいわね…」
田中「でも、また100円払うのもなぁ…」
鴨志田「あ、そうだ。ねぇねぇ若沼先生。この棒、もう一回使うから10円まけてくれない?」
若沼〔が…がめつい…〕



No.2「でも、たまに捨てる奴いるよな…」
剣持「お、金魚すくいじゃん。…って、江頭!? お前がやってるのか!?」
江頭「ええ。この金魚達、うちで育ててたのですが、増えすぎてしまって…。うちの水槽では狭いようなので、こうして他の方の家で暮らしたほうが、この金魚達にとってもいいだろうと思いまして」
剣持「へぇ…。これがホントの『金魚救い』ってわけだ」
江頭「・・・・・・・・・まぁ、そういうことにしておきます…」



No.3「実際にやりたくなったもの2」
斧劈「金魚すくいだ! やりたいなぁ…」
江頭「どうぞ。1回100円ですよ」
斧劈「でもなぁ…うち水槽ないし…。 あ、じゃあ金魚いらないから金魚すくいだけやらせてよ」
江頭「う〜ん…。まぁ、いいですよ」
斧劈「その代わり、値段は半分ね」
江頭〔……わたしは…客商売には向いていないのでしょうか?〕



No.4「良くあるジョーク」
太田「あ、水無月クン、ハッピだ」
水無月「着ちゃ悪いかよ」
太田「別に悪くないけど……」
水無月「けど…なんだよ」
太田「ハッピ着てると、男の子みたい☆」
水無月「俺は男だあぁっ!!」



No.5「実際にやりたくなったもの3(って言うか、水あめでこのネタをやった)」
金田「あ、縁平良。お前、柄にもなくカキ氷屋なんかやってるのか」
縁平良「ああ。氷なら原価も少なくてすむからもうかるんだ。 …買わないならどいてろ。他の客の邪魔だからな」
金田「悪い悪い。じゃぁ…メロン、くれ」
縁平良「わかった」
金田「ホットでな」
縁平良「……………シロップだけやるからとっとと帰りな、兄ちゃん」



No.6「ワタクシも、結構好きです」
上田「あれ? 島崎くんじゃん」
島崎「よう」
上田「意外だな。実はこういう祭りとかって結構好きなのか?」
島崎「いや…」
上田「え? じゃあ、なんでだ?」
島崎「祭りは好きじゃない…。祭りが終わった後のむなしさが好きなんだ…」
上田「くら…いな…」



No.7「ワタクシの思考内容」
真解「謎事、わたあめか」
謎事「おうよ。オレ結構好きなんだよね…わたあめ。わたあめって何でできてるんだ? なんかちょっと黄色っぽい粉を入れてるみたいだけど…」
謎「あれは粗目糖(通称;ざらめ)です。あれを溶かして機械で噴出することにより糸状にして、割り箸で巻き取るんです」
謎事「え? じゃあ、砂糖の固まりってこと?」
謎「ええ」
真実「じゃあ、水飴は?」
謎「糖化(早い話が砂糖の仲間にすること)されたデンプンの固まりです」
真解〔なんか…そう言われると、食べる気失せるな…〕



No.8「日本の男は浴衣に弱い…らしい」
金田「え〜、この校庭のど真ん中に立てられた夏祭り用のステージを利用して、ワタクシこと金田一が毎年主催する『ミス遊学学園コンテスト』、今年もやってまいりました!」
 金田がステージの上でマイクを握って喋った。
金田「夏休み直前、自薦他薦無関係で募集した結果、10名の方々が集まりました! これより名前を呼びますので、いらしたらステージの上に上ってください!
エントリーNo.1、例年一位を誇っている奈々瀬涼子さん。
エントリーNo.2、毎年諦めずに自薦する高麗辺澪菜さん。
エントリーNo.3、………
・・・・・・・・・・・・・
エントリーNo.10、珍しい事に、初の男性、なんと水無月水面くんです!」
水無月「なんでだよ!? 俺、『ミス』じゃなくて『ミスター』だぞ!?」
真解〔そういう問題でもないと思う…〕



No.9「祭りは人をハイにする」
及川「あ〜、祭り終わっちゃったねぇ」
栗原「なんか、祭りの後ってすごいむなしいよね」
亜浦「そんなむなしさを吹き飛ばすキャンペーン実施中」
及川「え? なになに?」
亜浦「俺と、踊りませんか?」
 2人が逃走したのは、言うまでもない。 inserted by FC2 system