摩訶不思議探偵局〜学園物語〜面接試験編




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No.1「質問の定番」
 今日は遊学学園高等学校の推薦試験日。遊学学園の推薦試験は数分の面接のみ。面接は生徒1人対先生1人の個人面接。例年、高校の学年主任及び生徒指導員が面接官を勤めている。
藤井(ふじい/1学年主任)「じゃあ、次の質問。あなたの長所を教えてください」
杜(もり)「見ての通り…この、顔です」
藤井〔な…なんか初っ端からすごい子が来たな…〕
藤井「そ‥それじゃあ、あなたの短所は?」
杜「ありません」
藤井〔…もう、終わりにしていいかな…?〕



No.2「キグロが実際言った事(の誇張)」
藤井「えっと、それじゃぁ、次の質問。きみは、街で不良を見かけたこと、あるかな?」
三弾(みたま)「ええ、ありますわ」
藤井「それじゃ、そのときなんて思った?」
三弾「そうですねぇ…… 『無知でバカで親のスネかじってるだけの寄生虫のような生活してるくせに、我が物顔で街を闊歩してんじゃねぇよ、ボケガァッ!!』 …って、思いましたわ。 …あら? どうしました、先生。何故泣いておられるので?」
藤井〔今どきの女の子って…みんなこうなのか…!?〕



No.3「あまり聞かれないけどまれに聞かれる(らしい)質問」
藤井「どうやらきみはこの高校を強く志願してるみたいだね」
飛沫(しぶき)「ええ、それはもう!」
藤井「じゃあ、もし落とされたら、どうする?」
飛沫「………先生、見たところ、お子さんがいそうな年齢ですね?」
藤井「え? た‥確かに、中学生の息子が1人…」
飛沫「…お子さん、夜の外出はさせない方がいいですよ?」
藤井「それは…どういう……?」



No.4「I don’t speak!」
藤井「きみは、英語検定1級と書いてあるけれど、英語は好きなのかな?」
鎖位「いえ、特に好きと言う訳ではありません。が、これからの国際社会…ある程度の外国語は身につけておいた方が良いと思いまして、一生懸命勉強しました」
藤井「ほお、すごいね。じゃあ、他にも何か、外国語が出来るのかな?」
鎖位「ええ、他にもいくつか出来ます。例えば、スペイン語とか…」
藤井「スペイン語! ちょっと、話してみて」
鎖位「……先生は、スペイン語、わかるんですか?」
藤井「え…いや…」
鎖位「じゃあ、話しても無駄ですね。 他に出来る外国語は、ポルトガル語ですね」
藤井「ポ‥ポルトガル…? ちょっと‥話してみて」
鎖位「……先生は、ポルトガル語、わかるんですか?」
藤井「え? いや…」
鎖位「じゃあ、話しても無駄ですね」
藤井〔もしかしてこの子…本当は話せないんじゃ…〕



No.5「本音」
藤井「それじゃあ、この学校への志望理由を、3つ、挙げてくれるかな?」
萩唾(はぎだ)「えっ? 3つ…?」
萩唾〔やっべ、3つも考えてねぇよ…〕
萩唾「えっと…まず第1に、高校見学に来た際、校舎が綺麗で設備がとても調っている事に感動したこと。第2に、生徒の皆さんがとても明るく、いじめや校内暴力がとても少ないこと。そして第3に……え〜…女子の制服が、可愛かったこと!」



No.6「模範解答?」
藤井「じゃあ、次の質問。尊敬する人は、いるかな?」
瑠慰氣(るいき)「はい、います」
藤井「それは、誰かな?」
瑠慰氣「木ノ上 純一郎(学園長)です」
藤井〔ウソだ…絶対ウソだ…!!〕
瑠慰氣〔あ…泣いた…〕



No.7「我が友人が、ホントにされた質問」
藤井「それじゃあ、次の質問。もしも友達と意見が食い違ったとき、どうする?」
郵蝋臥(ゆいろうが)「それはもちろん…洗脳して、こちらの意見に従わせるまでです…ククッ…
藤井〔何故だ…何故今年は変な子ばかり来る!?〕


余談だが、付属中学3年生からの進学も含め、今年の受験者168名は全員…合格したと言う。
中学3年生が68名、推薦受験者が50名、一般入試受験者が50名だそうだ。
私立なのにやけに少ないが…まぁ、経営者が大金持ちだから、別に構わないらしい。 inserted by FC2 system