摩訶不思議探偵局〜学園物語〜バレンタイン編




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No.1「謎事くんのトラウマ」
真解「そういえば今日、バレンタインだな」
謎事「バレンタインか…ちょっと、つらい思い出があるな…」
真解〔なんとなく解る気がする…〕
真解「メイから何も貰えなかったとか、真実になんか、妙な物でも貰ったとかか?」
謎事「…前に、真実からデッカイ箱を貰ったんだ」
真解「真実か…。デッカイ箱の中から、デッカイチョコにデッカく『義理』って書かれてたとか?」
謎事「それならまだいいんだ…。デッカイ箱の中には綿が詰まっていて、中を探ったら一回り小さな箱が入ってて、それを開けたらまた綿で、その中を探ったらまた一回り小さな箱が入ってて……そのまま続けたら、最終的に一口サイズの10円チョコが出てきたんだ!!」
真解〔真実のやりそうな事だな……〕



No.2「甘く切ない何かの味」
塩沢「琴弾クン。はい、バレンタインのチョコ」
琴弾「え!? ウソ!? ホントに!? サンキュー!!」
塩沢「ちょっと…いま食べてみて」
琴弾「? ああ、わかった」
 ガサガサ… パク。
塩沢「どうですか? 手作りなんですけど」
琴弾「ホントに? メチャクチャ美味いぞ」
塩沢「いえ、そうではなくて、痺れたりとか、めまいがしたりとか……」
琴弾「え……? ちょっと待ってくれ…。なにが入ってるんだ……?



No.3「アーモンドチョコレート」
村田「はい、バレンタインチョコ。アーモンドチョコレートよ」
竹内「おぉ、ありがとう!  ………………………」
村田「ど、どうしたの? 食べないの…?」
竹内「いや……青酸カリって、確かアーモンドの香りがしたな、と…」
村田「カエセ



No.4「美しき兄弟愛」
真実「お・に・い・ちゃ・ん♪」
真解「な‥なんだ?」
真実「はい、バレンタインチョコレート」
真解「ああ…なんだ。ありがと」
真実「それから、今年はおまけつき♪」
真解〔なんか、イヤな予感が…〕
真解「な…なんだ…?」
真実「もちろん、わたしの愛のキッ…」
真解「いらんわっ!!」



No.5「ただの『好き』か、ものすご〜く『好き』か?」
佐々本(ささもと/中1)「あの…霧島センパイ…」
澪「ん? なに?」
佐々本「これ、バレンタインのチョコです」
澪「え? あ、ああ、ありがとう」
澪〔手紙付き…?〕
佐々本「あっ、あの、その手紙、い、いま読んで下さい…っ!」
澪〔え、まさか…〕
澪「………………あのさ…」
佐々本「はっ、はいっ!」
澪「たぶん…『LIKE』じゃなくて『LOVE』だと思うんだけど…」
佐々本「!?」
 これが原因かはわからないが、佐々本はふられた。



No.6「カップルクラッシャーIQ V」
菊川(きくかわ/中1)「はい、バレンタインチョコ♪」
縁側(えんがわ/中1)「おぉ、ありがとう♪」
菊川「でも、なんでバレンタインにチョコあげるようになったのかしらねぇ?」
縁側「そ〜言えばなんでだろ。バレンタイン牧師とか言う人がいたって話は聞いたけど…? その人がチョコ好きだったのかな?」
園生「企業戦略よ」
菊川「え?」
園生「先の大戦後、日本経済活性化のために株式会社メリーチョコレートカムパニーと言う会社が企画した、『客を騙してガッポリ儲けろ!』と言う戦略なのよ」
菊川「!?」
園生「フンッ、これにこりてもう甘い夢なんて見ないことね、お嬢ちゃん」
菊川「ウウウウウ……」
縁側「かっ…彼女を泣かすなあぁっ!!」



No.7「女ヴァーサス男」
白峰(しらみね/中1)「サクちゃん、ユウキ、はい、チョコ」
瀬野原(せのはら/中1)「ありがとう! はい、わたしからも。もちろんユウキにも」
栗田(くりた/中1)「あ、ありがとう! わたしからも、はい」
詰田(つめだ/中1)「お前ら、なに女子同士で交換してんだよ!? どうせ女子同士で交換するんだったら、男子に渡せよ」
瀬野原「なによ、貰えないからってひがんでるんじゃ無いわよ!」
詰田「いいじゃねぇか。だいたい、元々男子にあげるもんだろ、チョコ」
栗田「ハッ、バーカ。男子にチョコあげんのは日本ぐらいなんだよ! 外国じゃぁ、この日は男子が女の子に素敵なディナーをご馳走したり、プレゼントする日なんだよ! っつーか、異性にプレゼントするだけで、女子から男子とは決まってねぇんだよ! バーカバーカ!!」
詰田「!? おっ…女なんかっ! 女なんてぇっ!!」
白峰「…泣きながら走って行ったわよ」
栗田「ハッ、いい気味ね」



No.8「限りなく黒に近い白」
川戸(かわど/中1)「水無月先輩、バレンタインチョコです」
水無月「ん? お、サンキュ」
川戸〔そんでもって、そのまま告白よ! 鈴!!〕
川戸「あの…えっと…その……み、水無月先輩って、どんな子がタイプなんですか?」
水無月「ん〜? そうだな…きみみたいな子…かな?」
川戸「えっ? そ、それはどういう意味ですか…?」
水無月「あ、勘違いするなよ。きみみ・た・い・な・子、だぞ」
川戸「それはどういう意味ですか…?



No.9「手作りの重み」
澤村「沖田先輩、バレンタインチョコです」
沖田「え? 俺に?」
澤村「ええ、一生懸命作ったんですよ!」
沖田「へぇ…! ありがとう!」
澤村「あ、あと、おまけが1つ…」
沖田「? おまけ?」
澤村「はい、あの…手作りの万札です」
沖田「おお、ありがとう! ありがたく貰っておくよ」
澤村〔って、受け取るのかぁっ!?〕
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