摩訶不思議探偵局〜学園物語〜卒業編




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No.1「強制執行」
 今日は遊学学園の卒業式。と言っても、幼・小・中・高・大と一貫だから、それほど実感は沸かないのだが…。それでも、学校は卒業ムードで包まれている。
新渡戸(にとべ/中1)「天樹センパイ! 第2ボタン、下さい!!」
天樹(あまぎ/中3)「え? あ、いや、オレは…」
新渡戸「わぁ! ありがとうございます!!」
 ブチィッ!!



No.2「大学は別所なため、会う機会が減る」
文月(ふみづき/高2)「野中先輩、お願い、行かないで!!」
野中(のなか/高3)「じゃぁ、留年する」
文月「・・・・・・・・・・・・・」
野中「・・・・・・・・・・・・・」



No.3「グラデュエーション」
野田「あ、あの、鈴木クン! あの…第2ボタン、下さい!」
鈴木「いいよ。でもその代わり、キミをくれ」
 野田は逃げ出した!!



No.4「一貫校の恐怖」
杉江(すぎえ/小6担任)「さぁみんな。もう、今日で卒業よ」
山崎(やまざき/小6)「え〜! やだぁ!」
北橋川(きたばしがわ/小6)「別れたくなぁい!!」
杉江「そんなこと言ったって…。人生には、出会いもあれば別れもあるのよ!」
北橋川「やだぁ!!」
杉江「そ、それにホラ、この学校は中学校に行っても校舎がすぐ隣だから、好きなときに会えるわよ。それに、クラスのみんなとは中学校でも同じクラスだし(小6は1クラスしかない)」
北橋川「……」
杉江〔ほ、泣き止んだ〕
北橋川「なによ、別れの悲しさを台無しにして。現実主義者め」
杉江〔え゛!?〕



No.5「泣き寝入りの青春」
福島「卒業かぁ」
和田谷「そ、そうだね。…こ、高校行ったら、クラス数増えるから、バラバラになっちゃうかもね」
和田谷〔こ…これでこいつと別々になれる!!〕
福島「え〜、大丈夫よ」
和田谷「え?」
福島「忘れたの? 校則に『本校内の恋人同士は、校長に申し付ければ、クラス替えの際、同じクラスになるように考慮する』ってあるじゃん」
和田谷〔!? ぼ…僕はこの学校を、一生怨む!!!〕



No.6「自称天才の卒業」
田中「小野先輩、卒業ですね」
小野「ああ、そうだな」
田中「希望が、何か言いたいことがあるみたいですよ。ほら、言う!」
沢藤「あ、あの、小野先輩」
小野「ん?」
沢藤「その〜……そ、卒業すると、寂しくなりますね!」
小野「そうか?」
沢藤「だってホラ、バラバラになっちゃうし…」
小野「それは平気だ。確かに校舎は違うが、同じ敷地内だし、ボクと沢藤は同じ部活…。何も変わりはしないさ」
沢藤「……そ、そうですね…」
田中〔なんで!? 何でこんなのが好きなの!?〕



No.7「大学の彼、大学の彼女」
熱海「もう次は大学生だね」
島川「そうね。アミは、大学の彼と同じ校舎に入ることになるわね」
熱海「ええ。彼と同じ講義を受けて、同じ食堂で同じお昼を食べて…ああ…」
島川「いいわねぇ」
熱海「亜子も早く彼氏作らないと、寂しいキャンバスライフになるわよ?」
島川「その一言だけ、余計よ?



No.8「先輩より 最高の愛を」
澤村「あの、沖田せんぱい…?」
沖田「お、澤村。なんだ?」
澤村「あの、第2ボタン、くれます?」
沖田「ああ、もちろん喜んで」
澤村「ホントですか!?」
沖田「ああ。そしておまけとして…俺自身もあげる」
澤村「…………………………………………はいっ?」
沖田「い、いや、冗談だ……」
 頑張れ沖田! 負けるな沖田! ホントは2人は両想いなのだから!! inserted by FC2 system