知的になっても美女にはならない(!?)美容の雑学の部屋
知識の管理人;女王アリサ様

アリサ「あらようこそ。知的になっても美女にはならない(!?)美容の雑学の部屋へ。
この部屋には『美』に関する雑学が置いてありますが、
題名の通り、読んだからと言って美女になれると言う保障はございません。あしからず」
アリサ「ちなみにここは、更新頻度がやや低い部屋でございます。
キグロさんが美容にあまり興味がないためか、そもそも美容系の雑学が少ないためか、理由は定かではありませんが…」

戻る
ダイエットの語源は?
何日ぐらい絶食したら、痩せられる?
ダイエット中の禁断の飲み物!?
ノンカロリーはノンじゃない!?
唐辛子で肥満予防!?
ダイエット中は果物禁止!?
犬の散歩はダイエットに不向き!? 寝る前に食べると何故いけない?
辛くないダイエット法 ダイエット中にも食べられるお肉!
太る体質、太らない体質 カロリーってなに?
朝食抜きは太る! 缶ジュースはダイエットの天敵!?
食後のデザート、間食のおやつ。太るのは、どっち!? 絶食は、太る!?
ダイエットすると、骨も痩せるのか? ゆっくり食べれば痩せる!?
シャンプーの後にリンスをするのは何故? パーマの仕組み
落ちない口紅が唇につくのはおかしくないか? コラーゲンって何?
食物繊維は体に不要? シャンプーが無い時代、人々は何を使って髪を洗っていたのか?
髪を染めると傷むのは、何故? 尿素って、なに?
顔は左半分の方が綺麗? 何故酒で太るのか?
ビタミン剤はどうやって作る? 香水とコロンの違い


戻る
検索サイトからいらっしゃった方へ;ブラウザのツールバーにある「編集」から、「検索」「このページを検索」を選び、このページ内を検索してください。

ダイエットの語源は?
女性の多くは、ダイエットダイエット、と言っていることでしょう。
そんな、女性の多くが連呼している『ダイエット』と言う言葉。語源、知ってますか?
実は、ダイエットとはもともと、『食べる』と言う意味なのです。
といっても、正確には、『食べる(事により、健康を保つ)』と言う意味なのですが…。
まぁ、そういう事なので、《ダイエット=痩せる》という意味ではないのです。
ではないのですが、太りすぎは禁物。
なので、いつの間にかに「ダイエット=痩せる」となってしまったのですが、痩せすぎも禁物。
本来、最も健康な状態は標準よりも少し上、「小太り」の状態なのです。
無理に痩せようとせず、かと言って太り過ぎない。
この微妙なところを維持するのが、正しい意味での「ダイエット」なのです。

何日ぐらい絶食したら痩せられる?
食べると太る、ならば食べなければ痩せるはず。
成長期の女子がダイエットのために絶食し倒れる、なんてことがあるらしいです。
さて、ところで、何日ぐらい絶食すれば痩せられるのでしょうか?
これにはかなりの個人差があります。
が、共通して言えることは、ちょっとやそっとの絶食じゃあ痩せないってことです。
いわゆる「痩せた」状態は、脂肪が少ない状態です。
しかし、絶食によって痩せた場合、それは脂肪が少ない状態ではなく(まぁ、脂肪も少ないのですが)、
もっと別なある物が減った状態なのです。
ある物とは何かと言うと、筋肉や、骨。
人間は、食べ物によって栄養を吸収し、それを体内に溜め込みます。
そして、栄養が入ってこなくなった時、溜め込んだ栄養分を吸収し始めるのです。
この栄養分を溜め込むところが脂肪なのですが、実は、筋肉や骨などからも、栄養分が吸収されていきます。
つまり、絶食をすると、脂肪と一緒に、筋肉や骨なども減っていくのです。
「骨が減る」と言うのは、実際に骨の数が減る訳ではなく、骨の密度…「骨密度」が減るのです。
つまり、骨がスカスカの状態になってしまうのです。
すると、骨は体を支える事が出来なくなり、簡単な事で骨折。果ては寝たきりになってしまいます(いわゆる「骨粗しょう症」)。
また、栄養が途絶えると、溜め込んだ栄養分を使い始めますが、あまりに長期間栄養が途絶えると、
段々栄養分を使う頻度が落ちてくるのです。
そして、次に栄養が入って来たとき、なるべく多くの栄養を溜め込もうとします。
つまり、長期間絶食をしてしまうと、痩せにくい&太りやすいと言う体質になってしまうのです(詳しくは「絶食は、太る!?」参照)。
「じゃぁ、絶食しつつ、栄養剤だけ飲んでいたら?」
それは、ご自分でお確かめください。

ダイエット中の禁断の飲み物!?
ダイエット中に、絶対に飲んではいけない飲み物があります。
それはズバリ、お酒です。
愛飲者にはちょっときつい条件ですが、本当です。医学的にも立証されているはずです。
でもなんでお酒が駄目なんでしょうか?
お酒を飲むと、そのお酒はお腹の中をまわり肝臓へ行きます。
すると、肝臓の機能が低下してしまうのです。ちょうど、酔っぱらったように。
そして、肝臓の機能が低下すると、体内に取り込まれてきた脂肪を分解すると言う、大事な役目を完全に行えなくなってしまうのです。
そうするとどうなるか。わかりますね?
脂肪が分解されない、と言うことは、余分な脂肪が体につきどんどん太っていくのです。
ちょっとお腹が気になる人。ダイエットついでにお酒も止めたらいかがでしょうか?

ノンカロリーはノンじゃない!?
よく、ダイエット用にか、ノンカロリーだとか、ノンシュガーと表記された食べ物や飲み物があります。
ノン=ゼロという意味ですが、なんと、実際にはノンカロリーと書いてあっても、0カロリーではないのです。
何故かというと、実は全くのゼロでなくとも、ノンカロリー(又はノンシュガー)という言葉をつかっていいことになっているのです。
では、実際にはどのぐらいなのでしょうか?
ノンカロリーの基準は食品100gあたり5キロカロリー未満だと、ノンカロリーとなってしまいます。
そして、ノンシュガーは食品100gあたり糖類が0.5g未満であれば、ノンシュガーと表示できてしまうのです。
つまり、ノンカロリーの表示があるものでも、100g食べれば少量ながら、カロリーを取ることになってしまいます。
いままで『ノン』と言う言葉に騙され続けて来たあなた。『ノン』だからといって、あまり食べ過ぎないようにご注意を。

唐辛子で肥満予防!?
うどんやそばなどの薬味としてしられる唐辛子。あの、赤くて辛い唐辛子が、実はなんと肥満予防に効果があるのです。
唐辛子を食べると、体が熱くなり、汗がでますよね。
それは、唐辛子の辛みの成分であるカプサイシンという物質が、体脂肪をさかんに燃やし、熱エネルギーを作るので、そうなるのです。
では、そのメカニズムを見てみましょう。
唐辛子を食べると、カプサイシンが小腸などから吸収されます。
すると、中枢神経(ちゅうすうしんけい/脳と脊髄)を刺激します。
さらに、交感神経(心臓を動かしたり、物を消化したり…等の動作を行わせる神経)を介して副賢髄質を刺激し、
アドレナリンやノルアドレナリンなどのホルモンの分泌を盛んにします(副賢髄質は、アドレナリンなどのホルモンを出すところ)。
そしてこれらのホルモンは、脂肪を分解し、熱エネルギーを産出するのです。
つまり、唐辛子を食べれば、脂肪が分解され、肥満予防になるのです。
ダイエットになるかどうかは不明ですが。

ダイエット中は果物禁止!?
果物好きには少々きつい一言ですが、本当なのです。
例えば、リンゴ1個、バナナ1本には約30グラムの糖分が入っています。
そして、120カロリーあります。
リンゴ1個まるまる食べる人はそうそういないと思いますが、バナナ一本まるまる食べる人はそこらじゅうにいるでしょう。
ご飯一杯のカロリーが150カロリーなので、ご飯を軽く一杯食べるのと同じ事になるのです。
果物で余分にとったカロリーは全て脂肪に変わります。
さらに、どういうわけか果糖による脂肪の増える量はデンプンの4倍にもなるそうです(つまり、ご飯の4倍)。
ですので、よく「リンゴダイエット」なんて言いますが、あんなのは「これから太ります」と言っているようなものなのです。
ダイエット中は、果物を少なめにするように。
かといって、全く食べないと体に悪いのでお気を付けて。

犬の散歩はダイエットに不向き!?
よく、ダイエットをしようと、運動の際に犬を連れている人がいますが、あれは実はあまりよくない行為。
何がいけないかというと、定期的に止まる事。
犬は知っての通り、いろんな所におしっこを吹っかけ、マーキングをします。
その際、普通の人は、立ち止まります。
これがいけないのです。
ダイエットの運動は、持続が大切。
定期的に止まってしまっては、あまり効率的な運動とは言えないそうです。
ですので、犬がおしっこをしている時は、その場で足踏みをするか、引きずってなおも走り続けるか、どちらかにしましょう。

寝る前に食べると何故いけない?
『寝る前に食べると太る』
これはよく言われることです。
一体、何故寝る前に食べると太るのでしょうか?
物を食べると、当然それは消化・吸収されます。
吸収された食べ物は、当然吸収された分だけ体に残ります。
そして運動(ちょっとした行動でも)をすれば、吸収された栄養分はどんどん使われていきます。
しかし、食べた後にすぐ寝てしまうと、脳が起きているときよりも働く量が少ないので、栄養分はその分、うまく使われません。
その為体内に普通よりも少し多めのカロリーが残り、太ってしまうのです。
『寝る前に食べると太る…。じゃあ、寝なければいいんだ』
と言う言葉を聞きますが、実はこれ、あながちいい加減でもないようです。
ただし、夜に起きていると、細胞分裂があまり行われず、背が伸びません。
痩せてはいるものの、チビ、と言う事になってしまいますので要注意。

辛くないダイエット法
大抵のダイエット法は、辛さをともないます(まぁ、最近はテレビで楽なダイエット法が紹介されていますけど)。
しかし、楽なダイエット法が、ここにも存在します!
その方法とは…“笑う”。
これだけです。
“笑う”と言う動作は、腹筋を始めとする、全身の筋肉を使います。
そのため、大量のカロリーを消費、ダイエット効果もかなり期待できます。
ちょっとしたことでも笑えるように訓練すれば、かなり痩せる!?

ダイエット中にも食べられるお肉!
ダイエット中、たいていの人は肉をあまり食べないことでしょう。
しかし、なんと、ダイエット中にも食べらる、比較的低カロリーな肉があるのです。
それは、鶏肉のささ身の部分。
ささ身は、他の肉類に比べて低カロリーである点が特徴です。
ですので、肥満気味の人のダイエット食材として、なかなかいいのです。
鶏肉自身、もともと低脂質なので、ダイエット中に食べるお肉としては、なかなかいいのです。
また、鶏肉はビタミンAやビタミンB、Bを含み、体力の回復や、ストレスの予防、さらには美しい肌を保つために役立つ食品です。

太る体質、太らない体質
食べまくってるのに何故か太らない人、いますよね?
実は、太り易い体質と言うのと、太りにくい体質、と言うものがあるのです。
どんな体質だと太りにくいかというと、体が柔らかい事。
逆に言えば、体が硬いと太るのです。
「体が硬い」と言うのは、筋肉の硬さ。つまり筋肉が硬いと太るわけですが…では、その理由を説明しましょう。
簡潔に述べますと、カラダが硬いと筋肉の中に栄養素が入らず、栄養分がカラダの中で燃焼しにくい状態になるからです。
この「栄養素」とは、脂肪も含まれています。
つまり、脂肪がなかなか燃焼されない、と言う訳です。
栄養分を燃焼させているのは体内のミトコンドリアという物質。
筋肉は、栄養分をこのミトコンドリアに送っているわけですが、体が硬いとなかなか送られません。
その為、どんどん太ってしまうと言うわけです。

カロリーってなに?
どんな運動をすると、何カロリー消費できる。この食べ物はカロリーが少ない。
等など、ダイエットにおいて「カロリー」という単位はかなりの目印となっています。
が、この「カロリー」とは、いったいなんなのでしょうか?
実はこれ、カロリー、カロリー言うから誤解されやすいですが、カロリーとは人間に…いや、全生物に絶対必要不可欠なもの。
カロリーとは、熱量のことを言います。
では、熱量とはなにか?
熱量とは、科学的に説明すると
「二つの異なった物体の間を熱として移動するエネルギーの量」
つまり、噛み砕いて言うと「熱」なのです。
少し前までは、理科の授業で「熱量の単位はカロリー」と習っていました(今は、熱量の単位は「J(ジュール)」と習っています)。
「何キロカロリー消費」とは、「体を動かしたために、体から熱が発生された」という意味なのです。
そして、わたし達人間には、体熱が存在します。
この体熱こそが、「カロリー」なのです。
普通に生きている限り、人間を含めた全動物、常に熱を発し、体を温めています。
ですので、全くカロリーを取らないと、体が熱を発することができず、体が冷え切り、やがて死亡してしまいます。
あまり極端にカロリーを取らなさすぎるのも、良くないのです。
ちなみに、1カロリーとは
「水1gを1気圧のもとで、14.5℃から 15.5℃に上げるのに必要な熱量」
として定義されていて、1カロリー=4.18605Jです。

朝食抜きは太る!
「絶食だ」と言って、朝食を食べない人がいます。
しかし、朝食を食べないと脳に悪影響を及ぼします。
それどころか、なんと朝食を抜くと逆に太ってしまうのです。
朝食を抜くと、もちろんのこと食べた時よりお腹が空きます。
すると、脳の視床下部からの「食べたい」と言う要求が強まってきます。
そのため、昼食時、気付かないうちに大量に食べてしまうのです。
結果、逆に太ってしまうわけです。
三度三度ちゃんと食べ、運動する…これが一番の方法なわけです。
…まぁ、もちろん昼食も食べないってのも一つの手ですが…。
しかし、昼食も抜き、夕食も抜き…とやっていくと、次第に体調を悪くしてしまいますし、
太りやすい体質にもなってしまいますので、ご注意を(詳しくは「絶食は、太る!?」参照)。

缶ジュースはダイエットの天敵!?
結構簡単に飲食できて、それでいて高カロリーな物が世にはたくさんあります。
そのうちの一つは、缶ジュース。
炭酸飲料の類はもちろん、その他の物もエネルギー値はかなり高いのです。
例えば、トマトジュース1缶(容量平均222グラム)は35〜50キロカロリーもあるのです。
糖尿病患者の中には、食事は制限エネルギーを守っているのに、缶ジュースを1日に何本も飲むため、尿糖が一切減らず、血糖値が高いままの人がいるようです。
それ以前に、缶ジュースが原因となって糖尿病となる人も、中にはいます。
それほど、缶ジュースの糖分量やエネルギー量は多いのです。
また、栄養ドリンクや強壮ドリンクにも糖分が含まれており、エネルギー値が非常に高くなっています。
残念ですが、ダイエット中はジュース類は諦めた方がよさそうです。
ちなみに、温かいジュースと冷たいジュースでは、冷たいジュースの方が、糖分が多くなっています。
これは、人間が冷たいと味を感じにくいためです。
それと同時に、ジュースに加えられている甘味料には、温かい物用と冷たい物用の2種類あるのですが、
冷たい物用甘味料は、味がとても薄いため、余計多くの糖分を入れる必要が出てくるからです。

食後のデザート、間食のおやつ。太るのは、どっち!?
食後のデザートも、間食のおやつも、どちらも美味しい物です。
しかしこの2つ。「ダイエット」の面から見るとものすごい違いがあるのです。
この2つ。全く同じカロリーの物でも、数時間後には2.5kgもの差があったという実験結果があるのです。
では、どちらが太らないのでしょう?
太らないのは、食後のデザート。
何故このような違いがでてくるのでしょう?
物を食べると、インシュリン(インスリン)と言うホルモンが分泌されます。
これは、食事にあわせて分泌されるものです。
このインシュリン、何をするかと言いますと、ブドウ糖の取り込み・消費を高め、肝臓でのブドウ糖からグリコーゲンへの転換を促進させ、血糖値を下げる働きをします。
つまり、早い話が糖分を効率よくエネルギーに変換、つまり燃焼させるわけです。
そうなれば当然体内に糖分は溜まらず、太らない、と言うわけです。
食後のデザートは、このインシュリンが活発に分泌されているところに入ってくるので、なんの問題もなくすんなりと消化・吸収され、燃焼されます。
しかし、間食のおかしはインシュリンがあまり分泌されないので、燃焼されにくく、体内に溜まりやすい、と言うわけです。
また、インシュリン療法と言い、食事の時、普段食べているものに少しでもいいので一品加えると、それによりインシュリンの分泌量が増え、
より糖分が燃焼される…つまり、ダイエットの効果がある、と言われています。
ちなみに、このインシュリンは血糖値を下げる働きもあるので、糖尿病の治療などに利用されています。

絶食は、太る!?
もっとも一般的なダイエット方法が、「食べない」事でしょう。
確かに、そもそも「太る」原因は、栄養の取りすぎ。
つまり、食べなければ栄養を取らないので、結局痩せる事につながるのですが…。
実は、絶食すると一時的に痩せる事もありますが、逆に太りやすい体質に体が変化してしまう危険性があるのです。
これは、人間の体の一種の知恵です。
と言うのも、過度の絶食は、栄養不足に直接つながってきます。
通常、栄養が不足すると体は筋肉や脂肪、骨に溜め込んだ栄養分を少しずつ消費していきます。
が、この栄養不足状態が長期に渡り続くと、徐々に筋肉、脂肪、骨に溜め込まれた栄養分が減ってきます。
すると体は、「これはヤバイ」と急遽作戦を変更。
この栄養の消費量を抑え、少しでも栄養が入ってきたら、それを大量に溜め込もうとするのです。
ですので、個人差はありますが、ある一定期間絶食をし、その後で何かを食べると、体がその栄養分を大量に体内に溜め込むのです。
そして、この「栄養」と言うのには、「脂肪」も含まれます。
つまり、一定期間絶食をすると、それから体は脂肪を溜め込みやすい体に変化する…つまり、太りやすい体質へと変わってしまうのです。
そして、こうなってしまうと栄養の消費量が抑えられているので、次回絶食をした時はなかなか効果が表れず、言い換えれば「痩せにくい体質」にもなってしまうのです。
こうなると、運動して痩せようとしても普通の人よりもある程度多く運動しなければ、その効果が表れる事はありません。
無理な絶食は、なさらないように…(ただし、個人差はあります)。
なお、朝食抜きなど、一食抜きでも人によってはこの兆候が表れますので、ご注意を。

ダイエットすると、骨も痩せるのか?
うまくダイエットが出来ると、体全体が綺麗に痩せます。
ダイエット時、普通は脂肪だけを考えますが…この時、骨も一緒に痩せる、と言う可能性はあるのでしょうか?
答えを先に言うと、それはありえません。
骨は、密度や硬度などは変えることは出来ますが、太さは遺伝によってほぼ決まっています。
つまり、どんなに太ろうが痩せようが、骨の太さは変わらないわけです。
しかし、骨の周りには色々な物がくっ付いています。
間接の動きを滑らかにする靭帯(じんたい)や、曲げたり伸ばしたりするための筋肉です。
太ったり痩せたりすると、靭帯や筋肉は大きくなります。
そのため、一見すると骨が太くなったり細くなったりしたように、見えなくもありません。
でも、骨自体の太さは変わりません。
ただし、骨がダイエットの影響を全く受けないわけではありません。
骨は、ダイエットで細くならない代わりに、中身がスカスカになって行きます。
これが、「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」です。
こうなると、ちょっと外から力が加わっただけで、簡単にボッキリと折れてしまいます。
ダイエットの際は、骨の密度(骨密度)にお気をつけください。

ゆっくり食べれば痩せる!?
最近(2005年2月)のダイエット用品には、「少し食べただけでおなかが一杯に感じる」とか、
「胃の中で膨れて、満腹中枢を刺激する」と言った物もあります。
つまり、何らかの方法を用いて、少しの量で、脳に「お腹が一杯になった」と言う情報を与えるのです。
そうすれば当然、脳は「食べるのを止めろ」と命令。食べる量が減る訳ですから、当然ある程度は痩せます。
しかし、実は、至極簡単な方法で、少量食べただけでお腹一杯になる方法があるのです。
それが、「ゆっくり食べる」事。
そもそも、何故「お腹が一杯になった」と感じるのでしょうか?
そのためにはまず、「お腹が空く原理」を軽く説明しましょう。
そもそもまず「食べる」と言う行為は、食品から、生きるために必要な栄養分を摂取する事を言います。
「お腹が空く」と言うのは、色々な現象が複雑に絡み合って起こる現象なのですが、最も簡潔に述べますと、
「体内(主に血液中)の栄養分が減る現象」の事。
栄養分が減ったら、当然、それを補わなければ死んでしまいます。
そのため、脳内の「視床下部」と言うところにある、「接触中枢」と言う場所が、「何か食べろ」と命令を下すのです。
この命令が下ると、我々は意識として、「お腹が空いた」と感じるのです。
そして、食べる、と言う行為を行う事で、この栄養分を補います。
この時、栄養分はいきなり吸収されるのではなく、一旦肝臓に蓄えられます。
しかし、肝臓に溜めておける栄養分の量には、限りがあります。
その時、肝臓に溜めきれなかった栄養分が、「中性脂肪」と言う形になり、体内に溜められるのです。
この中性脂肪が増えると「太った」、減ると「痩せた」と言う事になるのです。
ところで、食べ物を食べ続けると、そのうち「お腹が膨れた」と感じます。
これは、「お腹が空いた」の逆で、「体内に栄養分が十分補完された」と言う現象なのです。
この栄養分の量は、先ほども出てきた「視床下部」と言うところにある、「満腹中枢」と言うところが見守っています。
ここで言う「栄養分」とは、ブドウ糖の事。
食べた物のブドウ糖は、体に吸収されると、血液に乗り、体中を駆け巡ります。
このブドウ糖が、血液中に増えると、満腹中枢が「栄養分はこれで十分だ」と考え、「もう食べるな」と命令を下すのです。
この状態が、「お腹が膨れた」と言う状態。
つまり、血液中のブドウ糖の量を意図的に増やせられれば、少量でもお腹が膨れるのです。
その方法が、「ゆっくり食べる」事。
食べ物を食べてから、血液中のブドウ糖が増えるまでには、時間差があります。
個人差はややありますが、だいたい20分程度、時間が掛かるのです。
その20分の間に、大量に食べてしまうと、栄養分が有り余ってしまい、中性脂肪となって体内に蓄積されてしまいます。
しかし、逆にゆっくりと食べると、それほどたくさん食べる前に、血液中のブドウ糖の量が、十分な量まで上昇。
少量しか食べていないに関わらず、満腹中枢が、「もう食べるな」と言う命令を下し、「お腹が膨れた」と感じる事が出来るのです。
ちなみに、「腹八分目」と言われるのも、こう言った理由から。
つまり、「まだ物足りない」と思っていても、実際には吸収されていないだけで、栄養分はもう十分。
それ以上食べると、余った栄養分が中性脂肪として体内に蓄えられ、結果として太ってしまう、と言うわけです。

シャンプーの後にリンスをするのは何故?
髪をシャンプーで洗ったあと、リンスをする人が大多数を占めるでしょう。
ところで、何故わざわざリンスをかける必要があるのでしょうか?
まずそもそも、シャンプーはどのような仕組みで髪を綺麗にしているのでしょうか。そこから説明しましょう。
シャンプーには、マイナスイオンの界面活性剤が用いられています。
マイナスイオンとは、物質を構成する「素粒子」と呼ばれる物が、マイナスの電気を帯びたもの。
詳しくは高校で習うはずですが、とりあえず今は、マイナスの電気を帯びたもの、と覚えていてください。
そして、界面活性剤とは、早い話が界面張力を弱める物質。
「界面張力」とは、いわゆる「表面張力」の事です(液体の界面張力の事を、表面張力と言う)。
界面張力が弱くなるとどうなるかと言うと、異なる2つの物質(主に液体)同士が、非常に溶け合いやすくなります。
つまり、シャンプーをつけると、この界面活性剤のおかげで、髪についた脂汚れが水に良く溶けるようになり、
シャンプーをつけたあと髪をすすぐと、脂と水が、一緒に流れていく、と言うわけです。
ただしこの際、マイナスイオンの影響で、髪自身もマイナスに帯電。そして傷んでしまいます。
そこで登場するのがリンス。
リンスには、シャンプーとは逆に、プラスイオンの界面活性剤が用いられています。
そのため、マイナスの電気を帯びてしまった髪につくと、リンスのプラスイオンが、マイナスの電気を打ち消してくれるのです。
そうする事で、髪の傷みを押さえる効果がある、と言うわけです。
ちなみに、リンスには、シャンプーで流れてしまった髪自身の脂分を補う働きもあります。
このような働きがあるため、シャンプーの後にリンスをする、と言うわけです。

パーマの仕組み
髪に長期間ウェーブをつける事(又はその方法)を、パーマネント・ウェーブ、通称「パーマ」と言います。
パーマでつけた髪のウェーブは長持ちしますが、一体どのような仕組みで長持ちさせているのでしょうか?
パーマをかける際には、2種類の液を用います。
まず、髪をカールに巻いた時(持続させたい髪型にした時)、アルカリ性の第1液をかけます。
髪はタンパク質で出来ており、タンパク質はアルカリ性の物質に溶ける性質があります。
正確に言うと、髪の主成分はケラチンと言うタンパク質。
そしてケラチンは、シスチンと呼ばれる物が網の目状に結合して出来ています(この結合を、ジスフィルド結合、またはジスルフィド結合と言います)。
しかし、アルカリ性の物質は、この結合を切る性質があるのです。
つまり、ここで一旦、髪はズタズタになるわけです。
そして次に、第2液をかけます。
この第2液は酸性。
酸性とアルカリ性は混ざるとお互いを打ち消しあい、中性になります。
すると、1度切れたケラチンが、再び結合するのです。
ただし、今度はカールで曲がった状態で、結合するため、その状態で髪が固定されるのです。
これが、パーマの仕組みです。
ちなみに、今回紹介したパーマ方法(コールド・パーマと呼ばれる)が考案されたのは、1936年の事。
イギリスの化学者、スピークスマンが考案しました。
現在は常温で薬品でパーマがかけられたのに対し、それまでは、加熱によってパーマをかけていました。

落ちない口紅が唇につくのはおかしくないか?
「落ちない口紅」なるものが、あります。
「落ちない」と言うのは、お茶などを飲んだとき、カップに口紅がつかない、と言う事です。
では、何故落ちないのでしょうか? そして、カップにつかないものが何故唇につくのでしょうか?
まず、口紅とはどんなものなのでしょうか?
簡単に言うと、油(オイルベース)の中に、色素が混ぜてあるようなものです。
「落ちる口紅」は、唇に塗ると、唇の上に色素と油が乗っかっているだけのような状態でした。
そのため、摩擦や熱などに弱く、すぐに剥がれてしまうのです。
では、「落ちない口紅」は? と言いますと、
「落ちない口紅」には、油と色素の他に、「超高分子アルギン酸」と言うものが加えられているのです。
「高分子」とは、原子がなが〜〜く連なった分子のこと。
そして「アルギン酸」とは、食品添加物などに使用されている、炭水化物のこと。
このアルギン酸は、乾燥させた海草から得られ、非常に粘り気がある物質です。
食品の粘度を高めるために使用されており、さらに水と反応しやすいと言う特徴もあります。
そして、「膜を作る」と言う重要な性質(被膜形成能力)もあるのです。
唇には水分が含まれているので、口紅を塗ると、超高分子アルギン酸が、水分と反応。
その粘度で、唇にしっかりと定着します。
そして、被膜形成能力によって、口紅の周囲を膜で覆います。
そのため、周りに何か触れても、色素が移りにくい(口紅が剥がれにくい)、と言うわけです。

コラーゲンって何?
肌関係の単語として、よく「コラーゲン」と言う言葉を耳にします。
では、「コラーゲン」とはなんでしょう?
早い話が、コラーゲンとは生物を構成するタンパク質の事です。
人間の場合、体内のタンパク質の3分の1を占めていて、皮膚の主成分になっている、重要なタンパク質の1つです。
また、皮膚だけでなく、髪や爪などにも存在し、骨からカルシウムが溶け出さないようにしているのも、コラーゲンです。
ところで、よく肌荒れなど、肌のトラブルの対処法として、「コラーゲンを摂取する」と言うのがあります。
しかし、実はこれ、あまり意味の無い行為なのです。
確かにコラーゲンは皮膚の主成分ですが、コラーゲンが体内で重要な位置を占められるのは、その特殊な構造のおかげ。
しかし、人体はその特殊な構造を、直接取り入れる事が出来ません。
口から入った食べ物は、唾液、胃液、膵液(すいえき)、胆汁、腸液などの働きで、どんどん消化されていきます。
摂取したコラーゲンは、体内に入ると、胃液以降の消化液によって、アミノ酸まで分解されてしまいます。
そして、小腸内で吸収。体内に取り入れられるのです。
こうなると、もはやコラーゲンとしての原型をとどめていません。
肌へ直接影響を及ぼすとは、到底期待できないのです。
しかし、コラーゲンを摂取する事は、別の面でいい事があります。
アミノ酸は何種類か存在し、どれか1つでも欠けると、生体に重要な栄養障害を引き起こします。
そして、アミノ酸は生体内で合成できる物と、合成できない物と2種類存在します。
この、「合成できないアミノ酸」で、かつ「生体に絶対必要なアミノ酸」を「必須アミノ酸」と言います。
必須アミノ酸は、次の8つ。
トリプトファン、メチオニン、リシン(リジン)、フェニルアラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、スレオニン(トレオニン)です。
また、この8つ以外にも、生体内で作られはしますが、発育時には不足しがちなスチジンも、必須アミノ酸とされています。
コラーゲンは、これら9つのアミノ酸を、豊富に含んでいるのです(さらに、アルギニンと言うアミノ酸も豊富に含んでいます)。
そのため、アミノ酸サプリメントとしての効果は、大いに期待できるのです。
摂り過ぎによる副作用も、今のところ発見されていないので、コラーゲンは大量に摂っても大丈夫、とされています。
また、先ほど「コラーゲンを摂っても皮膚に影響は無い」と書きましたが、実は直接影響が無いだけで、間接的には貢献します。
と言うのも、皮膚を作るためには、コラーゲンが必要です。
そしてそのコラーゲンは、体内で合成されます。
そのために必要なのが、先に挙げた9つの必須アミノ酸と、アルギニン。
ですので、コラーゲンを摂らなくとも、別のものからこの10個のアミノ酸を摂取していれば全く問題ないのですが、
一番手っ取り早い方法が、コラーゲンを大量に摂取する、と言う事なのです。
ただ、必須アミノ酸は皮膚以外にも様々なところに使用されるため、肌への直接の効果は期待できない、と述べたかったのです。
それと、よく「コラーゲン入り化粧品」などと言って、直接肌にコラーゲンを塗る人もいるようですが、あれは完璧に意味がありません。
今まで述べたように、コラーゲンを吸収するためには、一旦アミノ酸まで分解する必要があります。
しかし、肌にはそのような力はありません。
そのため、肌に直接塗られたところで、宝の持ち腐れ。飲んだ方が、まだましなのです。
なお、コラーゲンは今述べたように生体内で合成するのですが、
ストレスを受けたり、年をとると、新陳代謝が低下し、コラーゲンは不足してしまうので、肌のトラブルの原因となってしまいます。
ちなみに、魚の煮汁が冷えた後出来る、ブヨブヨの物体。
あれは、「にこごり」と言って、魚を煮た時に溶け出した、魚のコラーゲン。
ちょうど、タマゴをゆでると固まるように、魚の骨に入っていたコラーゲンが、熱で溶け出し、
さらに変性(この場合は固まる事)して、あのような形になるのです。

食物繊維は体に不要?
食物繊維は腸の調子(お腹の調子)を整えるのに必要、とされています。
便秘や下痢などの症状を治してくれる、と言うわけです。
しかし、実は食物繊維は、体には全く吸収されない物質なのです。
と言うのも、人体の中では食物繊維を分解する事自体が不可能なのです。
食物繊維を消化・吸収する事が出来るのは、草食動物のみ。人間は雑食なので食物繊維は吸収できません。
では、何故食物繊維には整腸作用があるのでしょうか。
実は、この「消化されない」と言うのが、重要なポイントなのです。
食物繊維が腸内に入ってくると、腸や、腸内細菌たちは、食物繊維を分解しにかかります。
しかし、彼らの働きも虚しく、食物繊維は全く分解できません。
そこで躍起になった腸及び腸内細菌たちは、その活動を活性化。
そして、一番効率よく消化される、「正常」の形に整えられるのです。
また、食物繊維は便として排出される際に、腸壁にこびり付いている余分な脂肪や便などを絡めとり、腸内を掃除してくれます。
そうすると、腸内の善玉菌が増え、健康的な腸になるのです。
と言うわけで、食物繊維は、体に吸収はされないものの、その性質を活かして、整腸作用を発揮しているのです。
ちなみに、食物繊維が多く含まれる食べ物は、サツマイモやコンニャクなどです。

シャンプーが無い時代、人々は何を使って髪を洗っていたのか?
シャンプーは昭和30年頃に登場しました。
しかし、当時は「粉シャンプー」。お湯に溶かして、使っていました。
そして、現在主流の液体シャンプーが発売されたのは、昭和39年の頃。
では、それ以前の人々は、いったい何を使って髪を洗っていたのでしょうか?
石鹸でそのまま洗う人もいたでしょうが、それだと髪が傷みやすくなってしまいます。
色々使っていたようですが、有名(?)なのは、米のとぎ汁。
シャンプーというのは、「界面活性剤」と言って、汚れと水を混ざりやすくする物なのですが、
実は米のとぎ汁には、界面活性剤サポニンと言う物が含まれているため、シャンプーのように綺麗に洗えたのです。
他には、卵の白身や、うどんのゆで汁などがあったようです。
また、変わったものでは、木炭やワラ灰を使っていました。
意外ですが、木炭と言うのは最初に発見された石鹸なのです。
動物の肉を焼いた時、その脂と木炭が混ざりあい、土に染み込み、その土で手を洗うと汚れが落ちるのに気付いた事が、石鹸の最初の発見、と言われています。
シャンプーを切らしてしまった時、一度試してみるのもいいかも知れません(?)。

髪を染めると傷むのは、何故?
最近は、「髪の傷まない染髪料」と言うのも開発されているようですが、髪は染めると傷む事が多いです。
そもそも、「染髪」と言うのは、単純に髪に色をつけているだけではないのです。
もしそうなら、洗えば落ちるし、洗わなくても2〜3日すれば消えてしまいます。
髪は、「ケラチン」と言うタンパク質からなっています。
そしてケラチンは、「シスチン」と呼ばれる物が、網の目状に結合して出来ています(この結合を、「ジスフィルド結合」または「ジスルフィド結合」と言います)。
このジスフィルド結合は、アルカリ性の液体に触れさせる事で、簡単に破壊する事が出来ます。
髪を染める時、普通に色を塗ったのではすぐに落ちてしまうため、髪の奥に浸透させる必要があります。
そのため、アルカリ性の液体で、ジスフィルド結合を破壊。その後、色をつけるのです。
ジスフィルド結合が破壊される、と言う事は、髪の主成分であるケラチンを破壊する事です。
主成分が破壊されれば、髪が傷んで当然です。
つまり、染髪して髪が傷むのは、「色を定着させるため、髪の主成分を破壊するから」なのです。
ただ、「髪の傷まない染髪料」が何故傷まないかは、不明です。
どなたか知っていたら、教えてください。お願いします。

尿素って、なに?
化粧品には、「尿素配合」と書かれたものがあります。よく聞く単語ですが、「尿素」とはなんでしょう?
まず最初に、「尿素」と「尿」の関係ですが、
これは、尿素が最初に発見されたのが、たまたま人間の尿の中だったためこのような名がついただけです。
ですので、「尿素配合」と書いてあるからと言って、本物の尿が入っているわけではありません。
(尿素は、成人なら1日約30gほど排泄しています)
人体は、食物からタンパク質を吸収しますが、その後、体内で化学反応が起こると、アンモニアが生成されます。
アンモニアは人体に有害なため、無毒化されます。その無毒化されたものが、尿素なのです。
化粧品に含まれている尿素は、人工的に合成されたものです。
その材料は、二酸化炭素とアンモニア。2つを反応させると、尿素と水が生成されます。
化学反応式で書くと、
2NH + CO → CO(NH + H
となります(CO(NH2)2が尿素。詳しい事は中学で習います)。
では、化粧品に尿素が含まれているのは、何故でしょう?
これは、尿素に、美肌に欠かせない2つの性質があるからです。
1つ目は、皮膚の表面にある角質に、水分を吸い寄せる性質(つまり、保湿性がある)。
2つ目は、余分な角質を取り除く性質、です。
角質とは、皮膚の表面の部分の事。
ここに水分が多いと、潤った肌になり、古い角質が無いと、軟らかく、ツルッとした肌になります。
しかも、先ほど述べたように、尿素は元々、人体が「無毒化」して作り上げた物なので、全くの無害。
下手な化学物質だと、アレルギー反応を起こす危険がありますが、これなら、アレルギーを起こす人は非常に少なくなります。
このように、「保湿性」「古い角質を取り除く」「無毒」の3つの特徴があるため、化粧品に尿素が使われているのです。
ちなみに、尿素は、人類が最初に合成に成功した有機化合物(炭素を含む化学物質)。
1828年に、フリードリヒ・ヴェーラーと言うドイツの化学者が、シアン酸アンモニウムを水に溶かし、それを加熱して、合成に成功しました。
尿素の発見は、その55年前の、1773年です。
尿素は、人間の尿以外に、哺乳類やカメ、カエル、サメの尿中にも含まれています。
結局、尿素とは、「人体が、アンモニアを無毒化する際に作り、保湿性が高い化学物質」なのです。

顔は左半分の方が綺麗?
「顔は、右半分より左半分の方が綺麗」と、よく言われているようです。
女性の肖像画や、芸能人のプロマイドなどは、顔の左側から写した物が多いと言いとます。
何故でしょう?
その理由は、まだよく解ってませんが(単なる気のせい、と言う考え方もありますが…)、一説には脳が引き合いに出されます。
脳は、ど真ん中で2つに分かれ、右側が「右脳」、左側が「左脳」と呼ばれています。
そして、右脳は体の左半分を、左脳は体の右半分をコントロールしています(左脳を損傷すると、体の右半分が麻痺します)。
また、右脳と左脳では役割が違い、
右脳は「音楽や絵を感じ取ったり、感情をコントロールしたりする」脳で、
左脳は「文字を読んだり計算したり、論理的な事をする」脳です。
よく「右脳はアナログ、左脳はデジタル」などとも表現されます。
さて、右脳は感情をコントロールするので、感情を体で表し、表情を作るのも主に右脳です。
そのため、右脳に操られる、体の左半分は、感情がよく出る、と言われているのです。
ですので、顔も左側の方が、色んな感情がよく現れ、綺麗に見える…と言う説です。
また、他の説は、右利きが多いから、と主張しています。
右手も顔の右側も、操るのは左脳です。
右手をよく使うと、それによって左脳が鍛えられ、顔の右側も発達します。
すると反対に、左側はスマートになるので、綺麗に見える、と言う説です。
どれが正しいかはわかりませんが、写真に写るときは、ちょっとこのことを頭に入れておくと、いいかも知れません。

何故酒で太るのか?
お酒は液体です。あんな液体を飲んでいるだけで、何故太るのでしょう?
以前、「ダイエット中の禁断の飲み物!?」にて、
「お酒を飲むと肝臓の機能が低下して、脂肪が分解されにくくなるので、太る」
と述べましたが、これよりももっと大きな「太る原因」が、お酒にはあります。
よく「お酒はカロリーが高い」といわれます。
確かに、ビールなら大ジョッキ1杯で240kcal、日本酒1合200kcalです。
ご飯1杯が160kcalですので、これは相当な量になりますが…実は、ここにはちょっとしたカラクリが。
お酒のカロリーは、ほとんどが体内で燃焼され、熱として体外に放出されてしまうのです。
このカロリーの事を「エンプティ・カロリー(空っぽのカロリー)」と言います。
飛んでいく分を差し引くと、ビール大ジョッキ1杯は89kcal、日本酒1合42kcalにまで下がるのです。
蒸留酒のウィスキーなどは、全てがエンプティ・カロリーですので、理論上はいくら飲んでも太りません。
「お酒で太る」の真犯人は、実はお酒ではなく、一緒に食べる「おつまみ」なのです。
おつまみには、油で調理したものが多いうえ、アルコールによって食欲が増進しています。
そこでついおつまみを食べすぎて、太ってしまう、と言うわけなのです。
…もっとも、おつまみを食べないと、肝臓(内臓)を悪くする事になってしまいますが……。

ビタミン剤はどうやって作る?
ビタミンと言えば体に必要な栄養素で、ビタミン剤と言えばそれを薬の形で補う物です。
では、そのビタミン剤はどうやって作っているのでしょうか、と言う話。
もちろん、自然の野菜から抽出して作る事も可能ですが、そうではない方法で作る事もできます。
化学の授業では、実験室で色んな化学物質を生成します。
そしてビタミンと言えど、その正体は化学物質です。
となれば、ビタミンも何かから合成できるはずです。
基本的には、ビタミン剤は石油やブドウ糖などの化学物質から合成して作っているのです。
石油、と言うと驚くかもしれませんが、ビタミンは有機物の一種で、石油もまた有機物の一種。
更に石油は、太古の生物の死骸が長い年月をかけて変化したものなので、元を辿れば生物由来。
全く不思議な話ではありません(若干へ理屈っぽくもありますが)。
ただし、石油から合成したような物の場合、本物のビタミンと分子構造が違う場合があり、効能が変わってしまう事もあるそうです。
一部のビタミンE剤は、天然のビタミンEと分子構造が違うため体に吸収されない事がわかっています。

香水とコロンの違い
香水、といえば体に香りをつける化粧品の一種。ですが似たようなものにコロン(オーデコロン)もあります。
どのように違うのでしょうか。
実は「香水」と言うのは総称で、香水の種類の1つが、コロンなのです。
香水は、香りの元である香料と、水、アルコールを混ぜて作ります(場合によっては、防腐剤や安定剤などを混ぜます)。
入れる香料の濃度の事を「賦香率(ぶこうりつ)」と言い、香水は賦香率によって4つに分類されます。
賦香率が25〜15%のものを「パルファム(Perfume)」
賦香率が15〜10%のものを「オードパルファム(Eau de Perfume)」
賦香率が10〜5%のものを「オードトワレ(Eau de Toiletto)」
そして賦香率が5〜3%のものを「オーデコロン(Eau de Cologne)」と言うのです。
オーデコロンは香水の中で賦香率が最も低く、持続時間も最短(1〜3時間)な香水の事なのです。
ちなみにパルファムの持続時間は5〜7時間、オードパルファムは5〜6時間、オードトワレは3〜6時間、となっています。
inserted by FC2 system