〜〜〜〜カービィ探偵団!ミラーキャッスル殺人事件!問題編!2〜〜〜〜

容疑者リスト
メタナイト
ブーマー
ベニー

ワドルディー
*;念のため,前回のあらすじ。
前回のあらすじ
 ミラーキャッスルの王様,メタナイトからの手紙によりミラーキャッスルにやって 来たカービィ一行。そこで,全員が鉄壁のアリバイを持ち,一瞬にして死体が消える と言う,不可能犯罪がおこった!カービィの推理により,一枚目の鏡に向かったカー ビィ達・・・。
 では,ミラーキャッスル殺人事件!問題編!2をお楽しみ下さい。

カービィ「もしかしたら,ボク達の部屋の前の鏡がマジックミラーになっていて,そ の裏側に死体があったんじゃ?」
 ・・・と言うカービィの推理により,一枚目の鏡(カービィ達の部屋の前の鏡)へ 直行!
 だだだだだだだだだっ!
クー(しかしなぁ・・・あれだけ大勢の人間が,あの鏡がマジックミラーだ,ってこ とに気付かないのも不思議だ・・・)
カービィ「ついたついた・・・。では,早速調べよう・・・。ところで,どうやって 調べるの?」
 カービィ,それを知らずにあんなことを言っていた。
アドレーヌ「マジックミラーってのは,種類によって違うけど向こう側が暗くなってい るだけだから,夜の窓みたいに顔を近ずければ,大抵見えるわよ」
カービィ「あ,そうなんだ。んっと・・・見えない・・・」
クー「ってことは,マジックミラーじゃないって事だな」
カービィ「ちぇ〜」
アドレーヌ「あぁ〜あ!ふりだしに戻っちゃったね」
クー「たしかに。やはり,あのガラス・・・」
アドレーヌ「・・・・・」
祐「みなさ〜ん!お昼ご飯出来ましたよ〜!」
カービィ「・・・腹が減っては戦はできぬ!食べにいこ」
クー「いつもそれだな・・・」
 食堂・・・。
メタナイト「あ,探偵君達,悪いが先に食べさせていただいてるぞ」
アドレーヌ「いえいえ,お気遣いなく」
メタナイト「カービィ探偵が,ものすごい目をしているが?」
アドレーヌ「お・・・お気遣いなく」
クー「あれ?一人足りなくありませんか?」
メタナイト「ああ,ベニーか。彼はいつも遅いんだ。子供のころも,遅刻は日常茶飯 事だったらしいぞ」
カービィ「へ〜・・。いただきま〜す」
 数分経過。
ブーマー「ベニー・・・。遅過ぎませんか?全然来ませんね」
メタナイト「いつもならとっくに来ているはず」
祐「見てきます」
探偵団「・・・・・」
 探偵団の脳裏に,悪い予感がして来た。それも無理ないが・・・・・。
バグジー(・・・・・)
 警察の脳裏にも悪い予感がして来た。と,その時!
祐「た・・・大変です!ベニーがどこにもいません!」
メタナイト「なに!?」
バグジー「・・・・・」
カービィ「みんなで手分けして探そう!」
 だっ!
 ベニー捜索開始。
ワドルディ「ベニーはどこにいったのでしょう?」
カービィ「ベニーさ〜ん!無駄な抵抗はやめて,武器を捨て出てこ〜い!」
クー「ふざけてる場合か!」
カービィ「すみません」
アドレーヌ「ねぇ,地下にいるんじゃない?」
ワドルディ「そうですね。いってみましょう」
 地下
カービィ「地下は鏡の間・・・礼拝堂しかないから探すのが簡単だね」
ワドルディ「ベニー?」
アドレーヌ「いますかぁ?」
 ドアを開ける。ドアの向こうには,ベニーはいた。ただ・・・・・。
ワドルディ「!?」
探偵団「!?」
 そこにいたベニーは,首から下がなかった。そしてその首は,礼拝のための机の 上に乗せられていた。
ワドルディ「う・・・うわああああぁぁぁぁぁ!!」
アドレーヌ「みんなを呼んでくる!」
カービィ「ボクも!」
クー「いくぞ!」
ワドルディ「おいていかないで・・・」
カービィ「大変だぁ〜!」
 そして探偵団とワドルディ。みんなを探しに行った。
メタナイト「どうしました!?まさか・・・」
クー「そのまさかです」
メタナイト「!?」
クー「とりあえず,地下へ来てください!」
 地下へ全員がつき,礼拝堂のドアを恐る恐る開ける・・・・・。しかし,扉の向 こうはマッシャーの殺人と同じ状況だった・・・。
探偵団&ワドルディ「!?」
 そこにあったものは,礼拝堂の机。不気味に漂う殺気。そして・・・鏡魔神の勝 ちほこったような高笑いが聞こえそうな不陰気だけだった。
クー「また・・・消えた」
アドレーヌ「そんな・・・・」
カービィ「・・・死体紛失」
鏡魔神(これで二人目。だが,この殺人劇はまだ始まったばかりだよ。さぁ,お楽 しみはここからだ!くっくっくっくっくっ)
 ・・・・・状況検証!
クー「・・・さて,またしても鏡魔神にやられてしまった訳だ!」
カービィ「・・・」
アドレーヌ「ここまでわたし達が負けてきたかもしれないけど,ここからは,鏡魔 神の好きにはさせたくないわね!」
カービィ「うん」
クー「さっきの状況をまとめてみよう。まず,ベニーさんが食堂になかなかこない ので,祐さんが探しに行った。そのあと,どこにもいないと祐さんが報告。そして ,おれ達が地下を探したらベニーさんの首だけ死体があった訳だ」
アドレーヌ「そして,わたし達がみんなを探しに行っている途中,誰一人アリバイ を持つ人は・・・。いたの?いなかったの?」
カービィ「そこらへん,さっき聞いたけど,みんなワドルディさんの悲鳴を聞くま では,ずっと単独行動だったらしいよ」
クー「つまり,誰でもベニーさんの首を持ち去ることは出来た訳だ」
アドレーヌ「で,その首はどこへ持っていったのか?そして,首から下はどこへ行 ったか?」
クー「仮に誰かが首を持ち去ったとしても,あんな短時間で隠せるか?」
アドレーヌ「それが問題ね」
クー「とりあえず,礼拝堂に行ってみよう!何か分かるかもしれない」
 ・・・礼拝堂
アドレーヌ「う〜ん・・・。ここはいつもと同じね」
クー「おれたちはみんなを探しに行った後,数分でみんなを見つけられた」
カービィ「でも,数分あれば,楽に首ぐらい隠せるんじゃない?」
クー「ああ。だが,ここは地下室だ。階段もかなり長い。ここへ来て,首を取って, また上がるのには1分はかかる」
アドレーヌ「1分・・・」
カービィ「でもさあ,1分あれば十分じゃない?」
クー「だが,おれたちがここに戻ってくるまでに数分はかかったが,見つけたのは直 ぐじゃなかったか?それにみんなワドルディさんの悲鳴を聞いて,礼拝堂の近くに来 ていた。そんな時に下から出てこれるか・・・」
アドレーヌ「でも,不可能ではないかもよ」
カ&ク「え?」
アドレーヌ「2人とも気付いてなかった見たいだけど,あそこ,通気孔があるでしょ ?あの通気孔,はしごもロープもなったって,入れない高さじゃないわ。それに,人 の通れない幅でもない。だから,あそこから礼拝堂へ侵入&脱出。そうすれば,決し て不可能ではない」
カービィ(?あんなところに通気孔?さっきのベニーさん探索のときは全然気が付かなかったけど…)
クー「でも,あの通気孔って,どこに通じていうるんだ?」
アドレーヌ「・・・・・さぁ?」
 なんだか,自分達で自分達の首を締めているようなカービィ探偵団。先が思いやら れる。
カービィ「じゃあ,王様に聞いてみたら?」
アドレーヌ「そうね」
クー「じゃぁ,いくか」
 ・・・王室
メタナイト「なぬ?礼拝堂の通気孔がどこに通じているか?」
アドレーヌ「はい。分からないでしょうか?」
メタナイト「どこだったかの・・・・・。!そうだそうだ!思い出した!外にあるぞ 。場所は礼拝堂の真上。ま,裏庭だな」
探偵団「ありがとうございます」
 いざ,裏庭へ・・・・・・。とおもいきや,外へ出た瞬間・・・。
カービィ「ぅわっ!なにこれ?」
クー「霧だな・・・。いつから出てたんだ?」
アドレーヌ「数メートル先が見えない・・・」
クー「この分だとそのうち1メートル先も見えなくなるな・・・・。そうならないう ちにいそいで裏庭に行こう」
 ・・・裏庭
カービィ「あ,通気孔って,これかな?」
 その通気孔は地上ではとても太い管になっていて,雨が降っても平気なように, 先端が杖のように曲がっていた。
アドレーヌ「曲がってる・・・」
カービィ「曲がってるね・・・」
クー「曲がっているな・・・」
アドレーヌ「でも,人の通れない幅ではないわね」
カービィ「でも,外から入ってきたら不審がられない?」
クー「外にいるのかと思った。とでも言えば,そうは不審がられないと思うが・・ ・」
アドレーヌ「じゃあ,本当にくぐれるかどうか,カービィ実験!」
カービィ「ええ!」
アドレーヌ「GOGO!」
カービィ「ちぇ」
アドレーヌ「じゃ,下で待ってるね」
クー(これで,途中で詰まったらどうするんだ?おれは責任取りたくねぇぞ)
 ・・・そんな訳でまた礼拝堂
アドレーヌ「・・・・・」
クー「・・・・・」
アドレーヌ「・・・・・・」
クー「・・・・・・」
アドレーヌ「・・・・・・・」
クー「・・・・・・・」
 無言で6行も無駄にしてしまった。
アドレーヌ「カービィ,落ちてこないね」
クー(落ちてくるっていうのか?下りてくるっていうんじゃないのか)
アドレーヌ「途中で詰まってるのかしら?」
クー(だとしても,おれは責任とんねぇぞ)
 そんな心配はさておき,カービィは無事,ふってきた。下りてきた。
アドレーヌ「これでここからの脱出方法はわかったわね」
カービィ「うん。通気孔内で首が置けそうな所もあったし」
クー「なに!?本当か!?」
カービィ「うん。少しだけどウェーブがかかってて,平だったんだ。あそこなら置 けるよ」
アドレーヌ「でも,首はなかったのね?」
カービィ「うん」
クー「一時そこに置いておき,あとで取り出してどこかに埋める・・・。出来ない こともないな」
アドレーヌ「だけどカービィ。少し汚れてるわよ。ここは神聖な場所なんだから, あまり動かない方がいいわよ」
カービィ「う・・・うん・・・」
クー(ん?まてよ。だとすると,まさか・・・・・)
アドレーヌ「じゃぁ,第一の謎を解きに行きましょう。まだあれは解いてないんだ から!」
カービィ「うん!」
クー「・・・・・」
 ・・・開かずの間前
アドレーヌ「またここに戻って来ちゃったわね」
 自分の意見だということも忘れ,いやそうな声でいった。
カービィ「このトリックがわからない限り,他のトリックが解ったって,意味ない からね」
クー「ああ。犯人はこれを支えにしているんだ。この支えを壊さない限り,犯人を 追い詰められない・・」
アドレーヌ「な〜んか,トリックがこう・・・出かかってるんだけど,喉元でつっ かかってるのよね」
カービィ「ヒントがガラスの破片だけだもんね。あれ?ガラスは?」
バグジー「これのことか?」
 バグジーが不機嫌そうな口調で,証拠品などを入れるためのビニール袋に入って いるガラスを指さした。
アドレーヌ「あらら,バグジー警部御機嫌うるわしゅう・・・」
バグジー「それは嫌みか!こっちは大変なんだ」
カービィ「大変って?」
バグジー「おまえらさっき外へ出てたみたいだからわかるだろ?霧だよ!霧!」
クー「霧がどうかしたのか?」
バグジー「霧が濃くなって,1メートル先がまともに見えん!そのため,一歩も 外に出れないんだ」
探偵団「ええ!?」
バグジー「出ようと思えば出れるが,右も左も西も東も全くわからない。つまり, 外へ出たら危険だ」
カービィ「ひゃあぁぁ」
ブーマー「この時期はよく霧が発生するのです。しかし,このぐらいは序の口・・ ・。もっと濃くなると,下を見ても足下が見えなくなるのです」
アドレーヌ「え?うそ・・。って,いつのまに?」
ブーマー「お願いします。探偵さん達。早く,犯人を捕まえて・・・。この霧が激 しくなれば,とても城からでれなくなりますから・・・」
アドレーヌ(聞いてないし)
 ブーマーの声は震え,恐怖におびえていた。無理もない。人が2人も消え,さら に霧が増しているのだ。
ブーマー「それと、夕食ですよ」
クー「・・・・・」
 夕食。
 朝食、昼食はまだ余裕があったが、もう誰もが恐怖に脅えていた。鏡魔神ただ1人を除いて……。

 次の日。
 ここは,最上階。最上階だけはどういう訳か,コの字型になっている。
アドレーヌ「ひどく脅えている感じだったわね・・・」
クー「ああ。これ以上の犠牲が出る前に,早く犯人を見つけないとな」
カービィ「うん」
鏡魔神(そうかい。そうかい・・・。早く犯人を・・か・・。くっくっくっく・・ ・。おまえらの頭脳で,おれらトリックを見破れるかな?さぁ,次の恐怖の幕開け だよ。探偵諸君!君に,この謎が解けるかな?くっくっくっくっく・・・)
 その直後だった。
アドレーヌ「き……きゃあああああぁぁぁぁぁ!!!」
クー「!?どうした」
カービィ「!?クー!向こう!」
クー「!?」
 カービィの指差した方。そこは、コの字型の向こう側…。そしてそこには……。
クー「ブーマーさん!」
 ブーマーの首吊り姿だった…。
カービィ「あっちへ行こう!!」
アドレーヌ「うん!」
クー「じゃあ、アドレーヌはここで向こう側を見張ってろ!」
アドレーヌ「わかった!」
 だっ!
 その後すぐ、アドレーヌの悲鳴を聞きつけてみんながやって来た。アドレーヌはすぐさま後ろを向いて、全員来ているかどうかを確認した。全員いる。そう確信して振り返ったところには……。
アドレーヌ「しまった!」
 そのときはもう既に、向こう側に死体はなくなっていた。
アドレーヌ(そんな馬鹿な!ここにはみんないるし……なんで?どうして?)
一方、クー達。
カービィ「そこの角を曲がれば……え!?」
クー「なんだって!?」
 アドレーヌの所から見えないのだから、そこにあるはずがない。そう。死体が消えていたのだ。
クー「カービィ!一旦アドレーヌの所へ戻るぞ」
カービィ「ラジャー!」
 一方、アドレーヌの方ではみんなに事情説明をしていた。
メタナイト「なんだって…そんな…ブーマーが…」
アドレーヌ「残念ながら……」
メタナイト「そんな……」
ワドルディ「女王様が……」
祐「ついに…ボクら3人になってしまいましたね…」
ワドルディ「このまま…皆殺しに……いやだ……」
 ちょうどそこへカービィ達が戻って来た。
カービィ「アドちゃん!ブーマーさんの死体が……」
アドレーヌ「わかってる…。ちょっと後ろ向いて、また振り向いたら…」
クー「……………」
バグジー『くそ…』
アドレーヌ「…………………」 <p>アドレーヌ「………」
クー「くそ!本当に早く犯人を見つけないと……」
カービィ「このままじゃ…皆殺しもあるかもしれない…。ところでアドちゃん。どうしたの?さっきからだまりこんで…」
アドレーヌ「わたし…第一のトリック解っちゃったかもしれない…」
ク&カ「えええええええぇぇぇ!!??
   〜〜〜〜カービィ探偵団!ミラーキャッスル殺人事件!3!に続く〜〜〜〜

  〜〜〜〜あとがき〜〜〜〜
 こんにちは。黄黒です。今回の小説、前回の2からずいぶん遅れてしまいました。なんか、小説大賞のアンケート(?)にも早く続きが読みたい。なんて言う回答もありましたが……。すみません。
 ボクのPCが壊れちゃったんですよね。で、修理したけどデータが吹っ飛んでて……。それで遅れてしまいました。
 さてさて、この辺で言い訳はやめて、本題(?)
 次回のミラーキャッスルは、おそらく問題編の最後となります。本当はもう1人殺されるはずだったのですが…トリックを忘れちゃった&人数が足りなかったと言うわけで、3つの殺人で終わりました。あとは推理に励んで下さい。
 次回の問題編は、事件を解くカギがもっとも多く出てくるかと思います。次回は目を皿のようにしてご覧ください。では、この辺で。

 (^▽)/当初の設定にまつわるエピソード(▽^)
 改めてこんにちは黄黒です。今回のエピソードは、警察の悲しい(単純な)決められかた。
バグジー「なに!?」
 まず、バグジーの悲しい(単純な)決められかたは、『どうせ小説なんだから、描くのが難しいキャラにしよ』と言うわけで、描くのがもっとも苦手とされるバグジーが警察になったのです。
バグジー「……………」
 で、ユーフォーは何故簡単なのに決められたか。それは、単にボクがユーフォーが好きだから&機械っぽいから鑑識にも向くかな?と言う理由です。
ユーフォー「……………」
 そして、一番悲しい(単純では無いのです)のがスパーキー!最初は手もあって足もあるやつを警察にしようと考えていて、考えたキャラが、スパ キー!
スパーキー「え?」
 しかし、どういう訳か、間違えてスパキーとうちまちがってしまったのです。これはデデデ城の解答編で気付いた事なのですが、めんどくさいからほっといたのです。
スパーキー「じゃあ…」
 つまり、うち間違わなかったらスパーキーはいなかったんですよね。
スパーキー「がーん」
 以上、悲しい悲しいエピソードでした!

 おまけの顔文字コーナー(謎) (−Д−Ч ブーイング

作:黄黒真直



問題編3を読む

本を閉じる inserted by FC2 system